vol.32 楽器を置いてしまった貴方へのメッセージ 《あの日 に・・・・》 第1話

短編小説 楽器を置いてしまった貴方へのメッセージ 《あの日に・・・・》 第1話

作:トロンボーン 中川

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「君ねーっ!こんな事も出来ないんじゃ どこへ行っても務まらないよっ!ねー君!わかってるの?」(−_−#)

社長が怒った。

「はー すみませんm(__)m」
「はー すみませんじゃないよ!!ホントにっ!!」

また社長が怒った。

「・・・・・(*_*)」
「君ねーっ もう明日から来なくて いいから!クビだよ!クビ(-.-;)」

とうとうクビに、なってしまった。(*_*)

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「お前さぁー さっきから ボーっと しちゃってさぁー。みんな 今夜は お前のために集まってんだぜっ」
「そうよぉ〜ぉ 私なんてさぁー 女子会 断って来たんだよぉ〜ぉ。 ねぇ 博志君の好きな焼酎ロックよ。ねぇ 大学ん時みたいにさぁ 一気飲みしちゃってよ。そうそう 大学ん時にさー みんなで九州へ卒業旅行行った時にさぁ 生まれて初めて飲んだ焼酎に ベロンベロンに酔っ払ってさぁ みんなで介抱するの大変だったんだからぁ」
「そうだ もう一度 改めて乾杯しようぜ」

落ち込んだ博志のために友人が集まった。

「あっ!おねえさーん!生ビール!生ビール!」
「おー 博志よーぉ クヨクヨすんじゃねぇよ。 おめぇよーぉ。 やっちまったものは 仕方ねぇじゃねぇかよーぉ。 元気だせよなぁ 博志よーぉ」
「ハ〜イ ビールお待どーさまでしたーぁ」

女性店員が注文のビールと料理を運んで来た。

「ねぇ 博志君〜ん ビールきたわよぉ」 女友達が言う。
「おー 博志!乾杯だ 乾杯!!」
「乾杯ぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぃ」(^O^)/
「おい!ちょっと 乾杯ぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぃって 長くねぇか!」
アロハシャツにサングラスの友人が言った。
「ちょっとぉ あんたの方が長いよっ!」
「・・・・・m(__)m」

「ところで博志君 これから どうするのぉ 不景気でさー 仕事あるのかなぁ」
「俺さぁ 何やってもさー 失敗ばかりだもんなーっ 。俺なんか もうダメだよ。」
女友達の問い掛けに博志が答えた。

「そんな事ないわっ!ちょっと失敗しただけじゃなぁーい」
「いやさぁ ちょっとじゃないんだよ」
「え?」女友達が不思議な顔で博志を見た。

「あのさぁ お客様の 大切な軽自動車に 軽油を給油しちゃったんだもんなぁ。(*_*)俺さぁ 軽自動車は軽油で走るんだって 子供の時から思ってたんだよなぁ」

「・・・・・(−_−)」

女友達は何も言えなかった。

「だからよぉー 博志は スタンドは務まんないって 言ったのによーっ」
サングラスの友人が言う。
「あ〜あ ホント俺は 何を やってもダメな男だな」博志が肩を落として言うと。

「だけどさぁ お前さぁ 大学ん時 バンドやってたんだよな。いつもさぁ 革ジャン着てさぁ リーゼントだよ。すっげーロッカーじゃんって 思ったけどさぁ ホントはジャズメンだったじゃん!」
と博志の友人が言ってトイレに駆け込んだ。
「そうそう 博志君! バンド リーダーだったよね。なんてバンドだったっけ?」
「確かよーっ!赤川博志&スウィート スイングスだったよなっ!そうだよな 博志!」
サングラスの友人が博志の顔を覗くと。

(-.-)ZuZuZuZuZu

「まったくよーっ!コイツ 寝ちまいやがったぜ!よーっ博志ーっ 起きろよーっ」
博志の体を揺すると 女友達が言う。
「まぁ〜 博志君の寝顔カワイイ〜ぃp(^^)q」
「よーっ博志ーっ!」
(゜o゜)\(−_−#)
たまり兼ねたサングラスの友人が博志を叩いた
「もーぉ 叩かないで寝かしてあげなさいよーっ もーっ この酔っ払いーっ」
女友達がサングラスに怒った。

