映画『ジャージー・ボーイズ』を観る2014年9月27日

公開初日の初回を観るのなんて何年振りでしょうか。
クリント・イーストウッド監督最新作『ジャージー・ボーイズ』を観てきました。

多作家のイーストウッド監督は、大体年に一本のペースで新作を発表してくれます。
それが楽しみで楽しみで。

私がイーストウッド監督作にはまったのは、
アンジェリーナ・ジョリー主演の『チェンジリング』を観てから。
2時間ずっと「凄い凄い凄い」と心の中で思っていました。

そんな訳でまだファン歴は浅いのですが、
BS プレミアム等で旧作(『ミリオンダラー・ベイビー』など)もいくつかは観ています。

イーストウッド監督の何が好きかというと、そのテンポ感です。
とにかく展開が早い。
だらだらしない。
かと思えば、役者の演技をじっくり見せたい場面はグッとスローに。
その采配の振るい方は偉大なる指揮者と呼ぶに相応しい。
『ジャージー・ボーイズ』でもその手腕がいかんなく発揮されていました。

この映画は音楽映画でもあるので、
音楽に造詣の深いイーストウッド監督ならではのテンポ感がお見事!
『君の瞳に恋してる』の場面は涙なしには観られません。

また、映画の色合いがいい。
回りくどい意味での色合いとかじゃなく、「色そのもの」が好きです。
これは撮影監督の手腕でもあるかと思いますが、
物語が描かれている時代を的確に表現する色が出ていると思うのです。

今年最高の一本にめぐり会うことができました。
(あれっ、この間もそんなことを書いたような…)