Vol.2 〜2011.10.28(金)の合奏風景〜

この日は仕事の都合で練習スタジオに到着したのが20時近くでした。
スタジオに入ると基礎練習中で、指揮を振っていたのが
入団して1年ちょっとのI君。(指揮を振っている時は笑顔になります)
指揮者だけでなく、奏者も練習指揮を体験して、
合奏を全体的に聴くことが出来る機会を最近設けていますが、
とても大切なことだと思います。

合奏では次回せせらぎコンサートの演奏曲目である
「プスタ」を初めて合奏しました。
「指揮者のひとりごと」にもある通り、聴いた感じとは異なり、
演奏するのはとても難しい、というのも
曲の流れの中で、切れ目なくテンポが少しずつ変化してゆくポイントがあるのです。
私はチューバを吹いていますが、ベースラインがしっかりとテンポを決めることが
大事なので、とても神経を使う場面です。
勿論今回は初回合奏だったので、そこまで厳密なテンポ変化の練習はしていません。
まずは楽譜に書いてある音を、正確に捉えて吹くことが大事、
「楽譜通り」は口で言う程簡単なことではない!のはいつも痛感します。。。
「ノリ」という言葉でごまかしちゃダメなんですよね。

奏者は自分の楽譜とにらめっこしているだけではダメ、
しかしだからと言って、指揮者とにらめっこしているだけでもダメ、
自身の音を聴きつつ、周りの音にも気を配りながら、
指揮者の考える音楽づくりに、合奏全体が積極的に取り組んでいくことが大事です。

「プスタ」のみならず、どんな曲でも
テンポ・ハーモニー・メロディのニュアンス・・・・
色々がその時々によって変わっていくのが、合奏の難しさでもあり、
また楽しみでもあります。そういう点で、毎週練習しているとはいえ、
予定調和な演奏というのは、存在しないのかもしれません。
今後新たな団員さんが加わることで、せせらぎの合奏にまた一つ、
新しいサウンド・リズム感が加わる、という嬉しい可能性もあります。

今回のせせらぎサウンドはどんな音になるのか・・・本番まで誰にも分かりません。
(でも「崩壊」はしないように頑張ります(汗))

担当:チューバ こんどう

Vol.1 〜2011.10.21(金)の合奏風景〜

新しいコーナーができました!
『せせらぎ人語』では、せせらぎ団員が練習内容について、
プレイヤー目線でいろいろつぶやき、その合奏風景をご覧いただくコーナーです。

今日の合奏曲目は「宇宙戦艦ヤマト」。
1楽章から4楽章まであり、誰もが知っているあのメロディは2楽章で出てきます。
この日は1楽章から3楽章まで、1回通して、すこしずつ小返し。
せせらぎではお馴染みの合奏形態。

せせらぎでは、実は「宇宙戦艦ヤマト」を6年前のコンサートで演奏しています。
わたしは入団して初めてのせせらぎコンサートで、必死にしがみついて演奏していました。
今日も当時と変わらず必死で吹いていました。
でも、当時と違うのは担当する楽器が違うこと。
もともとB♭クラリネットを10年ほど吹いていましたが、去年からアルトクラリネットを担当。
その虜になり、B♭クラには戻れない心境になってしまいました。

何が虜にさせるのか。
「宇宙戦艦ヤマト」でも、とにかくアルトクラは難しい。
一番大変なのは3楽章「出撃!」。
B♭クラと同じ音域でメロディを吹いていたかと思えば、
2拍後には低音チューバとどっしりとしたベースラインを担当。
その次には中音域パートとメロディを吹いて、またまたB♭の吹くメロディを一緒に吹く。
いつでもどこかのパートに潜み、それぞれのパートの補強だったり、
パートとパートを繋ぐ接着剤だったり…。
そんな密かに影で支えるアルトクラの存在は、私の憧れのポジションでもあるのです。
しかしこのポジション。
なかなかこなせていないのが今の現状…。
でも、逆にそれが実は楽しかったりするのです。
思いもかけないところで、おう!そうきたか!と一人でにやけ、
移り変わりに対応できず、だぁー!!吹けん!!と一人で自滅。
わたしの後ろで吹いているチューバやトロンボーンの方々は、
さぞかしおかしな動きをしながら吹いているわたしの姿をみて、
「なにしとんねん」と不審に思われていることだと思います。

これから見学をご検討中の皆さん、せせらぎ名物?がここにあります。
是非見に来てください。

担当:Alto Clarinet こんどう