「おいおい 何騒いでんだぁ トイレまで まる聞こえだぜ!!」
「せっかく 博志の昔話してるってーのによーっ コイツ寝ちまいやがんの」
サングラスが博志を睨んだ。
「そうそう お前さぁ 大学ん時のバンドさぁ 確か 赤川博志&スウィートスイングスだったよな。あの グレン ミラーのコピーバンド」
「そうだったかな〜」博志が そっけなく言った。
「お前がさぁ バンドの前に立ってさぁ トロンボーン演奏するの。 カッコ良かったよなぁ」
「そうよーぉ。私の友達みんな博志君のファンだったんだから。もちろん私が一番のファンだったんだからねo(^-^)o」
女友達は今でも 博志に恋心を抱いているみたいであった。(#^.^#)
「そうそう あの ムーンライト セレナーデ。とっても素敵だったわ〜ぁ」
「そうだよな!あれって バンドがメロディー演奏するバージョンと 博志がソロでさぁ バンドが伴奏するバージョンが あったよな」
「そうそう 断然 博志君が 演奏するほうが良かったわ〜ぁ」
「あとさぁアメリカン パトロールとか ノリノリでさぁ ペンシルベニア6−5000の グリッサンドなんか最高だったぜ!」博志の友人がマグロの刺身を頬張りながら言う。

「ねぇ 博志く〜ん! またさあー ムーンライト聞かせてよーぉ」博志の女友達が ビールを一口飲んで そう言った。
「おー 博志よーぉ! 聞いてんのかよーぉ!!」
「聞いてるさ」
博志は 酔っ払いのサングラスに言った。ところが博志の返事は以外なものだった。

「さっきからさあー バンドが どうとかさあー もう 昔の話なんて どうでも いいんだよ! そんな昔の話なんて 忘れちまったよ!もう 20年も昔の話なんか・・・・」
博志が そう言いながら 焼酎を一気に飲み干した。

「お前さぁー あの トロンボーン どうしたんだよ 今でも 持ってんだろ!」
サングラスが 言った時。

「もう 捨てちまったよっ。 あんなの!どうでもいいんだ。面白くも なんとも ねーっ!何がトロンボーンだ グレン ミラーだ!」

そして 博志は「何が ムーンライ・・・」と 言いかけて やめてしまった。
女友達の顔が 目に入ったからである。

「もう やめたんだ!昔の事は もう忘れたんだ!今の俺はさ 何をやってもダメな男なんだよっ!それだけさっ」
と言って 博志は生ビールを 一気に飲み干した。
そして 唯一の財産であるロレックスの腕時計に 目をやった。

「もう こんな時間!俺帰らなきゃ」

と博志が 言いながら 立とうとした瞬間 酔いが回っていたのか ふらつきながら 右隣りに座っていた 女友達の方向へ倒れてしまった。
女友達は 瞬間の事だったので避け切れず 自分の顔と博志の顔が 当たってしまった。
その時 博志と女友達の唇が 触れ合ったように感じた。(つづく)

Vol.31 〜2012.7.27(金)-総会-1年の締め、そして新たな1年の始まり〜

7月27日は、練習はなく、総会でした。
吹奏楽団せせらぎの1年は、毎年7月第1日曜日のせせらぎコンサートを以って終わり、
コンサートの直後の練習から新しい1年が始まります。
そして、毎年7月中に総会が開かれます。

私事ですが、せせらぎに入団して17年が経ちますが、
入団をした翌年から昨年までの15年間せせらぎの会計を努め、
毎年役員という立場で総会に臨んでいたので、
会計報告をしたり、役員として団員さんからの質疑に応答するなど、
運営側として気が抜けませんでしたが、
今年は一団員として出席をしたので、非常に気が楽でした。<役員さんごめんなさいね。

ここ数年は、総会の進行も定着してきました。
まずは先のせせらぎコンサートの総括とコンサートの会計報告が行われます。
次に新役員、係りの紹介(※近年、引継ぎがスムーズに行くように
5月に臨時総会を開き、新役員と係りをそこで選出し、承認をとっています。)
があります。
今年は団長とコンサート実行委員長が変りました。
団長、実行委員長共に期待の若手チューバ吹きなんですよね。
演奏でも、楽団の運営でも力強く支えていって欲しいと思います。

近年のせせらぎは、団長、副団長が2~3年、
コンサートの実行委員長が3年毎に交代してきています。
パートリーダーも楽団によっては、
そのパートの実力者(上手い人)がされているところがありますが、
せせらぎはどちらかというと、お世話してくれる人的な人が
パートリーダを努めてる ことが多いです。
20年以上の歴史のある楽団になると結構古株の人が、
ずっと同じ顔ぶれで運営されているところが多いのですが、
せせらぎは常にフレッシュな顔ぶれで運営をしていますので、
敷居も低くとても入りやすい雰囲気の楽団かと思います。

そして、前年度の会計報告が行われます。
会計報告では、僕が会計をしていた時代から、
収支の一切合切を団員さんに配布し、見てもらっています。
団員さんに楽団の財政状況の詳細を知ってもらった上で、
会計から必要に応じ、翌年度の団費値上げ、値下げ、据え置きの提案がなされ、
そこで翌年の団費を決定をしています。
今年は据え置きで議決されました。

僕の試算だと、後10人団員が増えれば月に500円値下げになるんだけどなぁ。
新しい団長もその辺のところ言っていたので、
団員数が思惑通りに増えれば来年あたり値下げあるかも?

