2014年7月2日2014年7月12日

レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ作曲『トッカータ・マルツィアーレ』は、
我が師匠(勝手に私淑)マエストロ・フレデリック・フェネルが、
「これぞ吹奏楽の基本となるレパートリーだ」と選定された
“ ベーシック・バンド・レパートリー ” の一つ。
当然、弟子(?)である私は勉強せなあかん訳です。

せせらぎには、何と、この楽譜があります。
レイフ・ヴォーン=ウィリアムズの原典にほぼ近い楽譜だと思われます。

ただ「勉強」するだけなら、これで充分。
しかし、一年後の「練習曲」としても構想しているので、
できれば現代の吹奏楽編成に合わせた校訂版を軸に据えて勉強したい。
(せせらぎ所有の『トッカータ・マルツィアーレ』には、
 バス・クラリネットが編成されないなど、
 現代の吹奏楽とは少し合わない点が)

そこで、JEUGIAに頼んで、
現代の吹奏楽編成に合わせて校訂された楽譜が存在しないものか、
探してもらっていたら…
ありました!
Frank L. Battisti という人が校訂した楽譜が、
ブージー&ホークスから出版されているのです。
バス・クラリネットもソプラノ・サックスもバリトン・サックスも、
ちゃ~んと書かれています。

そして、演奏会2日前の7月4日(金)。
頼んでおいた『トッカータ・マルツィアーレ』のこの楽譜が届いたと連絡を受けたので、
JEUGIA三条本店を訪ねました。

ついでなので CD 売り場も覗いてみたら、何と!
「フェネル & TKWO レジェンダリー・ライヴ VOL.5 & 6」が発売されているではないか!
もちろん購入するのですが、発売日を調べると2日前の「2014年7月2日」

「何!2014年の7月2日!しまった、やってしまった…」

マエストロ・フェネルがお生まれになったのが、1914年7月2日。
私は、師匠の生誕100年の記念日を、何も気づかずスルーしていたのでした。

※※※

7月2日にお祈りしなかった私には、
もはや本番の舞台で師匠への祈りの気持ちを表現するしか術がない!
そう思って、例年以上の念を込めて7月6日の舞台を務めさせていただきました。