たった一つのテーマ2014年10月8日
どんな楽曲にも、複数のメロディが登場します。
しかし、驚くのが現在練習進行中の『セドナ』です。
冒頭で、
トランペット・ホルン・トロンボーン・ユーフォニアムのファンファーレによって提示されるテーマが、
延々とラストまで繰り返されるのです。
まるでラヴェルの『ボレロ』のようだ、と言いたいところですが、
『ボレロ』でも2つの旋律が出てくるのです。
実は、厳密な言い方をすると、
『セドナ』だってたった一つではありません。
中間部のメロディは最初のテーマとは違います。
が、その中間部というのが、
最初のテーマに導かれて始まり、
最初のテーマに帰結するのです。
ここまで最初のテーマにこだわった造りの楽曲も珍しいのではないでしょうか。
では、たった一つのテーマばかりでは飽きてしまうのではないか?
という疑問が湧くところです。
人によってはその通り、飽きちゃうかも知れません。
が、私は飽きないのですな。
なんででしょう?
やはり、「いかにも吹奏楽」って曲が好きだからでしょうか?