その他、いくつかの議題
(詳細は企業秘密ならぬ楽団秘密ということで非公開にしておきます。)
があがり、採決が行われ、静かに閉会しました。

と、いった感じで、吹奏楽団せせらぎの運営は、
国会よりもよっぽどわかりやすく、公正な運営がなされています。

最後にちょっとCM>>>せせらぎでは、全パート募集中ですので、
せせらぎのHPを見て興味をもっていただいた方は、連絡の上、
是非楽器を持って見学に来てください。お待ちしています。

ユーフォニウム もちづき

Vol.30 〜2012.7.20(金)の合奏風景、楽器ケース〜

演奏会が終わり、吹奏楽団せせらぎもまた一つ新たな年輪を刻んで、
練習を積み重ねる今日この頃です。
一昔(団員が現在の半分もいない時)は、演奏会が終わった次の練習日は、
演奏会が終わってホットするのか団員が全然来なくて、
合奏ができない状態がありましたが、
最近はいつもと変わりなく人が集まって普通に練習ができるので、嬉しいです。

その練習で合奏してる曲がフィリップ・スパーク作曲「テームサイド序曲」です。
スパークらしい親しみやすいメロディで、
だいぶ前に作曲されたからそんなに複雑ではないと思っていたら、
いざふたを開けてみると変拍子はあるわ、どんどん転調していくわで、
集中をきらせられない曲です。
コツコツと練習を重ね慣れていけば、曲になるかと思います。
そのコツコツとは何かが大事です。
いろいろありますが、例えばテンポの遅いところは転ばないように指揮をよく見る、
テンポの速いところはテンポを落として練習する。
一般的で、だれでもわかることです。
そこで大事なのは、周りの音をよく聞くということです。
最初は同じユニゾンを吹いてるパートを見つけます。そこで音を合わせあったり、
タイミングを揃えると、少しずついい曲に前進していくと思います。

さて話は変わって、楽器のケースって一般の人から見たら、
何が入ってるのかなぁと思っている人が、いると考えたことはありませんか?
ピッコロ、フルートは鞄の中に入るからわからないけど、
クラリネット、オーボエ、アルトサックス(ハードケース)なんかは
調理実習の包丁が入ったケースとかノートパソコン?
トランペット、テナーサックスは、ビジネスの書類、札束?
テナーサックス、バリトンサックス、トロンボーンとかになると、猟銃?
さらにホルンのリュックのケースなんかは、亀仙人みたい?
もっと大きくなってユーホニウムやチューバになると、
なぜドラム缶を背負ってる?とか、爆破物処理班?
御所の周りを歩いてたら、警察に止められるかも。
おまけにバスーンのリュックになったケースなんかは、
絶対に何百万の楽器を背負ってるとだれも思わない。
いろんな形や大きさの楽器があるから当然ケースの形もさまざま。
また機能性や持ち運びを重視したら多種多様なケースがありますね。
最後に指揮棒のケースは、箸入れかな?

クラリネット うの

Vol.29 《ハイ!こちら せせらぎ音楽事務所です!!!》第1話

ジリリリ〜〜〜ン。
ジリリリ〜〜〜ン。

閑散としたデスクの上の 黒電話が鳴る。

ジリリリ〜〜〜ン。

懐かしい昭和の音が 6畳一間に響きわたる。

ジリリリ〜〜〜ン。
ジリリリ〜〜〜ン。

「すみませ〜ん 所長!私 今 手が離せないんです〜。電話に出て頂けます〜ぅ。」m(__)m
女性所員の織田信子が言う。

ジリリリ〜〜〜ン。
ジリリリ〜〜〜ン。

狭い事務所の一角にある 古い綻びたソファーに座り ウトウト居眠りする所長が
ハッ!と 目を覚ましたかと思えば (゜o゜) こんな顔して 辺りをキョロキョロ。

「所長!電話です! 電話に出て頂けますっ! 私 今 手が離せないんです!」(−_−#)

整理した書類の入った ダンボール箱を 両手で持ちながら織田信子が言う。
ようやく 我にかえった所長だが (´〜`) こんな顔して眠たそう。

「所長!寝ぼけてないで!電話 切れちゃいますから 早く 出て頂けますっ!」
「オッケー!今 出るから そう怒りなさんなって。」
所長が そう言って立ち上がろうとした。

「オ〜〜〜ぉo(><)o 痛ったたぁ〜〜〜!」

所長は 右手で腰を押さえ ソファーに 座り込んでしまった。

「所長!どうしたんですか?」(ノ゜O゜)ノ

慌てて 女性所員の織田信子が ソファーのところへ駆け寄ってきた。
再び 所長が

「痛た〜〜〜ぁいっ!」o(><)o

こんな顔で 叫んだ。
女性所員の織田信子が 下を見ると 所長の足の上に 書類の詰まったダンボール箱があった。(^^ゞ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ジリリリ〜〜〜ン
ジリリリ〜〜〜ン

