年月

Vol.92 「チラシ」のお話2014年6月28日

吹奏楽団せせらぎ
第27回せせらぎコンサート
2014年7月6日(日曜日)
13:00開場14:00開演(オープニングパフォーマンス13:30)
会場:京都こども文化会館(エンゼルハウス)
以上

お知らせしたい、お伝えしたい内容はこれだけなんです。
なぜお知らせするのかと言うと。
もちろん、コンサートへご来場いただきたいから。
でも、これだけの情報だけでは「そうだ せせらぎ、行こう。(参考:JR東海)」
とはなかなか思い立っていただけないだろう。
そう考えるから色々と手を入れてみる。

「いきなり何の話だ?」と思われましたか。

これはコンサートを告知するための「チラシ」のお話です。
最近では「フライヤー」という呼び方がメジャーでしょうか。

お伝えしたい事は冒頭の内容で全てなので、白い紙に黒い文字でその内容を印刷すればいいだけなのかも知れません。
(今の時代、あえてそんな手法も逆に「アリ」かも。)
でも、それだけでは来場の動機付けには不足…、また多数のチラシ群に埋もれてしまうのでは…、などと考えるのが普通です。

そこで、考えます。
まずは目に留めてもらわなければならない。
白い紙に赤色インクで刷れば?
オレンジ?ピンク?
それなら、紙の色を派手にする?
模様入りの紙を使う?
逆に、見た目を真っ黒にするのは?
金の紙?銀の紙?
金属に刷る?プラスチックは?

予算にも都合があるのであまり無茶もできません。

紙や印刷の色、それに加えてデザインでも目を惹きたい。
紙や色で目に留まったとしても中身を読んでもらえないと意味がない。
かわいいイラストで?
チラシ全体を埋めるような大きな文字は?
「おや?」と気になるキャッチコピー?
吹奏楽ファンに向けてメインの大曲の曲名は?
演奏経験の無い方々へは、よく知られている曲名を。
メインの曲をイメージしたイラストで。
(そんな都合のいいイラストは世の中にないので拙い自家製も…)

見やすいレイアウトは?
文字の書体(フォント)の選択。
肝心の開催日時が目立たなくては…、でもアンバランスになっても滑稽。
見る人の目は左上から右下へと流れていくという心理を考慮した構成。
キャッチ(コピーやイラスト)で目を惹きさえすれば、後は比較的細かい文字でも読んでもらえる。

様々な事を考えて、試してみて、やっぱり1からやり直したり…。
本職のデザイナーから見ると「ままごと」の如しではありますが。
そんな試行錯誤を繰り返し完成へと向かいます。
もちろん、責任者やコンサート実行委員会のご意見も伺いつつ。
ですが、所詮「なんちゃってデザイナー」なのでそんなに深い要求にお応えする事も出来ません。
その辺りは実行委員会の皆さんにもご理解いただいているようで、手加減をしてもらって申し訳ないなとも感じています。

十数年前にコンサート実行委員長を拝命した時をきっかけに広報印刷部門を担当するようになりました。
元職が広告関係だったので多少は印刷方面に明るいからといった軽い気持ちだったんです。
(今は全くの畑違いの仕事をしています。)
しかも当初は、デザイナーの卵さんが団員さんにいて(イラストもパソコンで描いてしまうとても素敵な団員さんで)。
構成案やデザイン案は一緒に頭を捻ってはいたものの、制作作業はおんぶに抱っこでほぼ1人で頑張ってもらってました。

実行委員長を経て実行委員を数年後に退いた後も、そのまま印刷担当として今に至ります。
その大変ありがたかった団員さんも後に退団されてしまい、ビビりながらもなんとか体裁を保つために、
毎年1月頃からプログラムの作成が終わる6月頃まで夜な夜なパソコンに向かっています。

音楽を共に楽しみ、その楽しみを皆さんにお届けする団体ではありますが、
視覚的に、ビジュアルに、苦悩している団員もいるんだなぁと思っていただければ幸いです。

そしてコンサートに関わる印刷物と言えば、本番当日にご覧いただくプログラム。
現在はCDジャケットサイズの冊子タイプで製作しています。
これにも色々と未熟な故の苦悩があるわけですが、そのお話は次の機会にゆずります。

