年月
せせらぎの楽器配列は「東京佼成ウインドオーケストラ」様によく似ています。
なので、オーボエは一列目の指揮者の右手側端っこです。
おかげさまで、色んな音色が聴こえてまいります。
そんな「一列目端っこ」から見える・聴こえるせせらぎ模様をお伝えします。
今日は、個人的な事情からバスに乗り遅れ、そして降りそびれ、
スタジオに到着したのは19時前。
椅子はきちんと並べてあり、室内はとても暖か...ありがたいことです。
「今日の基本練習コードがD♭から変更になってますように...」
なんて祈りながら黒板を見てみたけれど、やっぱり「D♭」...
予想通り上手に音が出せません(他のコードでもできていませんけれど...)
そんな下がり気味のテンションのあと「CHORALE in As-dur」
これまたいつもどおり上手に演奏できず...
そしてがっつりテンションを下げて取り組む「リード 第5組曲」
今日は第4楽章の「HORA」をゆっくりテンポで取り組みました。
「一列目端っこ」の席からは団員の音がよく聴こえるのはもちろんですが、
それと共に団員の悲喜交々がダイレクトに届けられる事があります。
「今日は仕事で嫌なことがあったんかなあ」とか
「今日の○○パートはまとまってるなあ、飲み会でもしたんかなあ」とか
色々思いを馳せながら参加しているのですが、
今日は何やらTrumpet partからいつもと違う空気が...
おそらく何かがあったのでしょう、そしてみんな寂しくて、不安なのでしょう。
ここでカッコイイ大人なら
「大丈夫だよ」とゆう音楽で思いを伝えたいところですが、
残念ながら年齢だけ重ねて内面はとても子供な私は
自分のことで精一杯で「一列目の端っこ」の努めを果たせませんでした。
もっと大人な「一列目の端っこ」になりたいなあ、と思った本日の練習でした。
ところで、
「リード第5組曲 第4楽章」の「HORA」って民族舞踊なんですね
私はずっと「ホラー」だと思っていて
「オバケに出会って逃げ回ってる人の曲なんや」と勝手にイメージしてました。
...年明けまでにはこのイメージを払拭しておきます...
オーボエ なかにし
12月22日、私の職場である障害者施設でマイマイズ@によるクリスマスコンサートを行ってきました。
マイマイズ@とは、せせらぎホルンパートのメンバーで構成されるグループです。
滋賀県まではるばる来て下さったマイマイズ@の皆さん、本当にありがとうございました。
コンサートは、クリスマスソングを中心に4曲の二回公演。
一回目はたくさん音を外しましたが、利用者さん(施設で暮らす方々のことです。)の声のする賑やかな中だったのでごまかされました。二回目は静かな中で利用者さんの付けるモニターの音に惑わされながらも、まずまず落ち着いて演奏できたかな?と思います。ちょうど電子音のメトロノームみたいなんですよね。
この施設で暮らす方々は、重い障害を持っているために、外にコンサートを聴きに行くことさえ難しかったり、大きな声を出すことがあるので他のお客さんもいるコンサートは遠慮したりと、生の音を聴ける機会は多くありません。
感じたことを言葉で表すことができない方々なので、直接感想を聞くことはできませんが、一緒に聴いて下さったご家族や職員からは「いい音やねぇ」「もっと聴きたかった」など、嬉しい言葉を頂きました。利用者さんも同じように感じてくれていたら幸いです。
音はもともと振動で伝わるもの。単に耳で聞く以上に伝わるものがあるようで、生の演奏は利用者さんのいつもとは違う反応を引き出せたりもします。
特にホルンは中音の耳に優しい音なので、本当に間近で演奏を聴いてもらうことができました。5本で吹いても全然うるさくなかったそうです。
福祉と音楽、私が今まで別々にコツコツとやってきたことがちょっとだけ繋がった大事な日になりました。ありがとうございました。
ホルン:ひろたに
ここしばらく仕事の都合で欠席が続いていたのですが、なんとか仕事を終わらせてものすごく久しぶりに合奏に参加しました。
スタジオの扉を開けてびっくりしたのは、私を含めてサックスパート全員が揃っている、ということ。
実はバリトンサックスのこたにさんもここしばらくお仕事が忙しかったみたいで、なかなか練習に参加できていなかったのですが、この日は運良く私とこたにさんのタイミングがあって、数ヶ月ぶりの全員集合です。
練習したのはA.リードの第五組曲の第三楽章。
この曲は楽章ごとに国の名前がサブタイトルについているのですが、第三楽章は「日本」です。
