Vol.103 「プログラム・パンフレット」のお話

よく目に留まるのは電車の車内吊り広告。
次に雑誌の表紙・目次・見出しのあるページ。
あらゆるところに置いてある商品やイベントのチラシ。
映画やミュージカル鑑賞時のパンフレット。
そしてもちろん、他楽団のコンサートのプログラムやそこに挟んであるチラシ。
やはり劇団・楽団でもプロの物は参考にしたくなる事も多いです。
常に意識をしている訳でもないのですが、元々の広告屋時代の習性かキレイなレイアウトや斬新なもの、メインの写真が美しい物など色々と目に留まります。

はい、今回も“練習風景というお題”を外れた印刷物のお話です。

全体のインパクト・写真・レイアウトのバランス・色味・書体・キャッチコピー、その内の全部もしくはいくつかが「おっ、これいいな~」と思ったものは手元に残しておきたくなります。
参考にさせてもらおうと思って。
巷ではパクリとも言いますが。(笑)
でも、上手にデザインを拝借するのもなかなか難しいものなんですけどね。

チラシならせいぜいA4サイズまでであり、載せる情報もさほど多くはなく比較的作りやすいです(あくまでも比較的ですよ)。
前回にお話させていただいた通りチラシの目的は、①目を惹いて、②興味を持ってもらい、③日時をお知らせする、なので。

ところが、当日ご覧いただく「プログラム・パンフレット」はそういう訳にはいきません。
ご挨拶に始まり、ステージごとに曲名・作編曲者や曲の紹介、メンバー紹介、吹奏楽団せせらぎの情報などなど。
さらに「プログラム」は、開場から開演までの時間や幕間の休憩時にもお読みいただける「読み物」としての色合いも兼ねる側面があり、公私ともに多忙を極めるK氏にも尽力いただいて、せせらぎでは「指揮者のひとりごと」というコンテンツも載せています。(「指揮者のひとりごと」はせせらぎホームページで好評連載中です。ぜひそちらもご一読下さい。)

さて、これだけの情報になってくるとサイズもA4の1面分では到底足りません。
過去のせせらぎではA3の二つ折り、ハンカチサイズの4つ折り、など色々と作ってきました。
そんなせせらぎプログラムに異変が起きたのは、第22回せせらぎコンサートの時でした。

「CDジャケットサイズの冊子って出来ますか?」
こういう問いをいただいて。
以前にもCDのケースに収まるサイズの4つ折りは作った記憶がありましたが、その時はなんと16ページからなるまさに「冊子」にしたいとの事。
しかもっっっカラーでっ!

「とても大変そうだなぁ…」と他人事のように思ったのを覚えています。

さぁそれからは本当に沢山考えて、沢山素材を探して、試行錯誤の日々でした。
1色モノクロだと、見映えからも表現方法はある程度限られています。
基本的に白地に黒文字、黒地に白文字、濃い目の網点に白文字、薄目の網点に黒文字、あとは網点の文字、くらいのパターンで、背景に写真や模様などを配し、そこに四角や丸などの枠などを使って、読みやすくそれでいて変化のあるように見せ方を考えていきます。
それなりに多様な表現からの選択ではありますが、とは言え所詮1色です。
ところがカラーとなるとその表現は数十倍数百倍からの選択になります。
単なる「濃い・薄い」だけではなくなってしまうのが、カラーの恐ろしいところです。

ここで、冒頭の「参考にする」が多少なりとも活きてくると良いのですが…、いや、活きてきましたとしておきましょう。
雑誌でも高級志向のものやファッション系のもの、特にある程度の高い年齢層へと向けたものが、落ち着いていて尚かつセンスのいい表現が使われていると感じます。
色合いや書体、写真の使い方、ページ内の文字と空間のバランス。
目次一つ取ってみても様々な表現方法が取られている事がわかります。
まぁそう簡単に拝借できるものでは無い事は先ほども書きましたが、とにかくそういうものの中から使えそうな表現を探し、再現できるように頑張る訳です。
カラフルで、それでいてスッキリと「読みやすく」も忘れないように。
その時はなんとか締め切りにも間に合い、お越しいただいた皆さんにもご覧いただくことが出来ました(結構冷汗ものでしたけど)。

ここ数年は1色かつページ数が12ページとなり、実行委員会さんのお気遣いも感じています。(実は予算の都合かもしれませんが)
一度、「間」を取りたいあまりに文字を小さくし過ぎたようで、アンケートでご注意をいただいた事もいい教訓となってます。

