山陰小旅行 ~その3~2014年3月8日

出雲大東駅から車で約10分。
海潮(うしお)温泉・海潮荘に到着です。

140303海潮荘

宍道湖に流れ込む須賀川。
その畔に数軒の湯宿が点在する海潮温泉。

「海潮」という名の由来は、
弱食塩泉ゆえ、海水と間違ったからとか、
尾のない仔牛を湯に浸けたら尻尾が生えてきたので「牛尾湯」と称されるようになったからとか…

まあ、とにかく鄙びていて、
空いていて(宿泊していたのは私たち3人と、一人旅の方の計4人だけ!)
とてもゆっくりすることができました。

露天風呂がとても開放的!

140303海潮荘の露天風呂・宝樹の湯

湯船の底に敷き詰められているのは「蛇紋岩」というそうで、
お湯(水)の中だと緑色に見えるんですって。
決してお湯が緑色なのではありません。

140303海潮荘の露天風呂・宝樹の湯を見守る樹齢800年の椎

この露天風呂は「宝樹の湯」と名付けられています。
写真は樹齢800年の椎の木。
湯を見守っているかのようです。

柔らかい泉質だな、と感じました。
肌あたりがとても優しいのです。

肩まで浸かってしっかり温まったり。
みぞおちから上を湯の外に出して半身浴したり。
湯端でほっこりしたり。
冷えてきたのでまた浸かったり。

そんなことを繰り返してゆっくりお湯をいただきました。
ありがとうございました。
(温泉からあがるとき、何か自然と首を垂れる気持ちになるのです)

翌日も宿のワゴンで出雲大東駅へ送ってもらいます。
が、その前に、駅とは逆方向になるのですが、
須我神社というところに連れて行ってもらいました。

140303須我神社

日本初之宮なんだそうです。

140303須我神社の「八雲立つ」の石碑

ヤマタノオロチを退治したスサノオノミコトとクシイナタヒメノミコトは、
この地(須賀)で美しい雲が立ち昇るのを見て、
「八雲立つ 出雲八重垣 つまごみに 八重垣つくる その八重垣を」
と歌ったそうです。

これが日本で一番古い三十一文字の歌だそうで、
この地が和歌発祥の地と言われているそうです。

また、スサノオノミコトが美しい雲を見て、
あまりにも清々しい(すがすがしい)気持ちになったので、
地名が「須賀」になったのだ、
というのは送迎したくださった宿の方のお話…

須我神社を訪れていたのは私たち3人だけ。
有名な出雲大社に行くのもいいかも知れませんが、
こうしたあまり知られていないところでゆっくりするのもいいものです。

さて、出雲大東駅まで送ってもらった私たちは、
次の目的地・三朝(みささ)温泉へと向かいます。