無題2009年3月3日

ダニエル・クレイグというと、パッと思い浮かぶのは6代目ジェームズ・ボンドを演じる俳優さんである、ということだと思います。現在も『007/慰めの報酬』が公開中ですし。
 しかし、2/27(金)の練習後に観たのは、彼が主演する別の映画『ディファイアンス』でした。
 四条大宮近くの練習スタジオから二条駅近くにあるTOHOシネマズ二条までは徒歩10分程度。21時30分の回に飛び込むにはちょうどいいタイミング。
 この日は『チェ28歳の革命』『チェ39歳別れの手紙』がTOHOシネマズ二条で上映される最終日と重なりました。パート1である『28歳』の方は18時30分の回で終わっていますが、パート2『39歳』は同じ21時30分。これを観ようとする人が割といらっしゃって、チケット売場が意外と込んでいました。満席に近づいていて、いい席を確保するのに皆さん苦労なさっていたようで
す。ちなみに『ディファイアンス』の方はゆったり観ることができましたが。
 既に『チェ・パート1』『チェ・パート2』ともに観終えているのですが、『ディファイアンス』もこれらと並ぶ骨太な作品でした。見応え充分!
 ところで、『チェ・パート1』が2時間14分、『チェ・パート2』が2時間13分、『ディファイアンス』が2時間16分でした。今週観たもう一本『ベンジャミン・バトン数奇な人生』に至っては2時間46分ときました!あの暗闇で
映画の光のみに集中する時間は好きなんですが、やはりチト長いかな。2時間をちょい切るくらいの長さが肉体的打撃は少ないですね。
 
 映画を観ていてよく思うのは、俳優さん同士のやりとりが実に見事だということ。完全な一人芝居ならその演じ手の主張だけで構わないかも知れませんが、大概は複数の演者の関わりの中から芝居は生み出されるのだと思います。AさんがどうしゃべったかによってBさんがどうしゃべるか変わるだろうし、Bさんの動きを受けてCさんの動きが影響を受けるでしょう。
 音楽も同じだと思います。他の奏者を感じないとアンサンブルは成り立たないのです。
 この日の合奏で2週連続採用の『ふるさと』で、そのことを強く思いました。
アンサンブルは先週のほうが良かったと思います。
 テンポが揺れる、リズムが崩れるという事態は、まだまだ起こります。大切なのは、その修正と、崩れそうになるところを周りがどうフォローするかです。きっと技術うんぬんかんぬんを超えた“アンサンブル精神”みたいなものが大切なのでしょう。
 楽器をプレイする奏者も、お芝居をアクションする役者も、心掛けるべき根っこは同じなのではないでしょうか。