vol. 284 せせらぎ人語 ふるかわさん

7カ月振りに金曜練習に参加。スタジオに向かうバスに乗るのも久々でした。

9月の子ども文化会館の「ありがとうコンサート」を終えた一週間後、私は動けなくなり、「うつ」と診断され寝込む日々を過ごしました。ようやく動けるようななっても、何をするわけでもなく、ぼんやり過ごす日々。
楽器も楽譜もほったらかしで、見向きもしませんでした。「楽器売ればスッキリするかも?」と思ったりもしてました。

なかなか身体が動かず、ガチガチに凝り固まった身体は深呼吸ができない状態になっていました。鍼灸、整体に通い、ようやく深呼吸ができるようになったら、桜が満開に。

ようやく動けるようになったけど、練習に行くことに躊躇。クラリネット仲間のHさんに相談し、「きてくれて音だしてくれるだけで嬉しい」と言ってもらい、「まっ、行ってみるか」とスタジオに向かいました。

楽器も楽譜も久々にさわり、目を通し、一瞬目がくるくるしました。

しばらく音出しして、基礎練習。
そして、合奏。

からだの記憶はすごいものです。勝手に指が動き、息が入り楽器をならし始める。
自分でも、あれっ?と思うくらい、クラリネットはなっていた。もっと、ヒーーヒーー身体と脳にダメージがくるかと思ってたのに。思い込みがひとつ、クリアになりました。

1時間半集中。あっというまでした。
楽器は頭でなく、身体で演奏するんだと感じた時間でした。

クラリネット 古川