Vol.92 「チラシ」のお話

吹奏楽団せせらぎ
第27回せせらぎコンサート
2014年7月6日(日曜日)
13:00開場14:00開演(オープニングパフォーマンス13:30)
会場:京都こども文化会館(エンゼルハウス)
以上

お知らせしたい、お伝えしたい内容はこれだけなんです。
なぜお知らせするのかと言うと。
もちろん、コンサートへご来場いただきたいから。
でも、これだけの情報だけでは「そうだ せせらぎ、行こう。(参考:JR東海)」
とはなかなか思い立っていただけないだろう。
そう考えるから色々と手を入れてみる。

「いきなり何の話だ?」と思われましたか。

これはコンサートを告知するための「チラシ」のお話です。
最近では「フライヤー」という呼び方がメジャーでしょうか。

お伝えしたい事は冒頭の内容で全てなので、白い紙に黒い文字でその内容を印刷すればいいだけなのかも知れません。
(今の時代、あえてそんな手法も逆に「アリ」かも。)
でも、それだけでは来場の動機付けには不足…、また多数のチラシ群に埋もれてしまうのでは…、などと考えるのが普通です。

そこで、考えます。
まずは目に留めてもらわなければならない。
白い紙に赤色インクで刷れば?
オレンジ?ピンク?
それなら、紙の色を派手にする?
模様入りの紙を使う?
逆に、見た目を真っ黒にするのは?
金の紙?銀の紙?
金属に刷る?プラスチックは?

予算にも都合があるのであまり無茶もできません。

紙や印刷の色、それに加えてデザインでも目を惹きたい。
紙や色で目に留まったとしても中身を読んでもらえないと意味がない。
かわいいイラストで?
チラシ全体を埋めるような大きな文字は?
「おや?」と気になるキャッチコピー?
吹奏楽ファンに向けてメインの大曲の曲名は?
演奏経験の無い方々へは、よく知られている曲名を。
メインの曲をイメージしたイラストで。
(そんな都合のいいイラストは世の中にないので拙い自家製も…)

見やすいレイアウトは?
文字の書体(フォント)の選択。
肝心の開催日時が目立たなくては…、でもアンバランスになっても滑稽。
見る人の目は左上から右下へと流れていくという心理を考慮した構成。
キャッチ(コピーやイラスト)で目を惹きさえすれば、後は比較的細かい文字でも読んでもらえる。

様々な事を考えて、試してみて、やっぱり1からやり直したり…。
本職のデザイナーから見ると「ままごと」の如しではありますが。
そんな試行錯誤を繰り返し完成へと向かいます。
もちろん、責任者やコンサート実行委員会のご意見も伺いつつ。
ですが、所詮「なんちゃってデザイナー」なのでそんなに深い要求にお応えする事も出来ません。
その辺りは実行委員会の皆さんにもご理解いただいているようで、手加減をしてもらって申し訳ないなとも感じています。

十数年前にコンサート実行委員長を拝命した時をきっかけに広報印刷部門を担当するようになりました。
元職が広告関係だったので多少は印刷方面に明るいからといった軽い気持ちだったんです。
(今は全くの畑違いの仕事をしています。)
しかも当初は、デザイナーの卵さんが団員さんにいて(イラストもパソコンで描いてしまうとても素敵な団員さんで)。
構成案やデザイン案は一緒に頭を捻ってはいたものの、制作作業はおんぶに抱っこでほぼ1人で頑張ってもらってました。

実行委員長を経て実行委員を数年後に退いた後も、そのまま印刷担当として今に至ります。
その大変ありがたかった団員さんも後に退団されてしまい、ビビりながらもなんとか体裁を保つために、
毎年1月頃からプログラムの作成が終わる6月頃まで夜な夜なパソコンに向かっています。

音楽を共に楽しみ、その楽しみを皆さんにお届けする団体ではありますが、
視覚的に、ビジュアルに、苦悩している団員もいるんだなぁと思っていただければ幸いです。

そしてコンサートに関わる印刷物と言えば、本番当日にご覧いただくプログラム。
現在はCDジャケットサイズの冊子タイプで製作しています。
これにも色々と未熟な故の苦悩があるわけですが、そのお話は次の機会にゆずります。

