コントラルト・クラリネット!2013年12月10日
Contra-Alto Clarinet
コントラアルト・クラリネット
Contralto Clarinet
コントラルト・クラリネット
どちらの書き方・読み方も見たことがあります。
いずれにしてもアルト・クラリネットの1オクターヴ下が鳴る低音楽器。
あるといいなぁ~(シャレ?)と、
ず~っと思っていましたが、
遂に!
※※※
吹奏楽の中の木管セクションの核となるのはクラリネットだと思います。
それは、一般的なB♭クラリネットのことだけでなく、
高音域から低音域までを網羅する「クラリネット族」を指しているつもりです。
吹奏楽の最高音域はピッコロ、フルート、オーボエが担当しますが、
それらとクラリネット族との繋ぎ役を果たすのがE♭クラリネット。
中音域から低音域にかけて
B♭クラリネット、アルト・クラリネット、バス・クラリネットがカバーし、
最低音域を受け持つのがコントラアルト・クラリネット、コントラバス・クラリネット。
(実際の吹奏楽曲では、クラリネット族最低音域として、
コントラアルト・クラリネットかコントラバス・クラリネットのどちらかのみ
という楽器指定のケースが殆ど。
コントラアルト・クラリネットはE♭管で、
コントラバス・クラリネットはB♭管なので、
厳密に言うとコントラバス・クラリネットが最も低い音が出るのですが、
運用上はどちらか一つあれば充分。
B♭コントラバス・クラリネットの楽譜しかなくても、
それを読み替えてE♭コントラアルト・クラリネットで演奏することで、
最低音域を分厚くするという大きな効果が得られるのです)
つまりクラリネットは、
木管セクションのほぼ全音域をカバーすることのできる楽器と言っていいかと思います。
なので、
クラリネット族で木管群を包み込むような、
守るような配置が理想です、
私の考えでは。
※※※
先日の「団内発表会」でクラリネット8重奏を聴かせてもらいました。
E♭クラリネット
B♭クラリネット×4
E♭アルト・クラリネット
B♭バス・クラリネット
E♭コントラアルト・クラリネット
という理想的な組み方でした。
音域の幅だけでなく、
音色の幅も広がり、
実に魅力的なクラリネット・アンサンブルでした。
そう、まさに「アンサンブル(調和)」でした。