黒電話は 鳴りっぱなしである。なかなか出てくれないから黒電話もイライラしはじめたらしい。 

ジリジリジリジリジリ〜〜〜ン
ジリジリジリジリジリ〜〜〜ン

「ハイ!こちら・・・・・」 プ−プ−プ−プ−プ−
「あ−ん 切れちゃった」(*_*)
「も−ぉ!所長が 居眠りしてるから電話切れちゃったじゃないですか−っ! 一ヶ月振りの電話だったんですよっ! ほんとに も−っ!」

所長は 右手で腰を摩りながら 。
「ゴメン!ゴメン! そう怒りなさんな。家賃の催促だよ。きっと。」
そう言うと
「コーヒーでも どお?少し休憩でもしたら。 最近 整理で忙しいからね。どお!僕が 入れてあげるから ソファーに座って(^_^)」
所長が右手で腰を摩りながら 女性所員の織田信子 お気に入りの綺麗な花柄のコーヒーカップに コーヒーを注いだ。

「所長 すみません。さっき 足の上に落としちゃって。」m(__)m
「いいんだよ そんな事 気にしなくったって。」\(^^:;)
所長はニコニコしながら 東京都内で一番有名なコーヒーショップで 買ってきたコーヒーを注いだ花柄のカップを 女性所員の織田信子に渡した。
「所長 ありがとうございます。」
そう言って インドネシア産の煎れたての コーヒーを口にした。
「でも所長 さっきの電話 ホントは誰だったんでしょうね。大口の依頼だったら 惜しい事を しましたわ(´〜`;)」
と 言いながら 女性所員の織田信子が インドネシア産のコーヒーを口へ運んだ。
「まぁ いいじゃないか。もう 月末で この事務所も閉めるんだからさ。長い間 僕に付き合ってくれて ありがとう。ホント感謝してるよ」m(__)m
所長は インドネシア産のコーヒーを 自分のカップに注ぎながら言う。
「景気の良かった時代が懐かしいですわ。 めっきり仕事が減って 今じゃ家賃も払えないんですもの。」(>_<) 「さぁ!一息ついたら僕も手伝うよ 織田信子さん」(^O^)/ と 二人の会話に割って入るかのように また例の黒電話が鳴った。 ジリリリ〜〜〜〜ン ジリリリ〜〜〜〜ン 「あっ電話!今度は 僕が出るよ!」(^_^) 所長は 右手で腰を摩りながら 黒電話の受話器を取った。 《ハイ!こちら せせらぎ音楽事務所です!!!》 と 所長の徳川光男が言った。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 「あの〜ぉ わたくし 京都で活動しております 吹奏楽団せせらぎの 真田幸子と申します。」m(__)m 黒電話の向こうで 女性の声がした。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜   つづく この物語は 半分フィクションであり 登場する人物 時代背景 等は ご想像に お任せします  提供は トロンボーン中川  以上のスポンサーで お贈りしました。

Vol.28 ~2012.7.13(金)の合奏風景(+α)〜

今日の音階&アルペジオはAs-Dur。
吹奏楽の基本であるB-Durから全音1つ分下の調で、
調号はフラットが2つ増えただけだからそんなに難しくない
…はずなのですが、これがなかなか合わない。
基準音では合っていても、その他の音ではそれぞれの楽器の特性で
音程が高くなったり低くなったりしてしまうのですね。
それから今日は、いつも低音をささえてくれているテューバパートが
2人とも欠席ということもあって合わせにくかったのかもしれません。

音階練習のあとは「コラール in Es-Dur ver.2」。
7月7日の「指揮者のひとりごと」にも書いてありますが、
せせらぎコンサート前までは同じ曲のB-Durバージョンを練習していました。
こちらも調が違うだけで演奏のしやすさが随分変わります。

B-DurでもEs-Durでも、この曲を演奏するときに
個人的に気を付けている箇所は、練習番号[B]冒頭の音程です。
ここで急に人が少なくなって、しかもメロディがユニゾンなので
音程が合わないととても目立ってしまうのです。
日頃気を付けている成果があったのか、今日はこの箇所が
トロンボーンとテナーサックスでぴったり合っていると
指揮者から誉めてもらって、ひそかに嬉しかったのでした。

コラールのあとはフィリップ・スパーク作曲の「テームサイド序曲」。
先週から練習を始めたばかりの曲です。
この曲は、冒頭が「四分音符=84」のMaestosoで始まり、
途中から「二分音符=84」のAllegro vivoとちょうど倍のテンポになります。
しかし今日はAllegro vivoの個所でも倍のテンポにはせずに、
そのままのテンポで練習をしました。
おそらく来週からもこのテンポ(=半分のテンポ)での練習が
しばらく続くのだろうなあ、と思います。

