マーチの様式美2014年10月10日

行進曲『旧友』は、リハーサル記号の間隔がとても広いのです。
これじゃ合奏を進めにくいので、
小節番号を振ってくれるよう各プレイヤーにお願いしました。
具体的には、リハーサル記号「A」「B」「C」「D」を起点とした小節数です。

もちろん私もスコアに数字を書き込んでいきました。
それで初めて気が付いたのですが、
「A」も「B」も「C」も「D」もそれぞれ32小節あるのです。
そしてそれぞれを2回ずつ繰り返して演奏するようにできています。

なんと美しい様式でしょう!

長年演奏活動してきましたが、
今ようやくマーチの美しさの一端を知ったような気がします。

いろいろと調べているうちに、
実は「D」が終わったら曲の頭に戻り、
もう一度「A」「B」と演奏してから締めくくる、
というのが最も正式なスタイルなんだそうです。

実際にそれだけ演奏したことはありませんが、
想像するに、ちょっと長過ぎるきらいがあります。
それできっと現在の様式に落ち着いたのだと思われます。