そんなこんなでご来場いただいた皆さんには、そういう苦悶と苦闘の上に出来上がっているのだなぁと思いつつも、コンサート休憩中に気軽に「眺める物」としてご利用いただけると幸いです。
また、アンケートなどで感想などいただけるととても喜びます。
そして、私と同じような目線で、車内吊り広告や雑誌に目を通していただけると、記事の内容以外に何か新しい発見を得られるかも知れませんよ。

トランペット よこぜき でした。

Vol.102 2014.11.7(金)の合奏風景

せせらぎ練習、合奏の最初には基礎練習とコラールをします。
今回のコラールは♭が5つの「CHORALE RELIGIOSO」団長作曲です。
ほぼ毎週合奏しているのですが、人数が多かったり少なかったり、
パートが偏っていたり、そうでなかったりと毎回違う雰囲気の合奏になるので
毎回新鮮な気持ちで合奏に向えます。
ところで私は12小節目と30小節目の4拍目のE♭が合うと、ものすごく嬉しくなります。

曲の合奏はまず「A HUNTINGDON CELEBRATION」
前回の阿武ちゃんも記載されていたように、キラキラ系吹奏楽曲です。
トロンボーンは刻みが楽譜の大半を占めています。
所々ある刻みフェイントにひっかからないように注意しながらも、ウキウキ気分でした。
どうやら譜面台がない様子のパーカッションのKちゃん。
スネアに楽譜を乗せて上手に叩く姿を横目で見ながら、すごいな~と思っていました。

そしてメイン?は「英雄の証」
指揮者のひとりごとでも取り上げられているように、まずちゃんと読まないと...
ゆっくりテンポで1小節を12拍に振ってくれはったのでとてもわかりやすかったです。
木管楽器の細かい音の入りや終わりが難しそうです。
もちろん運指も。とっても。
何度か出てくるホルンとトロンボーンがユニゾンのメロディは、高い...
ハイB♭って...
しかもオクターブの跳躍で、どユニゾンって...
ホルン的にはどうなんでしょうか?あの部分。そんなに高くないのかなぁ?
しかし
普段はマイナス思考なのですが、
なぜか今回はハイCの練習してたらそのうちハイB♭が出そうな気もするのです。
本番まであと8カ月、練習あるのみ、ですね。

トロンボーン いいむら

Vol.101 2014.10.17(金)の合奏風景

おかえり、次の人語書こうか?で迎えていただきました(笑)今回のせせらぎ人語はトロンボーンの阿武がお届けします。
私事でしばらく休団しており、この日は久しぶりのせせらぎAND楽器演奏となりました。
懐かしい面々に心がほっこりしたのはここだけの秘密でお願いします。

言うまでもないかと思いますが、気合が入りすぎて以前の如くハイパー早入りしてしまう始末。

思えば今年もあっという間にせせコンが終わり、なんとなく夏も盛りを過ぎて気づけば秋でした。そして、あれよあれよと言う間に来年度のせせコンの曲も決まっていたようです。
今日が初練習となった、A HUNTINGDON CELEBRATION はその内の一曲。
軽やかな出だしに始まり、終始キラキラです。吹奏楽ぽい曲だなぁ〜というのが私的な第一印象でした。
それほど譜読みが難しい曲ではありませんでしたが、しっかりと作り上げることが出来れば、誰が聞いてもカッコいいと思える曲になるに違いありません!

頑張るぞー

Vol.100 せせらぎ人語100回記念 これまでの記事を振り返って

せせらぎ人語もおめでたいことに第100回を迎えました。これもひとえにお忙しい中原稿執筆を引き受けてくださる団員の皆さんのおかげです。折角ですのでこれまでの記事を振り返ってみたいと思います。

第1回は2011年10月21日、ちょうど3年前に「せせらぎ人語」はスタートしました。コンセプトとして「せせらぎ団員が練習内容について、プレイヤー目線でいろいろつぶやき、その合奏風景をご覧いただくコーナー」とありますが、3年の月日を経てそのコンセプトは時折執筆者によって若干のブレを伴いながらもある程度維持されています。時にはブレも大事です。執筆者はAlto Clarinet Kとあります。当時の団長です。そして私の嫁さんであります。

