手に汗握る2014年9月8日
長時間合奏をしていると、手のひらが汗にまみれてベタベタになってしまいます。
せせらぎコンサートはいつも7月初めですから、本番に向けての6月は特に練習が長時間に及ぶことが多いです。
手のベタベタは相当なものになります。
梅雨時ですから尚更です。
休憩時間、手を洗います。
水だけでもいいのですが、できれば石鹸で。
すると、スカッとします。
手がそんなだから体中に汗が纏わりついているのですが、手を洗っただけで全然気持ちが違います。
もちろん、合奏を再開すればまたベタつくのは分かっています。
それでも一瞬の解放感!
また頑張ろうという気になれるのです。
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さて、映画を観る楽しみの一つに、全く知らない世界に触れることができるというのがあります。
最近観た映画『クライマー パタゴニアの彼方へ』は、そう、全くかかわったことのないクライミングの世界のドキュメンタリーでした。
南米パタゴニアにそそり立つ標高3,102m の「セロトーレ」。
山と言うより「岩でできた尖塔」と言うほうがしっくりきます。
その「セロトーレ」にフリー・クライミング、つまり素手で登ろうというのです。
(安全確保のためのロープは使うのですが)
挑戦するのはデビッド・ラマという若者。
オーストリア人の母とネパール人の父の間に生まれた彼は、幼少期から類稀なる身体能力を持っていたそうです。
でも、人懐っこい笑顔の青年で、どことなくネイマール(ブラジルのサッカー選手の)に似てるなと思いました。
素手で岩にしがみつきながら、よじ登っていくシーンが延々と続きます。
「その岩、脆そうやな。剥がれ落ちてしまうんちゃうか…」と思いながら画面に食い入ります。
ふと気がつくと、私の手のひらはじっとり濡れていました。
そもそも高いところが怖い私にとり、ホラー映画以上の怖さに打ちのめされました。
作り物じゃありません、ドキュメンタリーですから。
終映後、手を洗って少し落ち着きましたが、ホントにドキドキしました。