TOMITA SOUND に浸る2016年6月15日
冨田勲さんがお亡くなりになったことを受けて、
JEUGIA 三条本店の クラシック CD 売り場に特別コーナーができていました。
ここぞとばかりに衝動買い。
殆どがシンセサイザー音楽。
全部聴くには数日かかると思います。
とにかくこれは!の『惑星 ULTIMATE EDITION 』を聴きました。
以前、音響学会(という名前で合っているか?)で冨田勲さんに聴かせていただいた音源の一つが、
この『惑星 ULTIMATE EDITION 』の中からの数曲でした。
音響学会(名前に自信がない … )の会合ということで、
音楽作品についてよりも、「音響空間」がテーマとなっていました。
部屋の四隅に置かれたスピーカーに囲まれて聴く「4チャンネル・サラウンド」。
音の像が行ったり来たりするのはとても面白い体験でした。
が、我が家にそんなシステムはある筈もない。
『惑星 ULTIMATE EDITION 』を、純粋に音楽作品としてだけ楽しみました。
民謡を採譜し、それを基に作品を作る際、「編曲」とは言わず、「作曲」と称されます。
レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ「作曲」の『イギリス民謡組曲』。
「編曲」とは呼ばれません。
グスタヴ・ホルスト作曲の『組曲 “ 惑星 ” 』を「編曲」した『惑星 ULTIMATE EDITION 』。
確かに、管弦楽曲が基になっているので、「編曲」という言葉が正しいかもしれません。
が、もはや「再創造」と言っていいくらい、独自の世界観に包み込まれるような気がします。
冨田勲さんの音楽を聴いていると、シンセサイザーを「演奏」しているというより、
シンセサイザーを用いて「お話」されているように思えてきます。
不思議です。