この日は仕事の都合で練習スタジオに到着したのが20時近くでした。
スタジオに入ると基礎練習中で、指揮を振っていたのが
入団して1年ちょっとのI君。(指揮を振っている時は笑顔になります)
指揮者だけでなく、奏者も練習指揮を体験して、
合奏を全体的に聴くことが出来る機会を最近設けていますが、
とても大切なことだと思います。
合奏では次回せせらぎコンサートの演奏曲目である
「プスタ」を初めて合奏しました。
「指揮者のひとりごと」にもある通り、聴いた感じとは異なり、
演奏するのはとても難しい、というのも
曲の流れの中で、切れ目なくテンポが少しずつ変化してゆくポイントがあるのです。
私はチューバを吹いていますが、ベースラインがしっかりとテンポを決めることが
大事なので、とても神経を使う場面です。
勿論今回は初回合奏だったので、そこまで厳密なテンポ変化の練習はしていません。
まずは楽譜に書いてある音を、正確に捉えて吹くことが大事、
「楽譜通り」は口で言う程簡単なことではない!のはいつも痛感します。。。
「ノリ」という言葉でごまかしちゃダメなんですよね。
奏者は自分の楽譜とにらめっこしているだけではダメ、
しかしだからと言って、指揮者とにらめっこしているだけでもダメ、
自身の音を聴きつつ、周りの音にも気を配りながら、
指揮者の考える音楽づくりに、合奏全体が積極的に取り組んでいくことが大事です。
「プスタ」のみならず、どんな曲でも
テンポ・ハーモニー・メロディのニュアンス・・・・
色々がその時々によって変わっていくのが、合奏の難しさでもあり、
また楽しみでもあります。そういう点で、毎週練習しているとはいえ、
予定調和な演奏というのは、存在しないのかもしれません。
今後新たな団員さんが加わることで、せせらぎの合奏にまた一つ、
新しいサウンド・リズム感が加わる、という嬉しい可能性もあります。
今回のせせらぎサウンドはどんな音になるのか・・・本番まで誰にも分かりません。
(でも「崩壊」はしないように頑張ります(汗))
担当:チューバ こんどう