みちのく一人旅~その6~2011年12月4日
11月11日(金)続き
濡れたお尻もすっかり乾きました。
「えさし藤原の郷」から次の目的地に移動します。
…それにしても、一日一稿にまとめられなくなってきました。
まるで『ハリー・ポッター』の後のほうの巻が上下に分かれたように。
(↑ そんなええもんちゃうぞ!と独りで突っ込む)
水沢12:48発、普通・盛岡行き、花巻着13:15。
午前中晴れていたのに、
だんだんと雲が垂れ込めてきました。
今にも降り出しそうです。
何となくラーメンが食べたい。
そんな訳で駅前をウロウロしていますと、
小さな食堂街に行き当たりました。
その中の一軒に飛び込んで、味噌ラーメンを頼みました。
ビックリしました!あまりのでかさに!
よくお目にかかる丼鉢の1.5倍くらいあるのではないかと思われます。
(花巻ではこれが普通サイズなんでしょうか?)
具もたっぷり。
麺もたっぷり。
さらにコーヒーまでついて、630円!
安さにまたビックリです。
駅前に戻ってタクシーに乗車、
「すみません、丹内山神社(たんないさんじんじゃ)に行ってください。」
どうせまた地図見せたり、いろいろ説明しないと無理なんやろな、
と思っていると、
「丹内山神社、はい、分かりました。」
運転手さんへの説明なしでの行動開始、この旅で初めてです。
何だかホッとしました。
花巻市の東に遠野市があります。
その途中、東和(とうわ)という地に丹内山神社はあります。
森閑とした境内を訪れる人、
またもや私のほかに誰もいません。
丹内山神社のご神体は、「胎内石」という名の巨石です。
高さは4~5メートルあるでしょう。
奥行きもやはり4~5メートルといったところでしょうか。
横の長さは10メートル以上だと思います。
ぐるりと注連縄がかけられています。
胎内石にはアラハバキの神が宿るそうです。
またもやアラハバキの神の登場です。
やはり、謎です。
ただ、奥州藤原氏や物部氏の崇敬を受けていたことは確かなようで、
説明板にその旨はっきり書いてありました。
胎内石の中を、壁面に触れずにくぐり抜けると大願が゙成就され、
また触れてしまったとしても通り抜けることができればいいことがある、
と説明版に書いてありました。
そんな訳でトライするのですが、狭くてとても無理。
よっぽど細い人なら通り抜けるくらいはできるかもしれませんが、
触れずになんて、とてもとても。
私の場合はお腹と背中が石に挟まれました。
必死で何とか頑張ったんですが、
このままつっかえて動きが取れなくなったら、
誰も助けに来てくれそうにありません。
(胎内石は神社の駐車場からずっと上のほうにあり、
運転手さんにも気づいてもらえそうにありません)
…諦めました。
※※※
この日の宿泊は、花巻温泉郷のひとつ、台温泉。
中嶋旅館は『千と千尋の神隠し』の油屋のような外観。
内装も素晴らしく、黒光りする擬宝珠など、ピカピカに磨き上げられています。
もちろん、お湯も最高!
せせらぎの皆さん、練習してはるところ、申し訳ございません。
…この日の夜には遂に雨が降り出しました。