おばあちゃん三部作2013年12月4日
管弦楽の世界での三部作というと、
私がパッと思いつくのはレスピーギ作曲の “ ローマ三部作 ” です。
(『ローマの松』『ローマの噴水』『ローマの祭』)
吹奏楽だと、
あまり知られていないかもしれないですが
“ ニュー・イングランド三部作 ” が思いつきます。
ウィリアム・シューマンの作品です。
(『喜びあれ、アメリカ』『イエス、涙を流し給うとき』『チェスター』)
また、ドナルド・ハンスバーガーが編んだ
『スター・ウォーズ三部作からの組曲』なんてのもあります。
(5つの楽章から成るのですが)
唐突ですが、
今秋は高齢の女性を主人公にした邦画が3本公開されています。
勝手に “ おばあちゃん三部作 ” と呼ばせてもらっています。
続き物でも同じ監督の作品でもないのですが、
なぜか3本かたまりました。
以下の3作品です。
・『くじけないで』
以前もこの稿に書いたことがありますが、
90歳を超えて詩人となった主人公を八千草薫さんが演じます。
・『燦燦』
これまた「ひとりごと」に書きましたが、
77歳で婚活に励む主人公を吉行和子さんが演じます。
・『ペコロスの母に会いに行く』
認知症の主人公を赤木春恵さんが演じます。
なんと人生初の主演映画なんだそうです。
おかしくて、切なくて。
いろんな感情が浮かんでは消えてゆく。
自分自身が経験した介護(ほんのちょっとだけですが)も思い出されたりして。
誰だって歳をとるんだということ。
当たり前のことだけど、
忘れちゃいけないんですな。