オーグメント2013年11月2日

11月1日(金)から『マーチ「ブルースカイ」』の練習を始めました。
2007年度の吹奏楽コンクールの課題曲です。
せせらぎは吹奏楽連盟には加盟していませんが、
課題曲を購入して演奏するのには何の制約もありません。

吹奏楽コンクールとの関わりが薄い私は、
毎年、どんな課題曲が選定されているのかよく知りません。
が、コンクールの課題曲がせせらぎコンサート用に選曲されることもしばしばなので、
過去30年くらいの課題曲ばかりを集めたCDはキープしてあります。

そこで『マーチ「ブルースカイ」』を聴いてみたら、
何と爽やかなマーチなんだ!と感心してしまいました。

譜読みしていたら、
『シンフォニア・ノビリッシマ』同様、
「ディミニッシュ」というコード(和音)が仕込んである箇所がいくつかありました。

が、それよりも、この曲の爽やかさを特徴付けているのは、
「オーグメント」というコードではないかと思いました。

西洋音楽における基本コードは「ド」「ミ」「ソ」だと以前書きましたが、
「オーグメント」というコードは「ド」「ミ」「ソ♯」という響きなのです。
なんだかフワッと浮いたような気分になるコードです。

実は、この「オーグメント」、『シンフォニア・ノビリッシマ』にも登場します。
中間部の2小節目、
Clarinetのメロディーや、
和音群の1st.A.Sax.が「ソ♯」にあたる音を奏します。
そのあとも数回同じ響きが出てきます。

ひとつの演奏会用に選曲した別々の楽曲に、
よく似たリズムや音型が出てきたり、
同じようなコード進行が現れたりすること、
意外にもよくあるのです。

印象に残っているのは、
ホルスト作曲『組曲「惑星」』の中の “ 木星 ” と、
スパーク作曲『ディヴァージョンズ』とをひとつの演奏会で採り上げたのですが、
どちらにも似たような音型が出てきました。

この【同居】の謎は未だに解けません。