天使突抜町2012年1月21日

『天使突抜六丁目』という映画が今年の初めに京都シネマでかかりました。
2012年の初見映画でした。
不思議な不思議な映画でありました。
(この映画の山田雅史監督は、『堀川中立売』という映画も撮っています。
こちらは観ていないのですが、噂では、やっぱり不思議テイストだったそうです)

そんなこんなで「天使突抜町(てんしつきぬけちょう)」散歩に出かけました。
そうなんです、天使突抜町という不思議な名前の町は実在するのです。

烏丸通りと堀川通りの間にある東中筋通り。
五条通りを挟んで北側が「天使突抜一丁目」「天使突抜二丁目」、
南側が「天使突抜三丁目」「天使突抜四丁目」です。
(六丁目は実在しません)

名前は不思議ですが、
町そのものは割と普通な感じでした。
京都の町歩きに慣れた身にとっては、特に。
僕はやっぱり西陣が好きです。

ただ、その西陣との妙な符合がありました。
それは、鍾馗(しょうき)さんを沢山見掛けたことです。

鍾馗さんというのは、京町家の屋根などに乗っている厄除けの人形で、
もしかすると西陣に限ったものではないのかもしれませんが、
僕の経験では、西陣でしか見たことがないくらい、
西陣で見ることが圧倒的に多いのです。
それが天使突抜町にも沢山ありました。

ところで、あちらこちらに「不審者に注意」の貼紙が。
かつて島原を散歩したときも同様の貼紙があり、
なんだか冷たい視線を感じながらブラブラしたものでした。
ただ、天使突抜町は東中筋通りに面した一本道なので、
おそらく怪しまれることなくすんなり歩くことができたと思っています、自分では。
しかし、路地をひとつひとつ覗きまくってたら、
やっぱり冷たい視線にさらされたのでしょうな。