吹きっぱなし2014年6月26日
吹奏楽において吹きっぱなしとは、
演奏してばかりで殆ど休みがないこと。
(打楽器だと「叩きっぱなし」や「こすりっぱなし」や…になるかな)
出番が沢山あるというのは、
本来は喜ぶべきことなんですが、
あんまりにも出ずっぱりだと、
やっぱりしんどいですわな。
それで、ふと、
高校時代のことを思い出しました。
私の出身高校の吹奏楽部では、
1st.や2nd.や3rd.といったことには関係なく、
学年順で座ることになっていました。
なので、
3年生が3rd.を演奏するとしても場所は1st.だし、
1年生が1st.を演奏するときも3rd.の位置ででした。
上記のケースは稀ですが、
1st.をプレイする3年生が、
練習番号の A ~ B の区間だけ後輩に3rd.と交代してもらう、
なんていう遣り繰りはよくやりました。
もちろん、座る場所は変わりません。
全体としていい演奏を生み出していくのに、
アマチュアとして当然の工夫だと思っていたのですが、
せせらぎに来た頃、
誰もそんなことはしないのに驚いたものです。
さすがに最近は皆さん遣り繰り上手になってきたな、
とは思うのですが、
それでもなお苦しいのが『オリンピック・マーチ』。
ホント、吹き詰めです。
指揮者としてはとても興味深い楽曲ですので、
スコアを愛読書のように読んでいました。
そのうえで、
こうしたほうが「せせらぎ向き」になるんじゃないかと思い、
何箇所か楽譜をいじらさせてもらいました。
でも、実はまだ変更したほうがいいんじゃないかと思える箇所があります。
お亡くなりになった岩井直溥先生が、
「それぞれのバンドに合うようにいろいろやったらいいんだよ」
と仰っていたのを思い出します。
そのお言葉に勇気をもらい、
あと数回しか合奏の機会はありませんが、
できるだけいい演奏となるよう努めていきたいと思います。