ウインド・アンサンブル2014年8月9日

台風11号が接近しております。
四国に上陸したあと、日本列島を縦断していくのではないかといわれておりますが、
それって、中心がどこを通っていくかという話ですわな?
やたらとそういった報道が多いような気がするんですが、
台風の影響が及ぶ範囲は驚くほど広いですから、
中心から遠くたって要注意です。
私はとても怖がりなので、かなり警戒しています。
そして、これから出勤しなければならないのが嫌で嫌で…

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さて、昨日は年に一度のせせらぎ定例総会でした。

せせらぎの年度は8月にスタートし、
年度末の7月に定期演奏会(せせらぎコンサート)を開催するという流れです。
新年度2回目の金曜日である昨日は、
合奏をお休みしての総会だったのです。
(本来は新年度初回の8月1日に定例総会を開くべきなんでしょうが、
 何らかの都合で8月8日になったのだと思います。
 日程を決める会議に私も出席していた筈なんですが、
 酔っていたせいか覚えていません。済みません…)

やっぱり議論の中心はお金の使い方になります。
みんなが持ち寄った楽団の活動費をいかに適正に使うかというのは、
一番大切なことだからです。
そういう意味では、国会の予算審議と似たようなところがあるかも。

K団長から昨年度(7月まで)の活動状況の報告や、
新年度(8月から)の活動予定の報告がありましたが、
「フルバンド」での本番よりも、
「アンサンブル」での本番のほうが多いように感じました。

「フルバンド」とは、全員での合奏です。
仕事の都合などで完全な全員ということは難しいですが、
基本はみんなで演奏するスタイル。
せせらぎコンサートはこれにあたります。

「アンサンブル」とは、
クラリネット四重奏だとか金管五重奏といった小編成での演奏。
特に外部からの依頼を受けての演奏の場合、
場所の都合などからアンサンブルでお願いされるケースが多いのです。

「フルバンド」よりも「アンサンブル」での本番が多いというのには、
こういったことが考えられるでしょう。

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ところで、我が師匠フレデリック・フェネルが提唱したのが
「ウインド・アンサンブル」という演奏形態です。
1952年、マエストロ・フェネルがイーストマン音楽学校で作ったのが、
世界初のウインド・アンサンブルである「イーストマン・ウインド・アンサンブル」です。

この「ウインド・アンサンブル」の定義はと申しますと、
「各パートを一人の奏者で、かつ、一人一人が責任を持って演奏する吹奏楽」
となろうかと思います。
(ただし、B♭クラリネットは1st.2nd.3rd.それぞれを3人ずつで、
 また、ユーフォニアム、テューバはそれぞれ2人ずつで演奏する。
 これらの楽器は div. といってワン・パート内での音分かれが発生するため)

これは、作曲者が指定した編成を厳密に守ることにより、
より澄んだ音色を目指したものだといえるでしょう。

1984年に東京佼成ウインドオーケストラの常任指揮者となったマエストロ・フェネルは、
やはりウインド・アンサンブルの実現に力を注ぎました。
団体名は東京佼成「ウインドオーケストラ」ですが、
演奏の質はまさに「ウインド・アンサンブル」に昇華していきました。
CD で、生演奏で、その様子を肌で感じてきました。

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さあ、これがせせらぎで実現できるかというと、かなり厳しい。
「各パート一人」というのは、一般バンドの運営概念と合わないからです。
楽員は、一人でも多いほうがいいのです。
「一パートを複数人で」というのが理想なのです。

逆に、「あるパートに人がいない」ということも起こりえます。
そうならないように団員募集に励むのですが、
思い通りにいくとは限りません。

結果、全体のバランスがうまくとれないことが多いです。
そこをなんとか遣り繰りしながら活動していくのは大変ですが、
それがまた妙味であったり。

しかし、「一人一人が責任を持った演奏」は目指していくことができるだろうと思います。
せせらぎ新年度の目標は、これかな、と思っているところです。
合奏においても、アンサンブル的な取り組み方ができるのではないでしょうか。

昨日は総会のため合奏なし。
来週8月15日はお盆休みで、そもそもスタジオを借りていません。
次回合奏は8月22日。
それまでに何か考えてみましょうかの。