第5回、2011年12月7日、JR寝台特急「日本海」廃止のニュース、5回目にして早速練習内容以外の記事が登場しています。執筆者は当時からずっと役員のUさん、役員がブレの大事さについて自ら範を示したわけです。「形ある物は、老朽化してなくなっても、心の中の思い出は、いつまでも残ります。」いい言葉ですね。

第12回、2012年2月7日、フルートのMさんの投稿。「子供に『今日は鬼は外の日やから母ちゃんは練習にいくんやな?』と言われつつ練習に行きました。」(練習日が節分でした)子供は真実を映し出す鏡。(ごめんなさい)

(このあたりまでは当時の役員の皆さんが原稿を執筆しています。せせらぎ人語を軌道に乗せるための涙ぐましい努力が垣間見えます。皆さん原稿執筆引き受けてくださいね!)

第18回、2012年4月26日、ユーフォニアムのMさんの記事。宇宙戦艦ヤマトの「大いなる愛」について。「おじさんがいやらしく奏でれば、女性のハートをつかむことができるところなのですが、」・・・そ、そうでしょうか?!

第24回2012年6月22日、トロンボーンTさん、A Song for JAPANについて。微力ではありながらせせらぎの演奏を世界中に発信することで、少しは東日本の皆さんのお力になることができたでしょうか。せせらぎオリジナルアレンジによる演奏でした。

第29回は2012年7月23日、トロンボーンのNさん、「ジリリリ~~~ン。ジリリリ~~~ン。」急に始まる短編小説、よく書いてらっしゃいましたよね。せせらぎ人語ではNさん作・「楽器を置いてしまった貴方へのメッセージ」「ハイ!こちら せせらぎ音楽事務所です!!!」「鉄道の日に寄せる短編小説《時代》」を公開中ですので、皆さん是非ご覧ください。せせらぎには音楽以外の才能を持つ方もたくさんいます!

第36回2012年9月29日、トランペットKさんの投稿。楽譜を忘れてごまかして演奏した件について。「仕方がない。適当にやってみよう。」とおっしゃるように、時々楽譜と異なり3度上とか3度下の音を出してらっしゃるときは比較的騙されやすいので、注意する必要があります。

中締めの第50回はトランペットのYさん、2013年1月17日、ジャズに関する話。「後ノリ」が難しいのは当時も今も変わらずですね、でも普段聴き慣れているJ-POPや歌謡曲にも「後ノリ」はたくさんあるのに演奏になるとなかなかのれないのは、やっぱり「日本人として、祭のお囃子や音頭がDNAに染みこんでいる」のかもしれませんね。

・・・100回となると、ホントに皆さんバラエティに富んだ面白い記事をたくさん書いていただいています。とても1回では振り返りきれなかったので、51回以降はまた別の機会に振り返ってみたいと思います。

大袈裟かもしれませんが、一つ一つの記事がせせらぎの歴史になっているなあと思います。こちらからお声掛けしなくても、皆さん積極的に原稿執筆をお願いします!

ちゅーば こんどう

Vol.99 ただいま奮闘努力中

初めて楽器に触ったのは、もうかれこれ30年以上たつだろうか。

それは中学一年生の時、それまでアニメや特撮ものは好きでも、音楽には全く興味がなかった私。これから送る中学生活で、楽しみの一つである部活を何にするか、79年日本シリーズ第7戦を江夏が抑え初の日本一となった広島カープに興奮し、始めた少年野球、中学もそのまま野球部に入ろうか、それとも当時背の低かった私は、バスケ部入ったら身長伸びるでと姉に勧められ、さてさてどちらにしようか、などと迷っていた。(当時、私の身長は135センチ。その後、中3まで15センチしか伸びなかったのである。おかげで中3の一学期には最前列を競いあう事になるのだ)
そんな時、文化 系クラブ のオリエンテーションがあるというので講堂へ。はじまったのは、ブラスバンドの演奏だった。何曲か演奏されたかもしれないが、なんとも衝撃的だった曲が、その後の吹奏楽人生に大きく関わる宇宙戦艦ヤマトである。あまりのカッコ良さに、一気に吹奏楽への興味が湧き、即見学にいった。初めて近くで見る楽器、渡されたマウスピース。こんな風に吹くのと教えてくれた優しそうな2年上の素敵な女性の先輩。(何故優しく素敵に思えたのか、まだ幼かった私は心で人を見れたのだろう)
おだてられ、そして迷いながらも惹かれるように、めでたく入部。
しかし入部してからは一転、優しかった先輩方も時折蹴りが飛んでくるほど豹変。(私はその点要領がいいのか、蹴りを食らうことはなかった)
当然楽器 を触らせてもらえるはずもなく、ひたすら毎日毎日マウスピース練習に明け暮れた。(当時の校舎は東西にクランク状の形で、トランペットの練習場所は クランクの曲がり角の北東角。次の曲がり角の南西角はホルンの練習場所で、そこには黙々と練習する少年がいた。後のせせらぎ指揮者K村くんである。髪型は あまり変わっていない。といっても入学当時は長めの髪だった。3年には坊主になっていたと思う。間違っていたらごめんなさい。でも当時と色と量が違うのは間違いない)
しかし当時は飽きもせずよくマッピ練習してたものだ。それでもマッピで音階が吹けるようになると、どうしてもやりたくなるメロディー。宇宙戦艦ヤマトである。そして日々の精進が認められ、ようやく楽器をつけさせてもらえるようになると、更に吹きたくなるそのフレーズ。当然初心者の私にはチューニングべーすら難しい。それでもそのフレーズが吹きたいがために練習した。家に帰ってからもご近所迷惑にならないよう、枕にベルを当て吹いていた。。。。

