Vol.94「デビュー」2014年7月14日
7月6日(日) 第27回せせらぎコンサートが終わりました。
雨の中、会場に足を運んでいただきました皆様、本当にありがとうございました。
今回のコンサートは、私にとって特別なコンサートとなりました。
数えてみるとエキストラとして出演したのを含めると、ちょうど20回目のせせらぎコンサートの舞台でした。
そして、弦バス奏者としてデビュー・コンサートとなりました。
ここから、誰にも話したことのない、弦バスへの道の秘話です。
遡ること昨年のせせらぎコンサート、喉の不調で、長年吹いてきたユーフォニアムを吹くのが辛くなってきたので引退しようと考え、コンサートを最後にせせらぎを辞めようかと思っていました。
ちょうど本番を迎える舞台袖で、何を話したかは忘れましたが、トロンボーンのI村さんと話した時に、彼女が数年前にクラリネットからトロンボーンに転向した事を思い出し、その手があるなと思ったのです。
すぐに頭に浮かんだのが打楽器。しかし即座に却下。(楽器の種類が多すぎて、家での練習が難しい。)
そして、本番の舞台へ。
プログラムが進み「また君に恋してる」の演奏の時に、ここ弦バスのピチカートが欲しいなぁと思った時、「別の居場所見っけ!」と思ったんです。
その後、少しレッスンを受けたりして、昨年の12月に楽器を購入に踏み切ったのです。
楽器購入後は我流で練習して、2月に初めて練習に参加 させても らいました。
そして、まだ全て弦バスを弾くこともできないので、ユーフォニアムとの持ち替え、最近はやりの言葉で言うなら「二刀流」で今回の演奏会に臨むことになったのです。
指揮者のK村くんも私と同じ(持ち替えの)R高校OBであるが故、持ち替えをする事は抵抗なく受け入れてくれて、曲についてや舞台配置などいろいろと気を使ってくれ、調整をしてもらえたおかげで、今回舞台に上がることができました。
その過程では、指の皮が水ぶくれになったり、ズル剥けになったり、左手が腱鞘炎になり、1週間以上手がまともに動かなくなったりと、トラブルも多々ありまし たが、手の平のストレッチや筋トレなど、自分なり調整法を編みだしながらコツコツと努力をしてきた甲斐あって、何とか与えられたところはこなす事ができたかと思います。
おまけもありました。舞台上では対岸の打楽器のK原くんに目を付けられ、立ってるものは先輩でも使えと言わんばかりに頼まれて、1曲だけでしたがバスドラ(大太鼓)も演奏することになりました。これもまた初経験でとても新鮮でしたし、エキストラで手伝 いに来てくれていた、中学・高校の同級生のK若君と横並びで演奏することにもなりました。
また長年ユーフォニアムの同志のF地(佳)ちゃんには、1人にしてちょっとしんどい目をさせてしまったと思ったけど、こっちの方の居場所を失いそうと思うぐらい頑張って吹いてたので安心しました。
いろいろあって、本当にあっという間のステージでした。
コンサートが終わった時には「続けれて良かったなぁ。」と、純粋に思えました。
学校や仕事、家庭やその他、いろいろな都合や心情、価値観、そういったものの変化により、続けることが難しくなったり、いやになったりすることもあります。
何事も辞めるのは簡単ですが、続けていると、しんどいこともありますが良いことも必ずあります。
一般の吹奏楽団というのは、いろいろな世代のいろいろな立場の人たちが、同じ目標に向かって歩むという本当に貴重な場です。
続けられるならば、続けて欲しいと願します。
私たちの仲間になっていただける方も大歓迎です。ご興味持たれましたら、是非こちらのページ(http://www.seseragi-wind.com/danin.htm)から、お問い合わせください。
また来年に向け、少しでも上手く弾けるよう、頑張っていきたいと思います。
Euphonium & Wood base もちづき