小野寺さんちの映画2014年11月27日
MOVIX 京都も神戸国際松竹も『幸せの黄色いハンカチ』のポスターが掲示され、
山田洋次監督の高倉健さん追悼文が添えられています。
スタッフの方に「いつからリバイバル上映ですか?」と尋ねたら、
どちらの劇場でも「いや、実は今のところ上映予定はなくて…」との返事。
どうやら、松竹として追悼の意を表すためのようです。
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中学時代のクラスメートにN村M一という、熱い男がいます。
今は脱サラして、同志社大学の近所で韓国風ラーメン(で合ってたかな?)の店をやってます。
一度だけ食べに行ったことがありますが、その後、どうなってるかな?
繁盛してるかな?
そのN村M一が大好きだったのが、寅さんシリーズと高倉健さん。
1970年代後半に中学時代を送った僕らが好きなのといえば、大抵はアイドル。
クラスの休み時間の話題といえば、聖子ちゃんとかトシちゃんとかマッチとかキョンキョンとか。
しかし、N村M一はブレることなく、硬派まっしぐらな奴でした。
なぜか彼に誘われて『幸せの黄色いハンカチ』を観に行きました。
今はなき松竹座(現在、MOVIX 京都・南館が建っている)だったか、
他の松竹系の劇場だったか…
当時は当然ながらシネコンではありません。
繁華街には映画館が林立していたものです。
で、中学生の男子二人してオイオイ泣いたのでした。
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話は変わって寅さん。
もちろん、子供の頃から嫌いじゃありませんでしたが、
積極的に観るようになったのは社会人、というより30歳を過ぎてから。
全48作を一通り観て、特に好きな作品はあと何回か観たのですが、
上には上がいるもので、
会社でデスクを並べるY田さんの、そのまた隣のS谷くんは、
大学の卒業論文のテーマが「寅さん」。
既に5往復以上しているそうです。
数年前に DVD 全巻セットを入手したら何だか安心しちゃって、
それから全然観てへんなぁ~。
ちょいと時間作ろうかなぁ~。
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またまた話は変わって、
今、松竹系でかかっている『小野寺の弟・小野寺の姉』。
弟役が向井理さんで、姉役が片桐はいりさん。
久しぶりに劇場で大笑いし、セリフに突っ込みを入れ、ほんでもってホロッとする…
素敵な映画でした。
後を引く感じ。
最近めっきり減った松竹大船調な映画だなと感じました。
僕は山田洋次監督の『おとうと』を思い出しました。
弟役は笑福亭鶴瓶さん、姉役は吉永小百合さん。
小野寺さんちと全然違うようでいて、
人生って何だかおかしくて哀しい。
そんな共通点を感じたのです。