そんな日々から3?年がたち、その間吹奏楽がつまらなくなって遠ざ かる頃もありましたが、今は貴重な時間になっています。 長く吹けるよう、歯は大切にしないとな、なんて思ってる矢先、実は、知らない人もいるかもしれませんが、昨年末、奏者としては絶対やってはならない事をやらかしてしまいました。帰宅途中にバイクで転倒、顔面を強打し、前歯2本を折るという事故をおこしてしまい、幸い前歯は脱臼という診断で、もとの位置に戻 して固定するという処置でした。3ヶ月間固定して、その間も練習には参加させてもらって最初は器用に調整すればすぐ元のように吹けるだろうと安易に考えたけれど、どっこいそう簡単ではありませんでした。正直もう無理かなと思った時もありましたが、今は少しずつ吹ける音域も広くなってきたし、まだ音の当たりはよくないけど、徐々にならせるようになってきました。世の中同じような人は少なくなく、プロの中にも復活を遂げた人もいるそうです。今は色々試しながら探ってるというところでしょうか。そういう試行錯誤をしていると中学時代を思い出します。あのフレーズが吹きたくて色々試してたり。今年のせせコンは 3rd中心で出演させてもらいました。これもまた中1の頃のような気分で、その頃の事を思いだし、冒頭は思い出話させて頂きました。
さて、音域は広がってきたので、次の課題は音の出だし。音色といってもいいでしょう。これをクリアしないと邪魔な音になりますよね。これは少々時間かかるかも知れませんが、温かく見守って頂ければ幸いです。長くなりましたが、ではまた合奏で。

トランペット かめぼし

Vol.98 2014.9.19(金)の合奏風景

こんにちは(^^)
せせらぎ人語書くのは半年振り。
入団してから約1年が経ちました。
団員のみなさんとも馴染めるようになってきました。

19日の練習…ドラムが入ってるポップスの曲が練習中心でした。

最初は朝の連ドラごちそうさんの「雨のちハレルヤ」
クラリネットの中でも1stパートを担当しており、パート内でも動きが違ったり~自分のパートに自信持って吹かないといけないなーって思いました。
曲調は原曲に近くて、誰もが聴きやすい感じだなぁって思いました!

次はアナと雪の女王でおなじみの「Let it go」
まずは、エンディングのMay Jさんバージョンを合奏。
曲調は明るく、吹奏楽アレンジって感じで…って吹いているとふとリズムを間違えたりして。
曲の流れもスムーズでした。

次に松たかこさんバージョンを合奏。
メロディはパート毎に順番に回ってくる感じで、吹いている側からも、裏メロや和音を吹いてると、メロディが回ってきたり~
映画内で流れた通りに曲も進んでいき…ただリズムが難しかったです。
知っている曲だからこそ、自分の中で、微妙にずれて吹いてしまったり、楽譜の譜読みやリズムが苦手な私にとっては苦戦した曲でした。

次回の練習では、譜読みもし直し、取り組みたいです。

今回練習している曲は、10月13日のバンビオライブで演奏します。
バンビオライブも去年はなかったので、私にとっては初めてで…本番まで一ヶ月を切っている分、一回の練習を大切にしていきたいです!

