舞台挨拶!?2013年11月24日

11月23日。
土曜日であり、勤労感謝の日でもあります。
京都はどこも人であふれかえっておりますな。

ちょいと風邪気味だった体調もすっかり快復したので、
京都シネマ11:00上映の『燦燦(さんさん)』を観に出掛けました。
吉行和子さんが77歳にして「婚活」するという映画です。
数ヶ月前に予告編で観ていて、面白そうだなと思っていたのです。

京都シネマの開館が10:40ということだったので、
それに合わせて行ってみたら、
既に凄い行列が!
休みの日だから当然か、と思いながら並んでいると、
『燦燦』の監督の舞台挨拶があるというポスターが目に飛び込んできました。
「しまった!それでこんなに人が多いのか!
 ちゃんと調べとけばよかった。。。
 シアターの中は凄い混雑なんとちゃうやろか?
 いい席、空いてるやろか?
 もっと早く来て並んどくんやったなぁ…」

11時直前になんとか切符を買うことができ、
シアターに入ってみると、、、
拍子抜けなことに空席だらけ。
100人弱入ることができるのに、
私で31人目の入場者でした。
そのあとに入ってきた人が数人いましたが、
おそらく40人はいってないだろうと思います。
どうやら、3つあるシアターの、
他の2つにお客さんが殺到しているようです。
「おいおい、監督の舞台挨拶があるんやろ、
 そやのにお客さんがこないに少なくて大丈夫なんか?
 ま、前後左右に誰も居らん状態で観られるなんて、
 混雑嫌いの俺にはちょうでええけど…」

珍しく予告編なし、いきなり本編上映となりました。

長年の介護の末に夫を亡くし、
ひとりきりになってしまった77歳の主人公を吉行和子さんが演じます。
結婚相談所に会員登録し、
「残りの人生を燦燦と輝かせてくれる」パートナーを探す「婚活」がスタート。
笑いあり涙あり、日本映画の王道を往くような感のある、
素晴らしい映画だったと思います。

どないな老練な監督さんが撮ったんやろ?と思いながら登壇を待っていると、
そこに表れたのは二人の清々しい青年でした。

《 向かって左がプロデューサー(名前を忘れました)、右が外山文治監督 》

《 向かって左がプロデューサー(名前を忘れました)、右が外山文治監督 》

あるお客さんの「舞台挨拶の写真を撮ってもいいですか?」の質問に、
バシャバチャ撮ってOKだとの許可が出たので、
私も1枚撮らせていただきました。
普段、「No More 映画泥棒」が喧伝される劇場内でカメラを使っていいと言われたのが嬉しくて。
しかし、フラッシュを焚くのをすっかり忘れてしまい、
不明瞭な写真になってしまいました。
済みません。。。

二人とも33歳だそうです。
33歳だから『燦燦』という訳でもないでしょうが…
(撮影時は二人とも32歳だったそうです)

外山文治監督は、これが長編映画デビュー作だそうです。
まだ無名な監督の処女作ということで、お客さんが少なかったのでしょうな。
しかし、私は立派な作品だと、心から思いましたよ。

全国25館での小規模な公開だそうです。
これから広まっていくといいですね。

後でプロデューサーさんから伺ったのですが、
大阪では「テアトル梅田」で、
神戸では「元町映画館」でかかってるそうです。

私、彼らのまわし者ではありませんが、
少しでも多くの方が『燦燦』をご覧になったらいいな、と思いました。

初監督作品の公開初日に、
私にとっても人生初の舞台挨拶を経験でき、
初物尽くしの素敵な一日となりました。
どうもありがとうございました。