『ウィンストン・チャーチル』を観て2018年4月5日
辻一弘さんの特殊メイクや、
それを施されたゲイリー・オールドマンの演技に注目が集まった、
『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』。
ゲイリー・オールドマンといえば、
ハリー・ポッター・シリーズで、
ハリーの名付け親シリウス・ブラックを演じたことで有名。
が、名前も顔も、私は覚えていませんでした。
なので、チャーチルを演じている人の顔がもともとどんななのかということに、
全く興味を覚えませんでした。
というくらいに自然なメイクだったのと感じます。
複雑な言い回しになってしまいましたが …
さてさて、
チャーチルの議会での演説シーンに圧倒されたこの映画。
興味をひいたのは、パンフレットで読んだ、
チャーチル若き日の演説での大失敗談。
なんと、演説の途中で頭の中が真っ白になってしまい、
演説を打ち切って下檀したことがあったそうです。
それ以来、原稿をちゃんと演壇に置くようになったとのこと。
これ、長年、暗譜で指揮してきた私にとって、
背筋の凍るようなお話です。
幸い、本番途中で頭の中が真っ白になったことはこれまでにありません。
が、岩城宏之さんの『楽譜の風景』という本の中で、
『春の祭典』を暗譜振りしている途中で振り間違えた事件を読んで以来、
本番中もスコアを目の前に置いておくようにしました。
怖いので …
チャーチルの逸話を読んで、
さらにスコアが手放せなくなりました。