クラリネット ますだ

Vol.97 バンビオライブに向けて

せせらぎコンサートも終わり、ホッと一息ついてしまいそうなこの時期ですが、バンビオライブが来月に控えてるんですね~(´∀`; )

私はバンビオライブは今まで仕事の都合で出られなかったので、実は今回が初参加になります。
短い準備期間に新曲を覚えられるのか、ちょっと不安がありますが、そんな事言ってる場合じゃないですね(^_^;)

5日の練習では、新曲のセドナを初めて合わせました。
お初にお目にかかる曲だったのですが、なんだか懐かしいような、中学の時によくやった雰囲気を感じて楽しかったです。
トランペットのメロディがあると、つい嬉しくなってしまって張り切って吹き過ぎてしまうのは私だけでしょうか?笑
そのへんも気を付けて、次の合奏ではもっと丁寧に吹く事を心がけたいと思います。

旧友は、パート内でも全然違う動きがあったりするので、つられてしまわないように自分のパートをしっかり吹かなければ!というかんじです。
繰り返しがけっこうあるので、スタミナ面も私は課題ですね。

バンビオライブまであと一ヶ月ほど。がんばらねば~( ´▽`)

TPふるかわ

Vol.96 「名前(曲名)の意図」

8月22日(金)の練習中。指揮者のK村さんから「さやちゃん、せせらぎ人語書いてみよう♪」と光栄なお話をいただきました。
「人語」とつくくらいだから、某新聞社の某欄らしく真面目に書かなければと、変に緊張してしまい、「えーっっ」となってしまいました(笑)

この日の合奏は、「夢の明日に」(未来のドラマーが活躍中)「旧友」(音符が細かいっ)「東京ブギウギ」(安心して吹いている感じ)の三曲でした。
一回目は指揮ありで通し、二回目は指揮なしで通す練習方法で、より集中力が高まったように思います。
私も迷子にならないように、ついていくのに必死でした(ノ_<。)

そんな精一杯の状態でしたが、「旧友」というタイトルが、なんとなく気になりました。
ノスタルジックで、漢詩にでてきそうな言葉。たぶん、日本語訳の仕方が粋なのでしょう。

思えば、私たちにも名前があるように、一つの曲には必ず曲名があります。

それは土地や建物や、海などの「名前」の場合もあれば、作曲者の思いや願いや経験がそのままタイトルになっている場合も、それ以外もたくさんあると思います。
その曲が名付けられた正しい経緯や背景はあるのでしょうが、文字がないのを理由に、私は結構自由に想像するのが好きです。

「旧友」戦争が終わったあと、生き延びた二人の友人が再会?
「夢の明日に」「夢の明日へ」のほうが自然な気がするゾ。これは、もしかしたら「夢の明日に○○○…」って続くのかも。。

なんてことも実は考えています(笑)
結局最後まで、真面目さを貫くことができない文面の「せせらぎ人語」になりました。

担当は、Clの、さやかでした♪

Vol.95 「慰問演奏」

7月26日土曜日、京都市内の沓掛寮デイサービスセンター様からのご依頼を受け、
慰問演奏にいってきました。
今回は金管五重奏のアンサンブルで、全6曲を演奏しました。
こういった施設でお年寄りの方々を対象に演奏するというのは初めての経験だっ
たので、どんな風かな?とはじめは不安もありましたが、今回は利用者さんた
ちがほんとうに温かく見てくださっていたのでとてもリラックスして演奏できま
した。
司会のK団長の曲説明にもひとつひとつ頷いて真剣に聞いてくださり、楽器紹介
の時に各楽器で童謡を吹いたときにはちょっと聴いただけですぐに歌いだして
くださったり・・・。
ホルンを見て「でんでんむしや!!」と言ってくださったときには、おじいさん
ナイス!とほくそ笑んでしまいました。
でんでんむしの曲を吹く予定にしていたのでね笑
笑顔で歌ってくださるお客様のお顔を見ていたら、最初の緊張はどこへやら。
私もとっても楽しい気分になり終始笑顔満開で、完全にリラックスした状態で吹
くことができました。
そしてそういうときの音は、ほんとうにのびのびするんだなと自分では感じました。
今までで一番いい演奏ができたように思います。
「故郷」や「川の流れのように」を演奏したときにもみなさんで歌ってくださっ
て大成功だったのですが、歌にあわせるとテンポがどんどんゆっくりに・・・笑   
演奏する側としてはスタミナ面でちょっと苦しかったのですが、皆さんと一緒に
楽しんで作った演奏会になったことがとても素敵だったなと思います。
通常の演奏会ではお客様にはじっと聴いていただくだけのスタイルがほとんどです。
でもこういったイベントだとお客様と交流をしながらお互いに楽しんで音楽と時
間を共有することもできるんだな、とすごくやりがいを感じました。
施設の職員さんのお力もあり、およそ50分間のとても和やかに盛り上がった演
奏会になりました。
みなさんの心に残る一日になってくれていたらいいなと思います。
また機会があればこういう活動を続けていきたいです。

