指揮者のひとりごと2009年7月8日
このコーナー(こういうのをブログというのでしょうか?)をスタートするにあたり、合奏報告が基本であるということが担当者間で話し合われました。
毎週行っているのは合奏、つまりクローズドな練習であって、公開練習や聴衆を前にしての本番を行っている訳ではありません。
(もちろん見学は受け付けておりますが)
一般の方々に「せせらぎ」を知っていただくのに、週一回の合奏がどんな風だったかを紹介するのが肝心だろうと。
また、仕事や学業を抱えながらの活動だから、楽員全員参加は難しい。
参加できなかった人はどんな合奏だったか想像する一助となり、参加できた人には振り返りの場となるように。
楽団内外の皆さんに読んでいただくことを心掛け、稿を重ねて参りました。
『ひとりごと』というタイトルはとてもありがたく、好き放題脱線させていただくこともしばしば。
特に映画ばなしは「何じゃ、こりゃっ!」だったことでしょう。
(きっとこれからも書きますけど)
前回の稿を、せせらぎコンサートの聴衆の皆さんへのご挨拶とさせていただきました。
いつもホームページにアップしてくれる「こばやしひでき」君には連チャンになって大変恐縮ですが、今回は楽員さん向けのメッセージを認めたいと思います。
6月になり、休日の臨時合奏で全曲採用したのは普通かもしれませんが、レギュラーの金曜合奏でも全曲マイナス数曲のペースでどんどん通しました。
これは経験頻度を上げてもらうのが目的だったからです。
先述の通り、全員参加で合奏するのが理想ですが、そうはならないのが現実。
5月までにある程度は音造りしてきているので、6月から本番まではジャンジャン通し稽古し、
本番のシミュレーションを何度も何度も行う方が現実的なんじゃなかろうか、と。
これだけ何回もやれば、プレイヤーひとりひとりが修正を入れてこられる筈なので、小返しは必要最小限にとどめました。
つまり、7月5日には何度目かの本番を迎えた、と私は感じました。
やるべきことをやるだけ。
いよいよお客さんの目の前だというほどよい興奮と、何だけ照れくさいなあという感覚はありましたが、緊張で硬くなるでもなく、もちろん無気力な訳でもなく。
楽員の皆さんはどうでしたか?
私はステージの上で皆さんの表情を見て、昨年までと違い、舞い上がっている人がいないと見受けました。
やるべきことをやるだけだ、と。
それが合奏の進め方によるものなのか、皆さんの日々の鍛錬をおかげなのか、あるいはその両方か、はたまたもっと違う要因があるのか?
合奏のあり方には本当に迷い続けています、正直なところ。
でも、とにかく、良かったところ、悪かったところを真摯に受け止め、良かったことに驕らず、悪かったことに腐らず、ただひたむきに精進していく。
それしかないのかな、と思う、本番後二日たった夕方です。