『展覧会の絵』の思い出2013年11月10日

マエストロ・フレデリック・フェネル指揮、
東京佼成ウインドオーケストラのCDはどれも素晴らしいですが、
『火の鳥1919 / 展覧会の絵』というのは絶品中の絶品だと私は思います。

最近はじっくり音楽を聴くことがありません。
本や映画のパンフレットを読みながらとか、
筋トレしながらとか、
何となく耳にしているという聴き方が多いです。

けれども、中学生や高校生の頃は、
ただひたすらレコードを聴くという時間が、
一日に必ずあったのです。

特に中学時代に毎日聴いたのが
フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルの演奏する
『展覧会の絵』のレコードだったのです。

先日、たまたまTKWOの『展覧会の絵』のCDを聴きながら、
ふと中学時代のことを思い出しました。

※※※

中学で吹奏楽部に入ってすぐ、
腹式呼吸をマスターするため、
腹筋運動を強要されました。

最初はイヤイヤやらされていましたが、
楽器演奏が上達するのならと、
いつしか自ら進んで取り組むようになっていました。

最終的には一日200回やるようになりました。
中3の頃には、腹筋が六つに割れていました。
(他の筋肉は全然でしたし、腹筋も今は見る影もありません…)

中1の吹奏楽コンクールは金賞だったのに、
中2のときは銅賞。
その悔しさもあって、
中2から中3にかけて、
さらに腹筋運動への取り組みが激しくなりました。

足を机に縛りつけ、
上半身だけ床のほうに反らしてから持ち上げてくるやり方とか、
屋根の上で、
エアコンの室外機を支えているロープに足を引っ掛け、
頭を下にする形で腹筋運動するとか。

もうホントに無茶苦茶やってました。
おかげで尾てい骨のところの皮膚は擦り切れたままで、
お尻にタオルを敷かないと腹筋運動できないくらい痛みっ放しでした。

宿題もしないで夜のトレーニングが終わったあと、
必ず聴いたのが『展覧会の絵』でした。
中3のコンクールを目指して努力する日々の、
しんどいけれども何かロマンを感じる、
そんな心情とシンクロしたのです、僕にとっては。

※※※

今ではレコード・プレーヤーも壊れてしまっているし、
第一、フィリップ・ジョーンズのレコードをどこにしまったのかも分かりません。
暇なときにでもCDショップを訪ねて、
CDとして売られていないか探してみようかな。