吹奏楽に関する言葉2014年5月5日

仕事関係の人と音楽の話になったとします。
私が現役で活動中であることを知ると、大概、
「何の楽器を弾くのですか?」
と聞かれます。
「実は楽器はもうやってなくて、指揮をしてるんです」
と答えると、
「ええっ!指揮!そりゃ凄いな!」
ってことになります。

今日は指揮うんぬんかんぬんの話ではなく、
「弾く」についてです。

おそらく、楽器を演奏するというのを言い換えると、
楽器を弾く、というのが一般的なんだと思います。
が、私たち吹奏楽をやっている者は、
「弾く」という言葉を殆ど使いません。
(私の知る限りでの話かも知れませんが…)

管楽器であったら「吹く」だし、
打楽器なら「叩く」とか「こする」とか。
「弾く」というと「引く」を連想するせいか、
弦楽器の用語のように勘違いしています。

さすがにピアノは「弾く」と言いますが、
同じ鍵盤楽器でも、
鍵盤「打」楽器のグロッケンやシロフォンの場合、
やっぱり「叩く」と言ってしまいます。

どれも「弾く」でいいんですけど、
不思議ですな。

※※※

ちょいと話は変わりますが、
かつて吹奏楽はよく「ブラス・バンド」と訳されました。
縮めると「ブラバン」。
ブラスっていったら真鍮のことですから、
金管楽器を指す言葉です。
「ブラバン」って言ったら、
木管楽器はどこにいったんやってことになりますわな。

吹奏楽=ウィンド・バンドでなければならない筈です。

最近、この「ブラバン」という言葉をあまり聞かないと思っていましたが、
先日、ふと女子中学生が「スイブ」と言っているのを耳にしました。
「吹奏楽部」を縮めて「スイブ」と呼んでいたのです。

いやいや、言葉は変遷していくものですな(大袈裟か?)