演奏者としては、半分テンポでの練習は一般に楽しいものではありません。
楽譜に指定してある通りのテンポで演奏することには憧れがありますし、
できることならば、やはり指定テンポでの演奏が一番楽しいのだと思います。
しかしながら今の段階で指定テンポにしてしまったら、
きっと本当の意味では演奏を楽しむことができないだろうな、とも思います。

建築や美術の分野で「神は細部に宿る」という言葉があります。
「細かいところをきちんと仕上げないと良いものはできませんよ」
というような意味で使われる言葉のようです。
音づくりにおいてもこれは真実ではないでしょうか。
音楽において「細かいところをきちんと仕上げる」ための手段として、
とても有効なのが「テンポを半分にして練習する」ということなのだと思います。
プロの演奏家の人や、とてもセンスの良い人であれば、
わざわざテンポを落として練習しなくても、
指定テンポで細部を仕上げることができるのかもしれません。
でも僕達アマチュアが良いものを作ろうと思ったら、
やはりしんどくてもテンポを落としての練習は必要なのでしょう。

…と、こんなことを書くと「テームサイド序曲」のAllegro vivoの箇所を
「嫌々ながら」「仕方なく」半分テンポで練習している、というふうに
見えるかもしれませんが、この曲に限っては実はそうでもありません。
特に85小節目から130小節目までの、臨時記号が山のように出てくる部分は、
半分のテンポでもこれはこれで何だか自然に聞こえます。
テームサイド序曲という曲は今回の練習で初めて触れたのですが、
この臨時記号ゾーンは早くも気に入ってしまいました。
合奏中は「どうしてスパークは調号を変えずに臨時記号でこの部分を
書いたのだろう」ということについて、いろいろ想いを巡らせながら
楽器を吹いています。
自分なりの仮説が見つかったら、誰かと意見交換したいなあ。

さて練習が終わった後は、近くの居酒屋に行って
ビール(またはウーロン茶)で乾杯!
別に何かの打ち上げとかではありません。
単にお腹が空いた人たちが集まると、こういう流れになってしまいます。
何か美味しいものをたくさん食べたような気がするのですが、
何を食べたのか覚えていないのが残念。
途中から、本日欠席していたテューバ奏者のうち1名が合流し、
普段飲みなれない日本酒でノックアウト。
こうやって今日も金曜の夜は更けていくのでした。

サックス やました

Vol.27 ~2012.7.1 第25回せせらぎコンサートを終えて~

第25回せせらぎコンサートが終わって、早一週間近くが経とうとしています。
やっと、気持ち的にも平穏な日常に戻ったような今日この頃。

改めまして、雨の中ご来場頂いた皆様、本当にありがとうございました。
色々とご協力頂いた関係者の皆様、お世話になりました。
そして、楽団の皆さん、お疲れ様でした。

トロンボーンの私にとって、今年一番力が入った曲は、やっぱりA Song for JAPAN。
基礎練習不足の私にとって(すみません…)、本番この曲の時に、如何に唇の状態を
ベストコンディションにもっていけるかが課題となりました。 
個人、パート練習やイメージトレーニングを私なりに頑張り、本番数日前から当日も、
ペース配分に神経を注ぎました。

合奏練習の時、自分の技量不足を情けなく思いながら、密かに
『なんでトロンボーンのバックで吹かなあかんの?』
って思ってる楽団員がいるんじゃないか…とヒヤヒヤしてました。(←相変わらずネガティブ?笑)

しばらく、堂々と吹けない合奏が続きました。
でも、本番が近づくにつれ、色んな人から色んな言葉をかけてもらいました。
トロンボーン以外の演奏もメキメキ仕上がっていきます。
当たり前の事ですが、誰が目立つ目立たない関係無しに、みんな一生懸命演奏しています。
私も、その中に飛び込んだらいいだけやん!と思えました。

リハーサル。初めて舞台の上で演奏した時、後ろから聴こえるみんなの音にゾクゾクしました。
みんなが支えてくれるから大丈夫!と(勝手に)思って吹いたら、すごく気持ち良く吹けました。

そして本番。この曲の冒頭は、震災の恐怖を私に思い出させます。
その恐怖は、更に緊張を煽ります。
思うように音が出せないまま、前半が進みました。
途中、みんなの演奏にフワッと包まれた気がして、それから安心して吹けました。

一人じゃない。

被災者の方へのメッセージと重なった気がして…感極まりました。
それが少しでも誰かに伝わる演奏になってたらいいのにな。
これこそが、この曲が伝えたいメッセージなんだと実感しました。
そして、それを実感させるこの曲の構成はスゴイ!!

