余韻2014年1月9日
私たち、音楽を演奏する者たちは、
「余韻」を大切にします。
「残響」と言っていいかも知れません。
それで、ついつい音を「伸ばし過ぎ」ることもあるかな…
※※※
辛い出来事に遭遇して、
何を食べても「砂を噛んだような味」にしか感じない、
という経験をされた方がいらっしゃると思います。
申し訳ありませんが、
私は辛いことに遭ってもそんな風に感じたことはありません。
逆に、
辛い思いをした後、
おいしい食べ物&飲み物を頂くと、
辛い思いがどこかへ行ってしまう性質なのです。
これまでの人生を振り返って、
一番辛かったのは姉を亡くしたとき。
でも、お通夜の後に食べたお寿司がこの上なく美味しかったことを覚えています。
逆に、あそこであのお寿司を食べていなかったら、
俺はお姉ちゃんの後を追いかけていたんじゃないかと思うくらい落ち込んでいました。
そんな訳で、私は食べたり呑んだりをとても大切にしています。
(大仰に言いながら、たんなる飲兵衛の言い訳にしか聞こえないなぁ~)
※※※
エスプレッソ・コーヒーを飲んだあとの「余韻」。
辛くて旨いカレーライスを食べたあとの「余韻」。
えもいわれぬものがありますな。
昨日は大阪・天六の行きつけのお店で、
特別に「かす汁」をいただきました。
まかないで用意していたのを分けてくださったのです。
その美味しいことといったら!
味覚を磨くことも、音楽家には大切なのです。
(やっぱり言い訳にしか聞こえない。。。)