トランペット よこぜき

Vol.87 2014.5.11(日)の合奏風景

あっという間に一週間が過ぎ、今年も着実に本番が近づいてきています。本番まであと2ヶ月…もないと今、気づきました。。。毎年、その年の演奏会が終わった時には“来年こそはもっと練習して万全で臨むぞ!”と思うのですが、年を重ねるごとに一年が過ぎるのが早すぎて…年々焦っている次第です。。。 

さて、先日の臨時練習は、9:00~17:00と1日かけて全曲取り上げられ、久しぶりに唇がタラコになるくらい吹きました。最近、ちっとも気持ちよく吹けない…とジレンマを感じながら臨んだ練習でしたが、やっぱりガッツリ吹けるのは楽しいです。楽器が吹けることに幸せを感じます。
とは言え、練習が進むにつれ、スタミナのなさ、練習不足を痛感し、ソロはちっとも満足に吹けない状況でへこみ続けていました。

そんな中、私に衝撃が走りました。それはジャパニーズグラフィティーのアルトサックスのソロを聴いた時でした。合奏中の雰囲気がガラッと変わった気がしました。私以外にも鳥肌が立った人がいたのではないでしょうか。何と表現していいかピッタリの言葉が見つかりませんませんが、とにかく私はゾグゾクッとして衝撃が走りました。ソロのあとを引き継ぐクラリネットさんの中には聴き惚れて出遅れるという人がいたほどの演奏でした。
それまではしんどいなとか唇震えへんなとかマイナスなことばかり浮かんできていましたが、そんなことは吹き飛び、一瞬にして、あんな風に吹きたい!もっと練習しよう!と見事に触発されたのでした。
すでに唇はタラコに近かったので、それ以後の演奏が満足に吹けたわけではありませんが、気持ちは前向きに諦めずに吹きました。全く私って単純な人間です( ̄▽ ̄)ゞ

まだまだミスも多く、課題はたくさんありますが、このいい触発を忘れず、本番まであと少し、前向きに自分なりの気持ちを込めつついい演奏を目指したいと思います。
そしてパートメンバーをはじめ、みんなでいい演奏を作っていきたいなーと改めて感じました!

みなさま、よろしくお願いします(* ̄∇ ̄*)

せせらっぱ あまの

Vol.75 2014.1.17(金)の合奏風景

1月13日の臨時練習で今まで練習してきた曲が一段落したこともあって、この日から新しい曲ジャパニーズグラフィティの練習が始まりました。

予習していこうと思っていたのですが、時間が取れず、全くの初見での練習参加…。

この曲の印象は、懐かしい♪こんなんやったなぁ~とアニメを思い出しました。しかし、実際に吹いてみると、結構リズム難しいなぁと思いました。

これは個人練習はもとよりパート練習でも、きっちり合わさないと歯切れのいい軽快な演奏にならないなぁ~と思いながら吹いていました。

練習後に、K氏より、完全にF地君の曲やなぁと、言われて…
どういう意味やったんだろう?と思い、大きな音や、歯切れいい合いのて!ドラゴンボールや、ウィアー、の曲が俺に向いているのだろうと良いように 思っておこう。

トランペット ふくち

Vol.68 2013.11.29(金)の合奏風景

今日はトランペットの見学者が来られる予定なので、少し早めにスタジオに到着。それでもすでに何人かの人が来られていて、椅子もきちんと並べられているいるのは、本当に有難いと思います。

入団して10ヶ月、20数年ぶりに楽器を再開した崎谷です。せせらぎでは、合同練習の最初に、必ず音階練習をします。先日の練習ではE♭でした。ユニゾンで8拍のロングトーン音階から始まり、だんだんと短い音符になっていきます。次はアルペジオ、そして和音に分かれての音階練習、スタッカート、スタッカーティシモ、さらにクレッシェンドとディミネント練習と続き、ピアニッシモの和音で終わります。次は団長K氏の書かれたコラール in A♭、これもトランペットには厄介な曲です。最初のE♭は出るが、次のA♭がかすれる。なかなかスムーズにスラーがかかってくれない。
さて崎谷はここまでの段階で殆どバテています。しかしこの練習を10ヶ月続けてきて、ここ最近は少しだけスタミナがついてきたように感じます。

