流れに掉さす2014年5月24日

かつてピアノを習っていた時に、
先生からよく「流れに乗れへんなぁ~」とダメ出しされていました。
丁寧に弾こうと心掛けているつもりだったんですが、
それが流れを悪くしていたみたいです。

そういうのを「流れに掉さす」というのだろうなと思っていたのですが、
実は逆の意味だったようです。
「流れに掉さす」とは、
「流れの邪魔をする」の意味ではなくて、
「流れに乗っていく」ということを意味するそうです。

ということは、
指揮する際にも「流れを悪く」していることがあるのでは?
と思って、
「流れに掉さす」指揮を心掛けてみました。

テンポが一定であるべき行進曲でも、
「流れに掉さす」ことを心掛ければ、
テンポが揺らぐかもしれません。
速くなったり、遅くなったり。

しかし、
マエストロ・フレデリック・フェネルの指揮する『フローレス行進曲』なんか、
テンポが揺れ揺れです。
それが味わいなのです。

5月23日(金)の合奏テンポは、
実はこれまでの合奏よりも揺らぎが大きかったかも知れません。
が、割といい味わいだったように感じました。

揺らぎは揺らぎでも、
音の微妙な高さ(いわゆるピッチ)は、
何とか合わせたいものですな。