ホルン  きない

Vol.94「デビュー」

7月6日(日) 第27回せせらぎコンサートが終わりました。
雨の中、会場に足を運んでいただきました皆様、本当にありがとうございました。

今回のコンサートは、私にとって特別なコンサートとなりました。
数えてみるとエキストラとして出演したのを含めると、ちょうど20回目のせせらぎコンサートの舞台でした。
そして、弦バス奏者としてデビュー・コンサートとなりました。

ここから、誰にも話したことのない、弦バスへの道の秘話です。
遡ること昨年のせせらぎコンサート、喉の不調で、長年吹いてきたユーフォニアムを吹くのが辛くなってきたので引退しようと考え、コンサートを最後にせせらぎを辞めようかと思っていました。
ちょうど本番を迎える舞台袖で、何を話したかは忘れましたが、トロンボーンのI村さんと話した時に、彼女が数年前にクラリネットからトロンボーンに転向した事を思い出し、その手があるなと思ったのです。
すぐに頭に浮かんだのが打楽器。しかし即座に却下。(楽器の種類が多すぎて、家での練習が難しい。)
そして、本番の舞台へ。
プログラムが進み「また君に恋してる」の演奏の時に、ここ弦バスのピチカートが欲しいなぁと思った時、「別の居場所見っけ!」と思ったんです。

その後、少しレッスンを受けたりして、昨年の12月に楽器を購入に踏み切ったのです。
楽器購入後は我流で練習して、2月に初めて練習に参加 させても らいました。
そして、まだ全て弦バスを弾くこともできないので、ユーフォニアムとの持ち替え、最近はやりの言葉で言うなら「二刀流」で今回の演奏会に臨むことになったのです。
指揮者のK村くんも私と同じ(持ち替えの)R高校OBであるが故、持ち替えをする事は抵抗なく受け入れてくれて、曲についてや舞台配置などいろいろと気を使ってくれ、調整をしてもらえたおかげで、今回舞台に上がることができました。
その過程では、指の皮が水ぶくれになったり、ズル剥けになったり、左手が腱鞘炎になり、1週間以上手がまともに動かなくなったりと、トラブルも多々ありまし たが、手の平のストレッチや筋トレなど、自分なり調整法を編みだしながらコツコツと努力をしてきた甲斐あって、何とか与えられたところはこなす事ができたかと思います。
おまけもありました。舞台上では対岸の打楽器のK原くんに目を付けられ、立ってるものは先輩でも使えと言わんばかりに頼まれて、1曲だけでしたがバスドラ(大太鼓)も演奏することになりました。これもまた初経験でとても新鮮でしたし、エキストラで手伝 いに来てくれていた、中学・高校の同級生のK若君と横並びで演奏することにもなりました。
また長年ユーフォニアムの同志のF地(佳)ちゃんには、1人にしてちょっとしんどい目をさせてしまったと思ったけど、こっちの方の居場所を失いそうと思うぐらい頑張って吹いてたので安心しました。

いろいろあって、本当にあっという間のステージでした。
コンサートが終わった時には「続けれて良かったなぁ。」と、純粋に思えました。

学校や仕事、家庭やその他、いろいろな都合や心情、価値観、そういったものの変化により、続けることが難しくなったり、いやになったりすることもあります。
何事も辞めるのは簡単ですが、続けていると、しんどいこともありますが良いことも必ずあります。
一般の吹奏楽団というのは、いろいろな世代のいろいろな立場の人たちが、同じ目標に向かって歩むという本当に貴重な場です。
続けられるならば、続けて欲しいと願します。

私たちの仲間になっていただける方も大歓迎です。ご興味持たれましたら、是非こちらのページ(http://www.seseragi-wind.com/danin.htm)から、お問い合わせください。

また来年に向け、少しでも上手く弾けるよう、頑張っていきたいと思います。

Euphonium & Wood base もちづき