大阪市音楽団第107回定期演奏会を聴く ~その5~2014年2月23日
第2部は4人目の指揮者、牧村邦彦さんの登場。
曲はプッチーニ作曲、飯島俊成編曲、
『歌劇「トスカ」第3幕より』。
6拍子(だと思う)の抒情的な音楽。
テンポの揺れ動く、本日のプログラムで最も表現の難しい曲だと思います。
が、本日のプログラムの中で最も素晴らしい演奏だったと思います。
どこかで聴いたことのあるような、あるいはないような旋律ですが、
私の中に不思議と沁み込んできました。
そして大トリには特別指揮者・芸術顧問の秋山和慶さんが再登場。
ラヴェル作曲、佐藤正人編曲、
『バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲』です。
これは難しい!
けれども、大阪市音楽団の手にかかれば、
全く難しい曲だという印象がありません。
木管楽器の難しいパッセージも軽々とこなしてゆかれます。
ただ、やっぱりあまり鳴ってこない。
これはきっと秋山さんの指示なんでしょうな。
あるいは、秋山さんと一緒に演奏していると、
楽員の皆さんが自然と「吹き過ぎ」にならないのかも。
だとすると、秋山さんの存在感って凄いんだなぁ~
※※※
アンコールは宮川彬良さんの指揮で、
曲は『???』。
のどが渇いて仕方なかった(早く呑みに行きたかった)ので、
ロビーに掲示されていた筈のアンコール曲目紹介を見ることもなく、
フェスティバルホールを飛び出したのでした。
それにしても、
4月からは民営化ということで、
これまでにない苦労があることと思います。
が、これからも是非とも「西の吹奏楽の雄」として、
素晴らしい演奏を続けて行って欲しいと思います。