前回の練習からA.リードの第五組曲が始まりました。これはなかなか手強い曲ですね。個人個人の技がはっきり出てしまいます。縦横、相当揃えないと曲にならない、そんな感じがしました。ところでこの第五組曲、よくよく調べてみると、1995年に下関ウィンドアンサンブルの委嘱により作曲されたそうです。当時私は下関に住んでいて、このバンドの練習に何度か参加させてもらったことがあります。近畿大出身のトランペット奏者、当時の団長さんでしたが、この人にはかなわないなと思ったことも、今となっては懐かしい思い出です。

次回の練習はアンサンブルの団内発表です。どんな演奏かすごく興味があります。そしてきっと自分でもやってみたいなと思うだろうな。

トランペット 崎谷

NO.73 さきやさんの声

長いブランク 再開するのは今しかない!

トランペット新入団員の崎谷(さきや)です。
23歳で社会人になってから西日本を中心に各地を転々としていました。約8年前に京都に
転勤してきました。
現在58歳、西京極に妻と二人でマンション暮しをしています。
我が家には垂れ耳うさぎも生息しています。出身は兵庫県です。

35歳までは一般バンドで楽器を手にしていたんですが、それ以降仕事が猛烈に忙しくなり、
殆ど手にすることがなくなっていました。20代前半は姫路市吹奏楽団で、それから山口県
に赴任になり、徳山吹奏楽団、下関市民オーケストラで活動していました。

その後も何度か転勤があったのですが、結局一回も楽器を手にすることなく、
8年前に京都に転勤してきました。

再び楽器を手にすることになるきっかけは、昔の山口県の友人から定期演奏会に
出てみないかと声が掛かったことです。昨年、夏も終わりかけの頃の話しです。
その時は、まあ数日練習すれば大丈夫だろうと気楽に考えていましたが、
それが大きな失敗の始まりでした。演奏会数日前から合同練習に参加したんですが、
全く演奏することが出来ず、これはまずいと思った時は、もうすでに時遅しでした。
それでも当日のステージに上がることにはなったのですが、
やはり演奏出来なければ面白くも何ともない!
それがきっかけで京都でも再開しようと意を決めて、せせらぎの門戸を叩いた次第です。

この歳になるともう転勤はありませんので、せせらぎに骨をうずめるつもりで頑張ります。
平均年齢引き上げて申し訳ありません。

管楽器は一人で練習するより、皆で音を合わせながら練習した方が楽しいです。
ブラスの響きは何歳になっても忘れられません。しばらくは皆さんの足手まといに
なるかもしれませんが、どうか大目に見てくださいませ。今後ともよろしくお願いします!

次の「団員の声」は、トロンボーンパートのいちいさんです。

Vol.54 仕事と私とせせらぎ

こんにちは、お久しぶりです。はじめまして、柴田です。

昨年は全然練習に参加してませんでした。
仕事が忙しいことが理由でしたが、正直、頑張ればほんとはもう少し行けてたはずでした。
入団した頃は仕事からの逃げ場になっていて、このところ逃げる気力もなく仕事漬け。
そのうち練習してないから合奏にでるのも怖くて避けてしまい、悪循環でした。

今月はたまたま金曜日にちょうど休みが重なっていたので続けて参加しています。
アンサンブルにも誘っていただいていて、その練習にも何度か集まりました。
譜読みしたり時間をさかないといけないけど、やっぱりそうやってる方が、
改めて合奏の楽しみも感じられ、仕事からも頭を切り離すことができて気が楽に思えました。
ただただ嫌と思うより、きちんと向き合う大切さを学びました。

最後に
この「せせらぎ人語」のお話をいただいて、最初は断ろうかと思ったし、
音楽以外でもいいとのことで、どうでも良いつぶやきを書こうと“頑張って”考えてました。
何個かメモ書きをしてみたら、あまりにもしょーもなすぎて却下。
ちなみに、タイトルとしては
・柴田的メルヘンの世界
・勝手にのせ歌
とか……

