Vol.46 いつものトロンボーン奏者のひとりごと

小説を《読む》《書く》。
物語を《聞く》《描く》。
好きな物事を《見る》《する》。
そして 音楽を 《聴く》《奏でる》。
ということの 《《本当の意味》》。

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《《相棒》》

この 吹奏楽団せせらぎの《公文書》に ツマラナイ物語を描いたのは 数年前。
団員の声 30人目の記念に 『ひとっさん』自己紹介書いてっ! と
記念の大役を 仰せつかりました。

僕は ホント 人間が 変態(ノ゜O゜)ノ。 いやいや人間が 変に出来ているのか
他人とは少し変わった事をする事に エクスタシーを感じるんですf^_^;

という事で 思いついたのが 物語を《描く》事でした。
そして その物語の中に自分自身を 登場させたのです。

『警部!事件です!』の タイトルで 描かせて戴きました。
そのストーリーの中で僕を 指名手配の犯人役で登場させました。
それから 当時のトロンボーン パート全員も登場させました。

少し布石として 書きますが 僕は 子供の頃からの《鉄ちゃん》です。
《テツ》です。
と言っても 決して『じゃりんこ ちえ』の親父『テツ』では ありません。
が 大学の『けいおん』の仲間に シンガーソングライターの T君って言うヤツがいて
彼は僕の事 『オイ!!テツ!!」って 呼んでました。
僕は《テツ》ではなく 《鉄道ファン》です。 《マニア》ではなく 《ファン》です。

最近は 色々な呼び方があるようです。
一般的に 鉄道写真を楽しむ 《撮り鉄》。
ミニチュアの鉄道を楽しむ 《模型鉄》。
実際の鉄道車輌を研究する 《車輌鉄》。
鉄道の走行音や車内放送 はたまた 駅の発車ベルを録音する 《音鉄》。
鉄道の備品や行き先表示板
はたまた 踏み切りの信号機まで集める 《収集鉄》。
それから最近は 男の子の領域である鉄道に
女性が進出してきました。これを 《女子鉄》《鉄子》等といい
その女性の部屋を《鉄子の部屋》 というらしいです。

そして やはり一番は《乗り鉄》でしょう。
ひたすら目的地へ向け 自動車でも 飛行機でもなく鉄道に《乗る》。
いや何の目的もなく 鉄道に《乗る》人もいます。
何が面白いのかと言えば あの『カタン コトン』を
全身で エクスタシーを感じながら 流れて行く風景を楽しむんです。p(^^)q

ここで必要となるのが 『時刻表』という名の 《相棒》なんです。
僕は 子供の頃《机上旅行》を楽しんでいました。
机の上に《時刻表》を広げ
今日は北海道へ行こう!とか 九州の枕崎に行こう!
明日は 日本一周しよう!
今日は 各駅停車で 青森へ行こうか?
日本海回りで行こうか 東京経由で行こうか。
机上旅行とは 実際には何処へも行かず
時刻表だけで《想像》しながら 旅に出るのです。

あの頃 地方には新幹線が無かったので
《急行列車》が いっぱい走っていました。
時刻表から《急行》の2文字が 無くなり寂しいです。
小学生の僕の《相棒》は『時刻表』であり 《時刻表を『読む』》事でした。
そして この『時刻表』という《相棒》を武器に
トラベル ミステリーの頂点に立った作家がいます。

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『警部!事件です!』
この警部のモデルに なったのが
当時よく読んでいた 人気推理作家で鉄道ファンでもある
《西村京太郎 先生》の『○×特急殺人事件』 『○△駅殺人事件』
『寝台特急△×☆◇の女』や 『〇〇〇殺人ルート』等に登場する
主人公の《十津川警部》が ヒントでした。

また 僕は好きになったら ハマッてしまうタイプで
静岡県との県境にある 神奈川県の湯河原へ
《西村 京太郎 先生》に お会いするため
京都から快速電車と各駅停車を 乗り継ぎ乗り継ぎ行きました。
《乗り鉄》です。
そして先生と 二人切りで会話も交わし
僕が 京都から来た事を告げると 先生は 一層の笑みを浮かべ
会話が弾んだ次第でした。
笑みの意味は 以前 京都は伏見の 墨染に住んで居た。 ということ。
《十津川警部 SLを 追う》の著書を手に
《西村 京太郎 先生》と ツーショット。