せせらぎの温かさを背中で感じ、後押しされながら演奏できた事、感謝しています。
この場をお借りして、お礼を述べさせてください。ありがとうございました。

さて、これで問題をうやむやにしようとは思ってません(笑)
やっぱり、基礎練習不足は致命的。緊張が即、唇の硬直につながってしまった弱さ。
自分自身に納得のいく演奏ができなかった事実。
ただただ、反省です。
この経験を活かして、年齢に不安を感じながらも、温かい団員に囲まれて(笑)もっと強い唇と
メンタルを鍛えるべく、日々精進してまいります。

Trombone かさはら

Vol.26 〜2012.6.30 コンサート前日所感〜

いよいよ明日に迫りましたせせらぎコンサート。

最近知りましたが、せせコンが開催される2012年7月1日には
「うるう秒」が実施されるようですね。
午前8時59分59秒と9時00分00秒の間に「8時59分60秒」が挿入され、
通常よりも1秒間長い1日になるそうです。
せせコン当日の集合時間は9時ちょうどですから、
ちょっとだけ寝坊しても大丈夫そうです。
万一寝坊した方は必ずパートリーダーへ連絡を!

さて音楽の世界で言えば、1秒はとても長い時間なのだと思います。
我々が合奏しているとき、縦の線を揃えよう、テンポが揺れないようにしよう、
連符が均等になるようにしよう、といった場合の時間感覚は、1秒なんてものではなく、
その10分の1、100分の1、時には1000分の1?などという世界での
勝負なんだと思います。
吹奏楽の世界に浸っている方ならば、このような感覚は
当たり前に持っているものだと思います。
コンサート本番でこの感覚が音楽として、正確な積み重ねとなって表現され、
お客さんの耳に届いた時には、
ごくごく「自然な」な演奏となって曲が響いていると思います。
飽くまで自然であり、それ自体が「すごいこと」とは、
お客さんは思わないでしょうね。
しかし、高度で微妙な勝負の世界に生きていることを、
我々は誇りに思ってよいのではないでしょうか。

微妙な世界の勝負ということでは、音楽はアバウトな部分が多いですよね。
原理原則は数学的・物理的な理論に基づいているので
決して全てがアバウトでは無いですが、
強弱やテンポの指定、発想標語など、時と場合によってその解釈は様々です。
奏者の方でそれぞれに色んな解釈をしながら合奏に臨まれていることと思いますが、
各人が持っておられる様々な解釈を摺り合せて、整理し、時には修正していくのが
ガイド役である指揮者のお仕事なのでしょう。
今回のコンサート曲目でも、実に多くの部分で「ここはこうしよう」と
整理した箇所があります。
そこをもう一度思い出して、振り返って、明日のゲネプロで確認し、
本番に臨んでいただきたいと思います。
1人だけ浮いた演奏には、目も、いや耳もあてられませんから。

指揮者が「ひとりごと」とは言いながら、皆さんに問いかけています。
「やるだけのことはやったでしょうか?」
やれることはやったと達観し、座して明日を待つ。

そういう気持ちで臨めるよう努力したいと思います。
(まだ、もうちょっと、実行委員の事務的なお仕事が残っていて・・・)

Tuba こんどう

Vol.25 〜2012.6. 本番直前の合奏風景〜

せせコンまであと少し、皆さんだいぶ気合いがはいっていたようですね( ̄^ ̄)ゞ
合奏での厚みも出てきた感じですね。
…が、最近思うのは、がむしゃらすぎて、
周りの音が聞けてないのでは…ということです。
気を抜けばすぐハーモニーがくずれるような…。
気持ちを熱く奏でるのは大切。
でもその前に冷静でいることが大事だと思うのは、低音をやってるせいでしょうか?

そこで思うのは、低音を聞いて合わせる!ということです。
あ、でも別に私の音をきけー!と言ってるわけではありませんよぉ(^_^;)
基準となるバスパート、ここに合わせにいくと、
案外ハーモニーもあってくるんじゃないかと思います。
他団体でエキストラをさせてもらうこともあり、
色々なやり方を勉強させられることがあります。
チューバをチューニングの基本にやってる楽団があり、
理にかなってるなーと思いました。
実際チューニングの基本のクラの音は、合奏中なかなか拾いにくいものです。
これがチューバならたやすくハーモニーを合わせにいけるのではないかと!
まあ、これも低音が不安定ではお話しにもなりませんが( ´ ▽ ` )ノ
幸いせせらぎには、頼もしいこんどう君がいます!
本番まであと少しですが、ぜひ他人の音に耳を傾ける、
いや!こんどう君の音に合わせに行く!ぐらいな感じでやってみてください!!

