映画『ジャッジ!』を観る2014年1月18日

「たまには腹を抱えて笑える映画が観たいなァ~」と思っていたら、
たまたま昼出社でいい日と上映スケジュールがピッタリ合って、
『ジャッジ!』を観に行ってきました。
予告編で知った昨年の暮れから楽しみにしていた映画です。

それにしても、
「この映画観たいんやけど、スケジュールが合わへんなァ」
とか、
「いい映画やのに、一日に1回しかかからへんて、どういうこと?」
ということがよくあるのに、
MOVIX京都もTOHOシネマズ二条も 9:30 ~ 11:30 でピタッと揃っていました。
珍しいこともあるもんやなァ~

いやいや、楽しい2時間でしたよ、理屈抜きに。
スカッとした気分で劇場を後にするのって、ホント、いいですな。

世界一のテレビCMを決める国際広告祭が舞台となるのですが、
審査委員長を務めるアメリカ人の役名が、
なんと「ジェームズ・バーンズ」!
凄いな、バーンズさん、
『アルヴァマー序曲』や『交響的序曲』を作るだけじゃなく、
CMも作ってるんですか?!

主演の妻夫木聡くん、あなたはホント凄い振り幅の広さを持ってるね。
確か『ウォーターボーイズ』も主演だったよね。
あれも楽しい映画だったね。
『悪人』で見せた凶悪さ、切なさ、優しさ…
どっから出してくるの?
『清須会議』のバカ殿ぶりといったらおかしくてしようがなかった。
イケメンなのに、なんでもやるねェ~

『ジャッジ!』の感じは、
『東京家族』での根は優しいんだけど駄目な青年ぶりに近かったかな。

落ちこぼれCMクリエイターの妻夫木くんのことを、
最初は毛嫌いしてたのに、
最後は惚れてしまう優秀な同僚を演じるのが北川景子さん。

そういえば、
藤沢周平原作の時代劇『花のあと』でも、
昼行灯な役どころの甲本雅裕さんのことを、
最初はいけ好かない奴だと思っていたのに、
最後は惚れてもうてましたな。

妻夫木くんも甲本さんも、
その演ずるところの人物には懐の深さがあると感じました。
きっとそこに惚れる役どころだったんですね。

いろいろ映画を観ていると、
こんな不思議な符号に出会えたりして、
面白いもんです。

さて、『ジャッジ!』のメガホンをとったのは、
CMディレクターとして数多くの話題作を世に送り出してきた永井聡(あきら)さん。
(私の印象に一番残っているのはファンタのCM「先生」シリーズ)
が、長編映画を撮るのはこれが初めてだったそうです。
いやはや、恐れ入った!