ソリストご挨拶2023年7月8日

第1部。
私はチューニングが終わったら舞台に上がり、
第1部ラストまで舞台に居続ける。

第2部。
こちらでは楽員の皆さんと一緒に入場し、
やはりラストまで舞台上にいる。

毎回このパターンは変わりません。

が、
今回、
第1部1曲目の『エンターテインメント・マーチ』が終わったところで、
一旦袖に引っ込みました。
会館スタッフの方に伝え忘れていたことがあり、
それを言っておくためです。

「リハーサルではやりませんでしたが、
その場その場の勘で、
演奏後にソリストに立ってもらうかも知れませんが、
スポットライトで追いかけきれなくても大丈夫です。
会場のお客さんにも、
意図は十分に伝わると思いますから」

第2部でスタンドプレイした奏者に演奏後立ってもらうのは、
もちろんリハーサルで確認していました。
が、
第1部・第2部含めて、
スタンドプレイを伴わなくても、
立ってもらった方がいいと私が判断した奏者の方に立ってもらうのは、
本番だけでやりました。

早速、
第1部2曲目の『海の歌』の演奏後、
・オーボエ
・アルト・サックス
のソリスト、
そして
・ホルン全員
に立ってもらいました。

誰に立ってもらうべきか?
例年だと予め考えておくのです。
今回は本番の演奏をしながら考えようと思いました。
その場の判断の方が、
会場の皆さんとも呼吸が合うんじゃないかなと思ったからです。

そうは言いながら、
『富士山』のホルン・ソロをするK林さんは紹介すべきだよな、
というのは予め考えていましたが。。。

演奏しながら、
「よし、今の良かった、Aさん紹介しよう」
「うん、これも良かった、Bさん紹介やな」
「よっしゃ、Cさんも立ってもらおう」
と思ううち、
演奏後にAさんに立ってもらうのを忘れる、
というケースもあったのではないか?
と思います。

「何で私は紹介してくれないの?」と思った方、
ごめんなさい。
他意はありません。
脳が追い付いてないのです。

ゆくゆく、
映像で確認したいと思います。

さてさて、
ソロをするのは大変だと思います。
「目立つことができて嬉しい」というポジティブな感想だけをお持ちなら、
そのメンタルの強さが羨ましくてしようがありません。
私なら「失敗したらどうしよう」という恐怖の方が勝ります。

ソロっていうのは、
その担当時間中、
オーケストラを背負って立つ代表者になることだと思うのです。
凄く大変な仕事です。

だからこそ演奏後に紹介してその労をねぎらうと同時に、
「あの時、この方が“せせらぎそのもの”でした」
という思いで紹介しています。