吹奏楽オリジナル曲2014年9月7日

中学1年生で吹奏楽部に入部。
当たり前のことですが、入部即合奏参加ではありません。
来る日も来る日もマウスピースをブーブーやる練習が続き、ようやく楽器を持たしてもらったと思ったら今度は何日もロングトーン練習、何とか音が安定してきたので音階を教えてもらい…
こんな日々を経てやっと上級生たちの合奏に少しずつ混ぜてもらうことになります。
(トランペットのK星くんとはこの時以来の付き合いだから、もう30年以上、いや、そのうちに40年になるなぁ~)

6月に円山音楽堂で開催の吹奏楽祭。
これが私にとっての初本番でした。
演奏した曲はオリヴァドーティ作曲『序曲「イシターの凱旋」』、ともう一曲(忘れました…)

8月には吹奏楽コンクール。
課題曲はジェイガー作曲『ジュビラーテ』。
(せせらぎコンサートで演奏した『シンフォニア・ノビリッシマ』の作曲者)
自由曲はアルフレッド・リード作曲『序曲「インペラトリクス」』。
(こちらは『第5組曲』の作曲者)

いずれも吹奏楽オリジナル曲。
すなわち、最初から吹奏楽という編成で演奏することを想定して書かれた曲です。
管弦楽編成を編曲したものでも、ポップスを吹奏楽に編曲したものでもありません。

吹奏楽オリジナル曲には、『序曲「ホニャララ」』という曲名の作品がなぜか多いのです。
形式は「急・緩・急」の3部形式。
曲の前半部はテンポが速く、中間部でゆったりし、後半部はまた速くなるという形式です。
序曲と付かなくても3部形式の曲が不思議と多いのです。
有名な『吹奏楽のための民話』も、確か序曲は付かなかったと思いますが、やっぱり3部形式でした。
(ちなみに、序曲=3部形式とは限りません。
逆に、オペラの序曲で3部形式のものが思い浮かばないくらいです。
序曲とは本来、「序」の曲、すなわちこれから始まる物語の導入を成すか、物語全体を短く集約した曲、である筈です)

それじゃ、どの曲も似たりよったりで飽きてしまうんじゃないか、というとそうじゃない。
他の人のことはわかりませんが私は飽きたりしませんでした。
いや、むしろ好きだったと言えるでしょう。
特に柔らかい中間部がいいかな。
妙に哀愁を帯びた旋律が少年の心の琴線に触れたのかもしれません(⇒恥ずかしいこと書いてしまった!)

9月5日にスティーヴン・ライニキー作曲『セドナ』を初めて合奏しました。

ライニキーの曲にせせらぎが取り組むのは2回目です。
1回目は10年くらい前になると思いますが、『ホープタウンの休日』という曲でした。
本番使用の予定のない練習曲として取り組んだのでした。
そして、3部形式の曲でした。

で、『セドナ』。
やっぱり3部形式。
たった一つ(だと思う)主題を、よくもこれだけ展開させたな、と感心します。

『セドナ』は練習曲ではなく、10月13日に開催する「バンビオLIVE!vol.3」で演奏する予定です。
9月5日の初合奏は油断なくテンポを抑え気味でやってみましたが、テンポを上げても大丈夫のような感触がありました。
この手の曲は私だけでなく、長年吹奏楽に親しんできたせせらぎのメンバーにとり、楽譜情報が読み取りやすいのかもしれません。
次回は本番想定のテンポにアップしてもいいでしょう。