歩き倒す2014年7月16日
演奏会が終わったら是非やってみたいと楽しみに思っていたこと。
それが「歩き倒す」です。
「普段から結構歩いてるんとちゃうん?」と思われるかもしれません。
確かに、雨さえ降らない限り、
片道40分の道のりを1日に2往復するのが日課です。
それは演奏会の前も後も変わらないのですが、
歩きの「質」が違うのです。
毎年5月くらいからは、歩きながらプログラムを小声で歌っています。
よく「ひとりごと」に書いている「鼻歌トレーニング」という奴です。
歩くスピードは曲調に合わせて速くなったり遅くなったりします。
どうしても意識は音楽のほうに向いていて、
歩くことに対する意識が弱くなっているのです。
音楽の練習が嫌な訳じゃありません。
けれども、精神的に詰め詰めな日々を送っていると、
音楽のことを忘れてただひたすら「歩く」時間を作ってみたくなるのです。
演奏会終了後、仕事が休みの日はどうも天気がぐずつきがちで、
なかなかその日が作れないでいました。
7月14日(月)、京都シネマで『ジゴロ・イン・ニューヨーク』を観て、
なんだか切ない気分のまま祇園祭を振り向きもせず歩き出したのですが、
5分も経たないうちにどんよりした雲から大きな雨粒が…
あえなく断念。
翌7月15日(火)、MOVIX京都で『渇き。』を観て、
外に出てみると「ピーカン」ではない、程よい晴れ。
『渇き。』の重苦しさを振り払うためにも、歩き倒すのは今日しかない!
と思い立った私は、昼食を済ませ、
ただひたすらに南西へと向かって歩き始めました。
なぜ南西なのかというと、その方向には阪急電車と JR があるからです。
とことん歩き、疲れ切ったところで電車に乗って戻って来ようとの目論見です。
「時間にして5~6時間くらい歩けるかな?
どこまで行けるかな?
長岡京かな?
山崎かな?
ひょっとして、高槻まで行っちゃえるかな?」
なんて夢想してましたが、甘い甘い。
スタートして約2時間、阪急の桂駅でへばってしまいました。
暑さはもちろんのこと、西日をまともに喰らったのが痛かったようです。
南西に向かって歩くってことは、こういう辛さがあったのですな。
いやはや、想像してませんでした。
体中に熱が籠ってしまったようで、だるいです。
これも熱中症の一症状なのでしょうか?
でも、気分は爽快になりました。