結局なにが言いたいかは伝わらなくてもいいけど、こんなダラダラと思ったことを
書いてしまいました。明日の自分がどう思うかも自信がないな。
でも吹奏楽続けて良かったというのはいつも最後にたどり着くコト。

ではまた次回も楽しく演奏しましょう。

トランペットしばた

Vol.53 ここ最近の練習

ここ最近はマーキュリーを深入り練習していく、という事でしたが、実は私、このマーキュリー
という曲は高校生の時に聞いてから「かっこいいな~いつか吹きたいな~」と思っていた憧れ
の曲でした。

「あのマーキュリーが吹ける!」と、喜んでいたのですが、現実は厳しいものでした…。
 
元々走りグセ(?)があるので、連符でテンポの速い部分なんかはついつい突っ走ってしまったり、
落ち着いて吹くのがとても難しいです。
しかも、曲のカッコ良さについ興奮してしまうので(笑)、自分を(音を)もっとコントロールできる様に
ならないとな~とつくづく思います。
 
音域の狭さや、音程など、他にも色々問題だらけの未熟な私ですが、せっかく吹きたかった曲が
吹かせてもらえるのだから、もっと練習して迷惑にならない様にがんばらねば!と、
毎回練習が終わる度凹むのでした…。

トランペット ふるかわ

Vol.50 とあるトランペット奏者のひとりごと

今年のせせコンでは、Jazzyな曲が2曲とり上げられています。
これまで、せせらぎでは「聖者の行進」やグレン・ミラー楽団の「イン・ザ・ムード」、ベニー・グッドマン楽団の「レッツ・ダンス」、カウント・ベイシー楽団の「ワン・オクロック・ジャンプ」などのビッグバンド系はもちろん、モダンジャズ・ビバップの雄、ディジー・ガレスピー楽団の「チュニジアの夜」や「マンテカ」などをとり上げて来ました。
近年は、大曲をとり上げた事による体力温存のためか、私たちトランペットパートが皆さんの期待に上手く応えられなかったからか、ジャズ系はご無沙汰だったように思います。
それが今年は2曲もJazzyな曲があるのです。
とは言え、前述のようなジャズの名曲として歴史に残る「ガッツリ系ジャズ曲」ではなく、有名曲をスイングに崩して演奏する「ジャズアレンジ曲」になります。
そもそもジャズ自体が、何かのテーマを崩したり、異なるジャンルの音楽を融合したりして変化・進化してきたものですので、アレンジものこそが「ジャズ」の本質と言えるのかも知れません。

何はともあれ、なんちゃって「ジャズ好き」としては、嬉しい選曲です。

吹奏楽アレンジされたジャズ曲の譜面には「swing」「jazz feel」などと冒頭に書かれていて、その譜面上では、普通に書いてある8分音符2つ一組のバランスを崩して前を長めに取るように演奏します。
最近の楽譜の中には8分音符ではなく、ご丁寧にも符点8分音符と16分音符に分けて書いてあり、かえって読みにくくなっている親切な(?)譜面もあったりします。
この「スイング」という崩し方、上手く「ノリ」に発展させて行くのがなかなか難しく、日本人は苦手では?などと良く言われます。
スイングでは基本的に8分音符2つ×2拍の「タタ、タタ」を「タータ、タータ」と崩すのですが、さらに前の音をハッキリと発音せず「ドゥーダ、ドゥーダ」「ンーダ、ンーダ」と後ろの「ダ」を強くハッキリと出します。
この「後ノリ」がつかみにくいんですね。
ともすれば「タンタ、タンタ」や「チャンカ、チャンカ」みたいになってしまうんです。
日本人として、祭のお囃子や音頭がDNAに染みこんでいるのでしょうか。
これは一方で、吹奏楽教育の中で「拍の頭にアクセントを置く」「小節の1拍目は強拍で」という、一般的な基本を体に叩き込まれてきた事も弊害になっているのかも知れません。

