体のどこがテンポを感じやすいか?2013年12月22日

強奏の場面などで、首がガクンと動く指揮者を見たことはないでしょうか?
気持ちが入ると、どうしてもそういう動きになるらしいんです。
そんな訳で、首を痛めてしまっている指揮者さん、
世の中に結構多いようです。

私は首でテンポを感じることはあまりないので、
指揮者を30年弱やっていますが、
幸い首は無事です。

指揮者が体のどの部分でテンポを感じているか?
もちろん腕を振って表現しようとしている訳ですが、
「一番に」感じているのは腕や手とは限らないのです。

私はどうやら「舌」で「一番」感じているように思います。
金管楽器奏者だったことに由来しているのでしょう。
ホルンという楽器はマーチで「後打ち」をすることが多く、
タンキングは生命線だったのです。

「足を踏んでテンポをとるな!」
中学時代の先輩にそう教わりました。
なんだか下手くそっぽく見えるからというのが理由でした。

が、体のどこでテンポを感じやすいかは人それぞれなので、
足踏みしても構わないと思うのです。

問題は、足踏みの動作が大きすぎて、
靴がコツコツと床を鳴らしてしまうことではないでしょうか。
足先(指先)を動かす程度で、靴の中でテンポをとる程度なら、
何の問題もないと思います。

足でテンポをとるのではないというプレイヤーの皆さんは、
一体どこでテンポを感じとっておられるのでしょう。
せせらぎの皆さんを見ていると、
割と真面目にシュッと座って演奏しておられるような気がします。
体がもっと柔らかく動いてもいいように思ったりします。