寝台特急(ブルー トレイン)がブーム真っ只中の 中学2年の秋
昭和54年10月20日 土曜ワイド劇場で放送された
《寝台特急 殺人事件》の原作者と ツーショットとは………
夢心地でした。
人間 行動力が大成功のアイテムなんだ と感じる瞬間。 ということ。

そう言えば先日 土曜ワイド劇場の《西村 京太郎 トラベル ミステリー》で
十津川警部の《相棒》亀井刑事役を 高田純次が演じていました。
初登場です。
愛川欽也は 地方ロケが辛くなった。 ということ。
高橋 英樹の十津川警部
高田 純次の亀井刑事。
これから どんな《相棒》を 演じてくれるんでしょう?
ここで 新しい《テツ》が生まれました。
《小説鉄》と《ドラマ鉄》。

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さて 僕たち 音楽人間の《相棒》って 何なんだろう。
一番前で タクト振っている マエストロ?。
うん! 正解。p(^^)q

いやいや!(゜o゜)
それは 前後左右 一緒に奏でているプレーヤー達 でしょ(^O^)/
ハイ! ( ^^)Y☆Y(^^ )

いやいや!(-.-;)
そりゃあ 目の前にある楽譜じゃん。(^^ゞ

え〜〜 (゜o゜)
そんなん 楽器に決まってるやん( ̄▽ ̄;)

\(^^:;)まぁまぁまぁ!

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トロンボーン奏者の 赤川博志が
いつも馴染みの大乃国屋書店で 立ち読みをしていた。
「ねぇ〜博志君! 何読んでるの〜ぉ」。 女友達が 覗き込んだ。
「へぇ〜博志君! もう気にしてるんだ」。
「………」。
《アルツハイマーの予防と健康の秘訣》。
博志は さっきからずっと この本を読んでいた。

「へぇ どれどれ〜ぇ」
女友達は 博志の読んでいる本を奪い取り 読みはじめた。

{若年性アルツハイマーの予防には
……… 中略……… ……………………………
大脳を刺激する活動をする事。
例えば 小説を読む。また 小説を書く。物語の風景や 人物。
そして その風景や空気の匂い。
はたまた 登場する人物の食事の味まで。
想像する事で 大脳を刺激しましょう。
それから 未知を知る活動を しましょう。
例えば 行った事のない土地へ《鉄道旅行》は いかが?
素晴らしい景色を 自分自身の瞳で見て 感動されては いかが?
そうする事で また新たな未知を求めて《鉄道旅行》を………。
感動する事で 大脳を刺激しましょう。

そして 貴方も 吹奏楽で楽器を演奏されては いかが?
吹奏楽団で活動するには まず 《相棒》である楽器が必要です。
楽器を演奏する行為が 大脳を刺激するんです。
それから 演奏のための暗号を書いた 《相棒》である楽譜が必要です。
楽譜に書かれてある暗号を 自分の瞳でリアルタイムに追ってゆき
その暗号を 音楽として 表現する事が 大脳を刺激するんです。
そして 吹奏楽団の活動には 複数の《相棒》であるパートナーが必要です。
お互いに 音程を合わせたり和音を合わせたり
楽しく みんなと一つの物を《創造》 《想像》することが 大脳を刺激するんです。
そしてそして 大所帯になった吹奏楽団には 音楽の交通整理のお巡りさん。
演奏者の《相棒》には指揮者のマエストロが 必要です。
演奏者は いつ指揮者に指摘されるんだろう。と ビクビク(¨;)
と 大脳を刺激されるんですf^_^;

…………中略………………
よって 管楽器を演奏するには 《指》が必要です。
貴方も小学生の時 縦笛を吹きましたね。
そうです《指》を使う事で 大脳を刺激しましょう。
ホント 《指》を使う事って大切なんです。
《指》を使って音程を変える作業をする 管楽器奏者は
常に大脳を刺激しています。
よって 比較的アルツハイマーには 『なりにくい』のです。}

「って書いてあるよ! 博志君!!」。
と 女友達が 博志の顔を覗き込むようにして言った。

すると 博志の目が点になっていた。(。。;)

再び 女友達が 博志に話しかけた。
「ねーっ! 博志君ってさー!何ていう楽器 演奏してるんだっけ?」。

「トロンボーン!(*_*)」。

「あっ!…………………。」(ノ><)ノ

女友達は絶句した。 完。
トロンボーン中川。