みちのく一人旅~その8~2011年12月12日

11月13日(日) 天気:雨→曇り→晴れ 歩数:11823歩

この日は、遂に雨の中の行動開始となってしまいました。
繋(つなぎ)温泉・四季亭で女将さんに傘を差しかけてもらいながらタクシーに乗り込み、
盛岡駅に向かいます。
駅で脱兎の如くタクシーから飛び降り、
花輪線のホームに向かいます。
何とか傘を使わずにしのぎました。

花輪線とIGRいわて銀河鉄道は、東北本線や新幹線とは別の改札口から入ります。
入口が分からないで迷っている人を散見します。

IGRいわて銀河鉄道・盛岡駅改札口

 

盛岡9:46発、花輪線の大館(おおだて)行き普通で鹿角花輪(かづのはなわ)へ。
花輪線は「十和田八幡平四季彩ライン」という愛称がついています。
岩手山も、安比高原(あっぴこうげん)も、八幡平(はちまんたい)も美しかった!
と書きたいところですが、
雨に煙って近景しか見えませんでした。
とほほ…

しかし、徐々に雨が上がっていき、雲も切れてきました。
11:41、鹿角花輪着。
なんと、駅に降りた途端に日がさしてきました!
自分自身の晴れ男っぷりにビックリです。

秋田県鹿角市。
鹿角花輪駅の近くには「花輪朝市」というのもあり、
いい感じで賑わっています。
(ただし、私が着いたのは昼前なので、朝市の片付けを見ただけですが…)
こじんまりした街ですが、
古くて味わいのある商店があったり、電線は地下化されていたりで、
街歩きするだけで風情があります。

「食堂平和」という町の食堂に飛び込み、
味噌ラーメンを頼みましたら、
これまた花巻で食べた味噌ラーメンに勝るとも劣らず、
旨くて、でかくて、安い!
600円でした。

※※※

そういえば、
前の日の盛岡では、
岩手大学近くの「盛岡食堂」という町の中華料理屋さんに飛び込み、
盛岡名物「じゃじゃ麺」をいただきました。
これまたすごい分量で、さらに「チータンタン」という卵スープもついて、
500円!
どうなっているんでしょうか!

※※※

昼食後に向かったのは、史跡・尾去沢鉱山(おさりざわこうざん)。
1300年の歴史があります。
現在は廃鉱となっていますが、かつては金も産出しました。
そう、ここも平泉の黄金文化を支えた拠点のひとつだったのです。

石切沢通洞坑という、1.7キロの観光坑道が整備されていて、
ひんやりした地下を歩き回ることができます。
観光坑道として整備した際、新たに銅鉱脈が見つかったそうです。
ピッカピカでした。

尾去沢鉱山・石切沢通洞坑

それにしても、坑道内で出会ったのは老夫婦一組だけ。
またもやほとんど一人っきりの探訪です。
採掘の様子を再現した人形がリアルすぎて、
今にも動き出しそうな感じ。
怖い。
もしも落盤事故が起きて、このまま生き埋めになったら…
やたらとチキン・ハートが疼きだし、
足早に出口に向かったのでありました。

次のポイントは、遂に旅の最終目的地となる、
大湯環状列石(おおゆかんじょうれっせき)。
「えさし藤原の郷」でアラハバキのご神体のモデルとされたのが、
ここ、大湯環状列石です。

大湯環状列石
実際には、
縄文時代のお墓であり、日時計であり、祭祀の場だったようです。
何にしても不思議な空間であることには違いありません。
世界遺産登録を目指しているそうです。

それにしても、
平泉の毛越寺(もうつうじ)庭園の立石と、
大湯環状列石はそっくり。
と、私には思えます。
何か関連性があるのでしょうか?

そして最後の宿泊地、
大湯温泉・龍門亭千葉旅館にやって来ました。
日本庭園の紅葉が見事で、
トップシーズンの予約が困難らしいのですが、
奇跡的に泊まることができました。

大湯温泉・龍門亭千葉旅館

源泉100%掛け流しの露天風呂からも紅葉を見ることができます。
夜はライトアップしてくれていますし、
朝は霧に佇む紅葉を鑑賞できます。
この上ない贅沢を堪能させていただきました。