映画『楽隊のうさぎ』を観る2014年1月16日

寒い日が続きますね。
でも、歩けばポカポカしてきます。
だからって訳でもないんですが、
九条通りにある京都みなみ会館まで徒歩で往復し、
映画『楽隊のうさぎ』を観に行きました。

往路一時間半、
上映時間一時間半、
復路一時間半。
いや~、贅沢な時間の使い方ですが、
おかげで気分がスッキリしました。

原作の小説は昨年の暮れに読み終えたところです。
映画化の話は文庫本の帯に書いてありましたが、
どこでかかるかまるで分からない。

おそらくメジャーな公開の仕方じゃないだろうな、
と思いつつマメにミニ・シアターのホームページもチェックしていたところ、
1/11(土)から京都みなみ会館でかかることが分かりました。

この手の映画は油断してるとアッという間に終わってたりするので、
思い切って出掛けたのでした。

小説から変わっているところは多々ありましたが、
映画は映画でいいなぁと思いながら観ました。

というのが私の偽りなき感想ですが、
およそ商業映画とは思えない、自主制作映画のような雰囲気で、
きっと馴染めない人も割といるだろうなと思いました。
まあ、そもそも京都みなみ会館に足を運ぶ人なら、
この映画を観てガッカリする人は少なそうですが…

この映画の間違いなく凄いところ、
それはオーディションで選ばれた中学生役の皆さんが、
楽器演奏経験の有無に関わりなく、
また演技経験の有無に関わりなく、
楽器を演奏し、
演技をしていることだと思います。
全く吹き替えなしだそうです。

私もそうでしたが、
全く未経験の状態で中学校の吹奏楽部に足を突っ込み、
先輩方の指導の下、
なんとかかんとか音を出すことができるようになっていくのです。
そんな様がとても丁寧に描き出されていました。

ある楽曲に取り組み始めると、
たとえ上級生でもたどたどしいのです。
そんな初期練習の様子から、
少しずつ慣れていって、
遂には堂々と本番で音楽を描ききる姿。
よく写し撮っていたと思います。

正しく「成長」なんですな。

フライヤーやパンフレットに、
「中学生時代を懐かしむ人が多いのではないか」
うんぬんかんぬん書かれていました。
もちろん、そう思う人も多いと思いますが、
中学生の頃から途切れなく活動している身にとっては、
それほど懐かしいものではありませんでした。
むしろ現在進行形の悩みに同化するところはありましたが。