化学反応2014年5月12日
トランペット&コルネットの、
スマートな譜面台ミュートに注目した5月11日。
ボーっとなりそうな暑さを、
演奏の熱さでぶっ飛ばしてくれたのがアルト・サックスのI村氏であった。
その瞬間は唐突にやって来た。
アニメの曲を練習していたときである。
あまりにもカッコいいソロを聴かせてくれたのだ。
アルト・サックス・ソロを受けて演奏する筈のクラリネットがずっこけた。
聴き惚れてしまって、つい入りそびれたのだ。
それくらいのパワーがあった。
I村氏のソロに化学反応したのが、
トランペットのF地氏であった。
自身の好きな曲という面もあるとは思うが、
私から見ればアルト・サックスの演奏の好影響を受けていた。
(吹き過ぎないか心配にもなったが…)
私が長年待ち続けた合奏が遂に叶った日となった。
なんとかしていい演奏を!
誰もが思い続けていることだと思う。
指揮者として、
いろんな要求を出したりアドヴァイスしたり、
時には楽譜を変更してみたり、
手を変え品を変えやってきた。
が、指揮者は音を出さない。
演奏するのはプレイヤー諸氏だ。
最終的にはプレイヤーの自発性にかかっている。
音そのものの力が人を動かすのだ。
それを証明する偉大な合奏であり、
偉大なプレイであった。
さらに聴かせてほしい。
また他のプレイヤーの魂も聴きたい。
そう、切に願った。