『楽隊のうさぎ』を読み終えて2013年12月21日

中学校の吹奏楽部を舞台とした小説『楽隊のうさぎ』。

以前も書いたのですが、
小説の中に出てくる花の木公園で主人公が兎と出会うように、
私も中1の時に兎と出会っています。

また、花の木公園と、
私が毎日通学路として利用した京都御苑とは、
一周を歩くと約一時間かかるという共通点があるのです。

この不思議な符合はなんなのでしょう?

部活のこととか、クラスでのこととか、
似たような経験があると思われるところがあり、
妙な既視感に囚われる小説でした。

しかし、小説の舞台となる花の木中学校吹奏楽部は全国大会の常連であり、
これは私の中学時代とは全く違いました。

音楽のことでは、顧問の先生の
「高揚することと、走る(テンポが速くなってしまう、転がる)こととは同じではない」
という言葉が印象的でした。
ピタッときました。

舞台用語では、
客席の方から見て右側が上手(かみて)、左側が下手(しもて)。
小説の中で、これを取り違えてしまった箇所があったような気がするのですが…
私の気のせいかな…