この日の合奏は、『プスタ』の2・3・4楽章でした。
『プスタ』には、裏拍での動きがたくさん出てきます。
ホルンにとっては、他の曲でもお馴染みの動きですが、
私はこの裏打ちの刻みがけっこう好きです。
それが和音になっていたりするとさらに好みです。
「ん・ぱ・ん・ぱ・・・」とついつい調子よく吹いてしまいますが、
同じ動きのパート同士だけでなく、旋律など他の動きとの縦の線も合わなければならず、
さらに一瞬で和音を作らなければならないので、とても気を使います。
でも、そんな緊張感の中でピタッと和音がハマったときには、
「やった!!」と心の中でつぶやいています。
この日の練習でも、ゆっくり目のテンポで小返しする中で、
誰と一緒の動きをしているのか、
旋律のどのタイミングで自分の裏打ちがハマるのか、
どんな和音になるのか・・・とひたすら確認作業。
少しでも「やった!!」と思える瞬間を増やしていきたいです。
ホルン:ひろたに
オーボエのやましたです。
10月から、基礎合奏の指揮を団員の持ち回りで行うことになり、
まずは役員メンバーで順番にやってみているのですが、今回は私の当番でした。
あんな風に前に出て何かするのは、実はすごく苦手で、
メトロノームに合わせて棒を叩くので精いっぱいでした。。
音を聞いている余裕は全くなかったです。指揮者の人ってすごいなーと思いました。。
今回の練習ではプスタをとりあえず全楽章通しました。
テンポ変化が多くてとてもスリリングな曲です。
これから細かい所を合わせこんでいくのが楽しみです。
oboe やました
この日は仕事の都合で練習スタジオに到着したのが20時近くでした。
スタジオに入ると基礎練習中で、指揮を振っていたのが
入団して1年ちょっとのI君。(指揮を振っている時は笑顔になります)
指揮者だけでなく、奏者も練習指揮を体験して、
合奏を全体的に聴くことが出来る機会を最近設けていますが、
とても大切なことだと思います。
合奏では次回せせらぎコンサートの演奏曲目である
「プスタ」を初めて合奏しました。
「指揮者のひとりごと」にもある通り、聴いた感じとは異なり、
演奏するのはとても難しい、というのも
曲の流れの中で、切れ目なくテンポが少しずつ変化してゆくポイントがあるのです。
私はチューバを吹いていますが、ベースラインがしっかりとテンポを決めることが
大事なので、とても神経を使う場面です。
勿論今回は初回合奏だったので、そこまで厳密なテンポ変化の練習はしていません。
まずは楽譜に書いてある音を、正確に捉えて吹くことが大事、
「楽譜通り」は口で言う程簡単なことではない!のはいつも痛感します。。。
「ノリ」という言葉でごまかしちゃダメなんですよね。
奏者は自分の楽譜とにらめっこしているだけではダメ、
しかしだからと言って、指揮者とにらめっこしているだけでもダメ、
自身の音を聴きつつ、周りの音にも気を配りながら、
指揮者の考える音楽づくりに、合奏全体が積極的に取り組んでいくことが大事です。
「プスタ」のみならず、どんな曲でも
テンポ・ハーモニー・メロディのニュアンス・・・・
色々がその時々によって変わっていくのが、合奏の難しさでもあり、
また楽しみでもあります。そういう点で、毎週練習しているとはいえ、
予定調和な演奏というのは、存在しないのかもしれません。
今後新たな団員さんが加わることで、せせらぎの合奏にまた一つ、
新しいサウンド・リズム感が加わる、という嬉しい可能性もあります。
今回のせせらぎサウンドはどんな音になるのか・・・本番まで誰にも分かりません。
(でも「崩壊」はしないように頑張ります(汗))
担当:チューバ こんどう