もの創り2013年12月16日

12月15日(日)。
夜勤明けで『武士の献立』を観た帰り道、
寺町丸太町から大文字山の方を望むと、
きれいな虹がかかっていました。
時雨れていましたからね。

131215寺町丸太町から大文字山を望んで見えた虹

さて、帰宅してかばんを置くとすぐ、
近所の酒房「たなかや」に出掛けました。
「楽しもう会」に参加するためです。

たなかやでは、半年に一回くらいの割合で、
どなたかの講演を聴き、
そのあとでざっくばらんな呑み会となる「楽しもう会」を開いておられます。
たなかやに入り浸りの私ですが、
「楽しもう会」のときはなぜかスケジュールが合わず、
今回が初めてでした。

この日の講演者は女将さんの旦那さん。
漆芸をしておられます。

一番印象に残ったのは、
「ものづくり」の「つくる」にどういう字を当てるかということ。
「作る」でも「造る」でもなく、
「創る」の字を自分は当てはめたいと。
そう念じながら仕事をすると、
「創作」の意欲が衰えないんだそうです。

勉強になりました。

漆を塗る前の木の椀に触らせてもらいましたが、
ふにゃふにゃでやわらかいものでした。
これに何度も何度も漆を塗っては整える、
というより漆を沁み込ませていくらしいのです。
すると、あのガチッと堅いお椀になるのです。

もうホントに、何度も何度も。
気の遠くなるような時間をかけて。
「もの創り」には途切れることのない情熱が必要なんだなと痛感しました。