トランペット よこぜき

Vol.91 2014.6.6(金)の合奏風景2014年6月13日

今年のせせらぎコンサートで、打楽器パートは27種類の楽器を9名の奏者で演奏します。(でもそのうち団員は3名!他団、他パートからお手伝いいただくことになり、頭数を揃えるところから努力のスタートでした。)
偉大なるパートリーダーのK原さんによって、細かく振り分けられたパート割りが出来上がり、楽譜を用意し演奏してみます。きちっと振り分けられているのに実際に叩いてみると…楽器間移動や楽器配置などの関係で「ここができない」とか、「この部分を分けた方が移動が楽になる」とか、はたまた「楽器と奏者は統一した方が音色にばらつきなくていい」とか…色々な問題が出てきます。調整に調整を重ね、少し落ち着いたかなぁと思ったのが6/1の日曜練習…。それからまたスタジオに戻っての6/6練習では、今度は…練習スペースの狭さとの闘いです。
本番まで1ヶ月を切り、管楽器奏者の方の練習参加率も高まり、どのパートもひしめき合いながら吹いておられます。我が打楽器パートも人数、楽器共にほぼMAX状態。スネアドラムを叩いていると、後ろのバスドラムの譜面台が背中をつつきます。ビブラフォンとスネアドラムの3小節間持ち替えにヒヤヒヤしつつ、自分の体を楽器にあてないように若干お腹をへっこませるというムダな事をしながらの移動…楽器の数が増えれば増えるほど苦労します。だけどなぜかテンションも上がる私達《打楽器人》なのです(笑)
たぶんリハーサルまで落ち着きのない打楽器パートだと思いますが、本番の秀逸な一打音を決めるため、精進していきたいと思います。
パーカッション とみなが

Vol.90 2014.6.1(日)の合奏風景2014年6月7日

せせらぎコンサートまで1ヶ月に迫った6月1日、丸1日のホール練習がありました。練習始まる前に総会があると言うので、私は、どんなことやるのか?と緊張して会場に行きました。
私のこの日の課題は1日スタミナが持つかどうかということと、せっかくの広い所なので周りの音を聞くことでした。
前にあった1日練習の時は口が持たなくてバテバテでボロボロでしたが、この日は免疫がついたのか、ちょっとだけスタミナ維持できたかなーと思います!
そ して、広いホールなのでそれぞれ音がよく響きますね!本番に近い環境が嬉しいのは皆さんそうだと思いますが一番は打楽器なんですかね?のびのびしてたよう に思います。打楽器の一発大きな音鳴るたびに私はびくっとしてましたが…。それぞれの楽器のバランスが、こういう響きでお客さんに届くんかな、と勉強にな りました。
前の1日練習よりも自分なりに進歩できてると感じた1日でした。本番まであと少しですが頑張ってもっともっと練習していきたいです。そして本番は楽しみたいと思います!!

クラリネット かとう

Vol.89 2014.5.30(金)の合奏風景2014年6月4日

夫婦団員の我が家は、帰りの車の中がその日の練習の振り返り会です。
「今日の練習、パーカッションいっぱいやはって楽しかったなー。」
「いつも聞こえへん音がいっぱいあったし。」
「ドラムがど真ん中の配置になって、K原さん、すごい張り切ってはったやんなー。」
「皆んなもつられて、音量大きなってたんとちゃう?」
「私もそう思た。絶対そーやったやんなー。」
「今日何時に着いたん?」
「6時半。一番やってん。ゆっくり音出しできたし。音出しって大事やわー。」
「いいなー。僕はもっと早よ行けると思ってんけど会議が伸びて結局着いたのは7時過ぎ。今日は早よ行けると思ってたのに。」
「まあ、そんなもんやんな。」

「今日のソロ、この前より良かったと思うけど。」
「それは、どうも。」
「そやけど、最後のとこ、アレッてなってへんかった?」
「最後の最後の音が当たらへんかってん。」
「ふーん。」

「あぁ、お腹空いた。今日の晩ごはん何?」
「炒めもんと、高野豆腐のたいたんと、お味噌汁と…。」
「ビールあったっけ?」
「ない。買って帰ったら?」

「あと練習5回くらいやし。」
「ほんま。」
「言うてる間やわ。ちゃんと人の音聞いて抑えるとこは抑えなあかんし。それと、つなぎのとことかテンポ変わるとことか、もっと合わせなあかんなぁ。」
「そういうとこ決まったら格好いいしなー。」(続く)

本番まで残すところ一ヶ月。悔いのないようがんばりたいと思います。

サックス いいむら