全部で四楽章編成から成る曲という事で、難解な曲なのかと予想していたのですが、メロディは意外にも親しみやすい感じです。
…とは言え、メロディが親しみやすいからと言って演奏が簡単な訳ではありません。
いつものせせらぎのスタイルの通り、非常にゆっくりとしたテンポで少しずつ曲を進めていきます。
第三楽章は8分の6拍子なのですが、8分音符一つ分を一拍としてカウントする、いわゆる「6つ振り」で曲が進みます。
(最終的には「2つ振り」になるのだと思います)
この地道な練習が、いつの日かテンポアップしたときの正確なリズムに繋がると信じて…。
サックス やました
この前の金曜日は、団内発表会が開催され、私はクラリネット八重奏で出演しました。
私は普段B♭クラリネットを吹いていたのですが、今回アンサンブルに参加するにあたって、ベークラよりも小さい、E♭クラリネットに挑戦しました。
9月の初め頃からうのさんに楽器をお借りし、基礎練習や合奏練習にもエスクラで参加させていただきました。
エスクラは、ベークラと大きさは違うものの形は全く一緒なので、なんとかなるだろうと思っていたのですが、いざ取り組んでみると、高音が全然出せないし、たまに出せたとしてもきつい音になってしまうし、合奏練習では自分の音だけ浮いている感じがしたし、かなり苦戦しました。これは本番までになんとかならないのでは…と焦りました。
そして本番当日。
私たちは、ジョイフルクラリネッツという曲と吉本新喜劇のテーマを演奏しました。
ジョイフルクラリネッツは、しょっぱなの連符から失敗してそれを引きずってしまい、最後までぐだぐだになってしまいました。楽しもうと思っていたのに、緊張で全く余裕がなくて、ただただ譜面の音符を追って吹くだけになってしまいました。
吉本新喜劇のテーマは、少しだけ楽しむことができ、間違えながらもソロはなんとか形になっていたかなと思っています。(後日アップしていただいた録音を聴くとだいぶ走っていましたが…)
また、今回のクラリネットアンサンブルでは、コントラアルトクラリネットも加わり、より幅の広いクラリネットパートの音を響かせることができたのではと思います。
クラリネットパートの他には、金管五重奏、トロンボーン&チューバ六重奏、ホルン五重奏の発表がありました。
私はいつも合奏練習のときは一番前に座っていて、なかなか他のパートの方が楽器を演奏しているところを見る機会がないので、新鮮だったし、演奏面でもとても勉強になりました。
次回は3月に団内発表会を開催していただけるようなので、またエスクラでアンサンブルに参加できたらいいなと思っています。次はもっと楽しみつつ、今回よりもレベルアップした演奏ができるようにがんばりたいです。
クラリネット よこの
今日はトランペットの見学者が来られる予定なので、少し早めにスタジオに到着。それでもすでに何人かの人が来られていて、椅子もきちんと並べられているいるのは、本当に有難いと思います。
入団して10ヶ月、20数年ぶりに楽器を再開した崎谷です。せせらぎでは、合同練習の最初に、必ず音階練習をします。先日の練習ではE♭でした。ユニゾンで8拍のロングトーン音階から始まり、だんだんと短い音符になっていきます。次はアルペジオ、そして和音に分かれての音階練習、スタッカート、スタッカーティシモ、さらにクレッシェンドとディミネント練習と続き、ピアニッシモの和音で終わります。次は団長K氏の書かれたコラール in A♭、これもトランペットには厄介な曲です。最初のE♭は出るが、次のA♭がかすれる。なかなかスムーズにスラーがかかってくれない。
さて崎谷はここまでの段階で殆どバテています。しかしこの練習を10ヶ月続けてきて、ここ最近は少しだけスタミナがついてきたように感じます。
前回の練習からA.リードの第五組曲が始まりました。これはなかなか手強い曲ですね。個人個人の技がはっきり出てしまいます。縦横、相当揃えないと曲にならない、そんな感じがしました。ところでこの第五組曲、よくよく調べてみると、1995年に下関ウィンドアンサンブルの委嘱により作曲されたそうです。当時私は下関に住んでいて、このバンドの練習に何度か参加させてもらったことがあります。近畿大出身のトランペット奏者、当時の団長さんでしたが、この人にはかなわないなと思ったことも、今となっては懐かしい思い出です。
次回の練習はアンサンブルの団内発表です。どんな演奏かすごく興味があります。そしてきっと自分でもやってみたいなと思うだろうな。
トランペット 崎谷