演奏会を目前にして、やらなきゃいけないとおもうこと、
もちろん譜面をきっちりやることもそうですが、体や心のスタミナですね。
メンタル的に弱くなる部分、唇のコンディション、腹筋など色々ですよね。
自分も日々努力しなきゃ( ̄ー ̄)と思いながら、
普段の雑用に追われてしまうことは多々あります。
でも音楽に対しては、真摯に向き合いたいので、
負けない心を作りたいと思いますp(^_^)q

そんな私が、今、細く長く続けていることが、ランニングです。
運動嫌いな私が、超苦手なことを克服した一つです。
きっかけはデューク更家のウォーキング講座です。
そこにいたスタッフさんのスタイルが素敵すぎでした☆
あ、ちなみにデュークさん、走れとは決して言ってなかったんですが(笑)
軽い運動で心拍数を上げて、体の中の温度を上げる事で免疫力がたかまったり、
基礎代謝が上がる、心肺機能が上がる、などなど。
これは肺活量や腹筋背筋を鍛えたい私には、一石三鳥ぐらいなんじゃないかと!
はじめは御所の一辺も走れなかった私が、
今では葵橋からみその橋まで往復出来るまで成長しました!
後にお会いしたペット奏者の指揮者の方も、
走るのは絶対いいよ!といわれてたので、たぶんいいんだとおもいこんでます(^-^)
継続は力なり!!しっかり腹筋背筋を鍛えて、
揺るがない鉄壁のバスクラを目指して、がんばりま〜す♪( ´▽`)

バスクラ やすいちはる

Vol.24 〜2012.6.22(金)の合奏風景〜

さて、せせコン本番まで残すところあと2回となった合奏練習です。
例年、この日は当日のゲネプロの関係上、2部の曲を練習することが通例となっており、
今年も2部の曲の練習となりました。さすがに本番間近、事実上最後の練習となる曲が
ほとんどとなるので、みなさん集中した中身の濃い合奏だったと思います。

さて、今年の2部曲、トロンボーンパートとしてはなんといっても「A Song for JAPAN」
ですが、それは後述するとして、これだけは言っておきたいという曲があります。
それは「みんなのうたセレクション」なのです。

この曲、メドレーでたくさんの曲(9曲)が出ててきて、楽団のメンバーもみなさん
お気に入りなようで、鳴りすぎのきらいがあると良く注意されていますが、
何故かトロンボーンパートは休みが多いのです。
練習番号でいうと、L~T手前までずっと、70小節ににも渡ります。
9曲中の実質ほぼ半分の4曲が休み(一応1曲は前奏まではあるのですが・・)。
ほんとに、忘れられたかのように・・・。
これ編曲者さんに本当に忘れられているような気がしてます。
それとも嫌われてる・・・?
オケ曲(例えばベートベン)や、オリジナル系の曲ではよくあることなのですが、
メドレー曲でここまで嫌われた?のは初めてですね・・。ちょっとスネてます。
編曲者さん調べたらトランペット奏者さんなんですね・・・・。

それはさておき、、

書かなくてはいけない「A Song for JAPAN」についてです。
この曲をやろうと言い出したのも私なので、やっぱり書いておかないといけないと思ってます。

昨年の3月11日、日本は空前の困難に見舞われました。「東日本大震災」。
当日、私は東京出張中で、関西圏におられただろう他のメンバーと違い、
震度5強の揺れに見舞われ,湾岸地域にいたため、津波が来るという情報の中、
携帯のワンセグ情報のみを頼りに右往左往した経験をしました。
翌日にはせせらぎでのコンサート本番(結果的には延期になりましたが・・)
も控えており、これは帰れないなとあきらめかけてたのですが、
いろんな幸運が重なり、奇跡的に当日中に京都まで帰宅することができたのでした。

その後、「A Song For Japanプロジェクト」という活動を見つけ、下記の動画を見たのでした。

 

 

トロンボーン奏者としては誰もが知る超有名な奏者の演奏もさることながら、動画の後半、
がれきの山に途方にくれる方、自衛隊の方々の救助の様子。日本赤十字の方が、我が子と
同い年ぐらいの子どもと向き合ってる姿になんともいえない感情を抱きました。
そして、そのバックのメロディーに・・。

あの震災で、津波によって、どれほどの人命が奪われたのか。
そして、私たちと同じ楽器演奏者が演奏できない状況に追い込まれたのか。
どれほどの楽器が津波に流され使えなくなってしまったのか。

幸いにも私たちは難を逃れ、震災前と大きく変化無く演奏活動を続けていますが、
その私たちができることは何なのかを考えた時に、演奏家としてできること。
それは、被災者の事を思って演奏することではないかという、A Song for JAPANプロジェクト
の主旨に大いに共感し、今回演奏することになりました。

震災からすでに1年以上経過していますが、時間が経過したからこそ、あの震災を忘れること
はないよう、心に刻みながら演奏したいと思います。

少なくとも、トロンボーンパートのメンバーは一生忘れることがないでしょう。
それぐらい練習にも励んできました。
上手な演奏ではないと思いますが、気持ちのこもった演奏、心に響く音が出せるよう、
本番まで1週間。最後の追い込みをかけたいと思います。

Bass Trombone とだ

Vol.23 〜2012.6.17(日)の合奏風景〜

“せせらぎ”う〜ん 風流な言葉です。
“せせらぎ人”(せせらぎびと) お〜ぉ 古風な言葉です。
“せせらぎ人語” 吹奏楽団せせらぎ の人々が使っている言語です。
・・・・・???
違うやろ(−_−#)
ゴメンナサイm(__)m

