Vol.26 〜2012.6.30 コンサート前日所感〜2012年6月30日
いよいよ明日に迫りましたせせらぎコンサート。
最近知りましたが、せせコンが開催される2012年7月1日には
「うるう秒」が実施されるようですね。
午前8時59分59秒と9時00分00秒の間に「8時59分60秒」が挿入され、
通常よりも1秒間長い1日になるそうです。
せせコン当日の集合時間は9時ちょうどですから、
ちょっとだけ寝坊しても大丈夫そうです。
万一寝坊した方は必ずパートリーダーへ連絡を!
さて音楽の世界で言えば、1秒はとても長い時間なのだと思います。
我々が合奏しているとき、縦の線を揃えよう、テンポが揺れないようにしよう、
連符が均等になるようにしよう、といった場合の時間感覚は、1秒なんてものではなく、
その10分の1、100分の1、時には1000分の1?などという世界での
勝負なんだと思います。
吹奏楽の世界に浸っている方ならば、このような感覚は
当たり前に持っているものだと思います。
コンサート本番でこの感覚が音楽として、正確な積み重ねとなって表現され、
お客さんの耳に届いた時には、
ごくごく「自然な」な演奏となって曲が響いていると思います。
飽くまで自然であり、それ自体が「すごいこと」とは、
お客さんは思わないでしょうね。
しかし、高度で微妙な勝負の世界に生きていることを、
我々は誇りに思ってよいのではないでしょうか。
微妙な世界の勝負ということでは、音楽はアバウトな部分が多いですよね。
原理原則は数学的・物理的な理論に基づいているので
決して全てがアバウトでは無いですが、
強弱やテンポの指定、発想標語など、時と場合によってその解釈は様々です。
奏者の方でそれぞれに色んな解釈をしながら合奏に臨まれていることと思いますが、
各人が持っておられる様々な解釈を摺り合せて、整理し、時には修正していくのが
ガイド役である指揮者のお仕事なのでしょう。
今回のコンサート曲目でも、実に多くの部分で「ここはこうしよう」と
整理した箇所があります。
そこをもう一度思い出して、振り返って、明日のゲネプロで確認し、
本番に臨んでいただきたいと思います。
1人だけ浮いた演奏には、目も、いや耳もあてられませんから。
指揮者が「ひとりごと」とは言いながら、皆さんに問いかけています。
「やるだけのことはやったでしょうか?」
やれることはやったと達観し、座して明日を待つ。
そういう気持ちで臨めるよう努力したいと思います。
(まだ、もうちょっと、実行委員の事務的なお仕事が残っていて・・・)
Tuba こんどう