マエストロ・フェネルのライブCD登場! その22014年5月8日

4月22日の「ひとりごと」で、

『私が初めてマエストロ&TKWOの生演奏を聴いたのは、
1990年代初頭、
上野の東京文化会館だったと思います。』

と書きましたが、

最近発売された「フェネル&TKWOレジェンダリー・ライヴ Vol.3」は、
1993年12月23日の午後2時から東京文化会館大ホールで開催された、
フレデリック・フェネル指揮
東京佼成ウインドオーケストラ第53回定期演奏会のライヴ録音。

正しくコレ!なのです。

※※※

話は半年ほど遡って、1993年5月15日。
東京佼成ウインドオーケストラが京都にやってきました。
京都会館第1ホールで開かれた特別演奏会です。

これが、私が初めてTKWOを聴く機会でした。

が、指揮はマエストロ・フェネルではなく、
その愛弟子と言われたクレイグ・キルコッフ。

素晴らしい演奏だっただけに、なおさら、
「マエストロ・フェネルの指揮だったらどんなライヴなんだろう」
という思いが強くなったのでした。

そして、遂に我慢できなくなった私は、
1993年12月23日(天皇誕生日)、
日帰りでの東京往復を敢行したのです。

※※※

最も楽しみしていたプログラムは、
ノーマン・デロ=ジョイオ作曲『ハイドンの主題による幻想曲』。
フィリップ・スパーク作曲『セレブレーション』のCDのラストを飾る曲で、
CDが擦り切れるほど(?)聴き込んでいました。

(あまりに好きな曲なので楽譜を買おうとしていました。
 が、絶版でした…)

この曲をナマで聴いて、
CDと変わらぬクオリティーの高さに加え、
グルーヴ感の凄さに圧倒されたのでした。

今回、ライヴ盤を聴いてみて、
やっぱり凄くイイんです。
なぜ今までCD化されなかったんだろう?
契約上の問題とか何とか、いろいろあったのかな?

が、4つの部分から成るこの曲の4つ目に来たとき、
ティンパニがずれてるのに気付きました。
低音楽器と同じタイミングで打ち込まなければならないリズムが、
数小節早く入っているのです。
修正されたのは、最後の最後まで来た所で、でした。

21年前は気が付かなかったなァ…

しかし、やはりクオリティーは凄く高いのです。

当時のプログラムを見ながら、
またCDのライナーノートを見ながらこのライヴ盤を聴き、
圧倒されています。

カレル・フサ作曲『プラハ1968年のための音楽』、
圧巻です!

ヴィットリオ・ジャンニーニ作曲『交響曲第3番』、
楽しくて仕方ないです。

何より、もうお会いできないと思っていたマエストロと再会でき、
感激しております。