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《合奏の風景》

このシリーズのタイトルを見て 真っ先に思い出したのは
日本の名指揮者 岩城宏之(1932〜2006)著書の『楽譜の風景』です。
僕が 高校で吹奏楽部に入り 音楽にハマッテしまった頃に読んだ本です。
指揮者の岩城宏之さんは 元々は 打楽器プレーヤーだったんです。
岩城さんの学校の音楽部では お金が無かったので ティンパニも無く
生徒の机を2つ並べて その机の上に大きな円と 小さな円を描き
〈模擬ティンパニ〉を叩いていたそうです。

本文中で面白かったのが 未完成交響楽の練習中に
何回も指揮者に叱られたらしいです。
え!何故って?
楽譜の休止小節に書いてある数字を 1・2・3・4・5・・・・・
その数字が来たら 模擬ティンパニを 【カン・カン】
あの名指揮者も 最初はこんなんだったんですね!

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《合奏への風景》

今日の“せせらぎ”の練習は 《せせらぎコンサート》本番前ラストの 日曜日練習です。
JR花園駅を下車しました 今日は雨が降らなくて 良かったぁ〜
楽器を持って 鞄を持って オマケに傘! 嫌なんだよなぁ〜 びしょ濡れに なるなんて!
ここんとこ仕事忙しくてさぁ 久しぶりの練習なんだよなぁ
さぁ〜 今日は頑張るぞ−っ!

えーっと 誰かが 駅の南側って言ってたよな。
この道かなぁ? 普通の家ばかりでさぁ こんな狭い道だから・・・・・。
うわ〜ぁ! ここだよ ここ!
凄ぇーっ!いいとこじゃん!!
へーっ!今日はホールで練習するんだ!
って?ホールで練習?ウソ!なんで?

もしかして今日 本番?

マジでーっ!ってさぁ今日 楽器しか持って来てないよ
本番衣装も持って来てないよ! え〜 マジで〜!どうしよう 困ったなぁ〜(*_*)

おはようございま〜す
やぁ おはよう!
どうしたんですかーっ?冴えない顔して 今日は こんなに良い天気なのに。
いや〜俺さぁ 今日 本番の衣装持って来てないんだよ。困ったなぁ〜(*_*)。

えーっ何 言ってるんですかーっ。本番って 再来週ですよ。

・・・・・・・。f^_^;

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《合奏の風景》

今日の練習会場は 京都市右京区ふれあい会館です。
その一室 創造活動室で 今期ラストの通し稽古を やります。
朝9時に 会館の方に 扉を開けて戴きました。
そして “せせらぎプレーヤーズ”の みんなで 先ずは 椅子並べです。
今日は クラリネット 何人来るのぉ〜。
フルートとオーボエはぁーっ! サックスは 後で遅れて誰々が来るしー。
今回ホルンは 下手奥。 チューバは上手の定位置。
トランペットにトロンボーンは 後列に一文字。
そして 吹奏楽特有な楽器 ユーホニアムは 楽団のセンターを陣取ります。
さぁ〜 次は 打楽器の搬入です。活動室の後ろの扉を開け 搬入です。
大きなトラックや1ボックスの車に 打楽器がいっぱいです。
打楽器は 種類がいっぱい あって。部品も いっぱい あって。何が何だか・・・・・?

と書きたいのですが 連日の仕事の疲れで 昨夜も午前様になり
朝 起きたのが8時も大幅に過ぎて いました。
慌てて支度をし 会館に着いたのが 9時半です。
椅子並べも せず 打楽器の搬入も せず。ゴメンナサイm(__)m

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《合奏の風景》

合奏の風景にも 色々あります。
指揮者から見た 演奏者 の合奏風景。
第3者から見た 指揮者も含めた全員の 合奏風景。
でも 面白いのが 各プレーヤーによって 合奏の風景が 違って見える事です。
僕の担当する楽器は トロンボーン。管楽器の 一番後ろで合奏しています。
指揮者を中心に 扇形に並んだ演奏者が 視界に広がって見えます。
アップテンポな曲は 指を せわしなく動かし
スローテンポな曲は 気持ち良く 身体を動かし
曲風によって 表情を変える木管楽器群。これは 見ていて楽しい!
ところが 一番前で 合奏しているフルートは?
お隣り同士の 木管プレーヤーと指揮者しか見えない。
ウーン! これは 不公平だ!!

いや もっと不公平な 合奏の風景があります。
今回のプログラムに トロンボーン四重奏と吹奏楽の 為の曲があります。
トロンボーン パートが楽団の前に立ち 合奏します。
前に見えるのは 創造活動室の壁!!
そして 譜面台に乗っている楽譜。あっ!

《楽譜の風景》

トロンボーン中川。