この「ドゥーダ、ドゥーダ」が全パートで絡み合い出すと、全体にうねるような「グルーヴ」感が出てくるはずなのですが…。
今年は、ご来場いただいた皆さんに「うねり」を感じていただける演奏になるでしょうか?
私自身は邪魔にならないように精一杯ついて行くのみですが、そこを目指して一緒にうねって行きたいと思います。

トランペット よこぜき

Vol.44 2012.11.16(金)の合奏風景

今日は、いつもより早く練習場へ着いたのか、久しぶりに基本練習に参加できました。
吹き始めた途端、指揮者のK氏より「出ている音と出ていない音がハッキリしている。
もっと均等に鳴らす様に」との指摘・・・・・。
実はこの日の基本練習の音階はB(H)。
トランペットにとって一番厄介な調でした。
ドレミファソラシドレドシラソファミレドは吹けてもドミソドシソファレドとくると
指回しが判らなくなってしまい、吹かずにごまかしていたところへの指摘でした。
「バレタ、ヤバイ」。 ラッパ3人もいるのにとか思いながら必死で指をさらいました。(笑)

この日は、新曲マーキュリーの初合奏。
ユックリとしたテンポでの練習でしたが、譜面とにらめっこしながら、「あ〜♭落とした」
「あ〜リズム違った」とか色々模索しながらの練習でした。
マーキュリーの前には、以前から練習してきたテームサイド序曲の中間部を
テンポアップしての練習。
やはり難しいですなぁ〜。
僕は、テームサイド序曲ではコルネットを吹いていますが、コルネットとトランペットの
抵抗感の違いにとまどいながら、もっと精度を高めていかなければと思う1日でした。

話は変わりますが、せせらぎには、鉄道同好会「てっちゃん会」の他に「せせらぎゴルフ会」が
存在します。昔は「麻雀同好会」もあった様な・・・・。
ゴールデンウィークと盆と正月の年3回のゴルフ会も恒例化してきましたなぁ〜(笑)
3年位前には、2パーティー作って行ったりしていたんですが、最近はクラリネットのU氏。
パーカッションのK氏。トランペットからK氏と僕の4人で行くのが殆んどです。
更なる仲間が増える事を期待しています。

トランペット ふくち

Vol.36 〜2012.9.28(金)の合奏風景〜

昨日の金曜練習での独り言。
いつものように会社を適当にごまかし、直帰にして、練習へ直行。
ラッパは誰も来ていないようだ。

今日は何だっけ?コラール、スプリングマーチ、君に恋してる、他2曲か。
楽譜は全部持ってきたけどミュート忘れたなぁ。あれ、スプリングマーチだけがない。
しかもラッパは私一人。ヤバいなぁ。無いなんて言ったら何を今更と非難浴びそうだし。

おや、ラッキーなことに通し前のこ返しが始まったじゃないか!
ところで、ここは吹くところだったろうか。ま、いいや、適当にごまかそう。
その間に誰かきてくれ!

そろそろ限界かなぁ、dとか言われてもどこか分からんじゃないか。
あ、扉が開いた!
だれだ、ゆ、ゆかさんではないか!なんとラッキーな!
「ごめん、楽譜わすれて。控え持ってる?」
「それが、スプリングマーチだけないんですよ」

なにー!よりによって、仕方がない、
ここは、同じパートの中川さんがたまたま遅刻して来ることに賭けよう!
扉が開いた!中川さんか!
いや、入ってきたのはかよちゃん。
くそ、この後現れるのは福地君と決まっている。
しかもよりによって三人とも違うパートじゃないか!

仕方がない。適当にやってみよう。
そのかわり、指揮者をガン見して指揮見てるぞアピールしてみよう。
いやいや、いつも見てるぞ。
ストレートには見ないけど、25°の角度で視界に入ってるんだぞ。
さすがに指揮を飛ばすまでは認識できないけど。

そして、スプリングマーチはバレないうちに終了となった。

トランペット かめぼし

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途中から登場した、ゆかさんからのひとこと。

「いやー、隣で吹いてましたが、
 所々危ういものの楽譜ないのにちゃんと3rd.ラッパを吹いてはったので、
 覚えてるなんてすごいなぁと反対に感心してしまいました。。。」