マエストロ・フェネルのライブCD登場!2014年4月22日
マエストロ・フレデリック・フェネル(1914-2004)の生誕100周年を記念し、
「フェネル&TKWOレジェンダリー・ライヴ」というCDが発売されています。
文字通り、マエストロと東京佼成ウインドオーケストラのライヴ録音を集めたもので、
現在、Vol.1&2が出ています。
三浦徹さん(元TKWOユーフォニアム奏者)の巻頭言も付いていて、
とても興味深い。
私が初めてマエストロ&TKWOの生演奏を聴いたのは、
1990年代初頭、
上野の東京文化会館だったと思います。
CDでは何度も聴いていて、
「TKWOの演奏がどんどん素晴らしくなっているなぁ」
と感じていたのです。
「さて、ナマで聴いたらどうだろう…」
で、ぶちのめされました。
CDを聴いているのか!と思えるほど、
その演奏はハイ・レベルだったのです!
普通、セッション・レコーディングとライヴとでは、
演奏の質が変わるものです。
そもそも、演奏回数が違います。
セッションなら何度でもやり直しがききますし、
良いところばかり集めて「編集」されたのがCD化される、
という場合もあるでしょう。
が、マエストロ&TKWOは違いました。
CDと遜色ない演奏にあることに加え、
生のグルーヴ感が凄かったのです。
音楽に合わせ、楽員たちがノリノリでした。
クラシックのオーケストラ演奏で、
こんなに楽しそうなプレイヤーの姿を初めて見ました。
以来、マエストロ&TKWOの虜となった私は何度も東京に通いました、
定期演奏会を聴くためだけに。
せせらぎ内に、
東京ディズニー・リゾートを何度もリピートしている人がいますが、
私のマエストロ&TKWOに対する熱狂ぶりも、
傍から見れば何ら変わるところはないのでしょうな。
2004年にマエストロがお亡くなりになり、
「ああ、もうマエストロ&TKWOの名演奏を聴くことはできないんやなぁ」
と寂しく思っていました。
が、「フェネル&TKWOレジェンダリー・ライヴ」の登場!
ナイスです!
きっと東京佼成ウインドオーケストラ事務局には、
秘蔵の名録音が沢山あるに違いありません。
その貴重な音源を惜しむことなくジャンジャン発売してほしいものです。
CD化されていない幻の名演と言われるストラヴィンスキーの『ベトルーシュカ』なんか出たら、
泣いちゃうかも知れへんなぁ~