ホームラン指揮法2014年7月17日
今回のせせらぎコンサート、
アンコールで演奏させていただきましたのは、
NHK 東日本大震災復興支援ソングの『花は咲く』と、
ヘンリー・フィルモア作曲のサーカス・マーチ『ヒズ・オナー』でした。
アンコール2曲目の『ヒズ・オナー』では「お遊び」させていただきました。
役員さんと演奏会実行委員長には予めお知らせしておりましたが、
知らない人が多いほうが面白かろうと思いまして、
殆どの楽員の皆さんにも内緒にしておりました。
済みません。
その「お遊び」とは、
WBC の侍 Japan のイチロー選手のユニフォームを着て、
WBC の侍 Japan のキャップをかぶって、
おもちゃのバットを持って指揮すること。
『ヒズ・オナー』には、バスドラム(大太鼓)とシンバルの「決め」が何箇所かあります。
そのタイミングでバットを振る指揮を「ホームラン指揮法」といいます。
この「ホームラン指揮法」を編み出したのは、
マエストロ・フレデリック・フェネルです。
マエストロ・フェネル&東京佼成ウインドオーケストラの演奏会のアンコール定番は、
1曲目『イエバンクスとボニードゥーン川のほとり』(パーシー・グレインジャー作曲)。
泣かせてくれます。
そして2曲目『ヒズ・オナー』。
雰囲気は一転、大盛り上がりで演奏会が締めくくられます。
弟子(?)である私は、
やっぱりフェネル師匠(?)のマネがしたかったのです、正直言って。
マエストロ・フェネルは、指揮棒を持ち、燕尾服を着たまま。
が、ここで野球の格好したらもっと面白いんちゃうかと思い、
上記のスタイルにしました。
実はおもちゃではなく、本物の金属バットを振ることも考えたんですが、
バットが手からすり抜けてふっ飛んでいくという事故、
の可能性が十分考えられますのでヤメました…
実は、アンコールで『ヒズ・オナー』を演奏させていただいたのは、
今回が初めてではありません。
10数年前だと思いますが、複数回採り上げています。
そのうちの1回は、やはりイチロー選手のユニフォームを着て指揮しました。
ただし、シアトル・マリナーズのユニフォームでした。
また、WBC の侍 Japan のキャップとユニフォームを着たのも2回目。
ただし、1回目は本番ではなく、合奏練習ででした。
2006年3月、第1回 WBC 決勝戦、日本 vs キューバ。
この試合と練習が重なってしまい、
侍 Japan に念を送るべく、
ユニフォームを着用して練習に臨んだのでした。
全くの余談ですが、2009年の WBC の決勝戦は、
テレビにかじりついての完璧な観戦でした。
もちろん、イチロー選手のユニフォームを着ながら。
心臓が止まるかと思うほどの念を送り続けたことは、
後にも先にもこの時しかありません。
『第5組曲』第3楽章 “ 山伏神楽 ” でも、
こんなには念がこめられませんでした。
済みません。。。