ディミニッシュ2013年10月28日
…とは「コードネーム」、どんな和音かを表す名前のひとつです。
西洋音楽における和音の基本は「ド」「ミ」「ソ」。
ですが、ディミニッシュの音の並びは「ド」「ミ♭」「ファ♯」「ラ」。
個人的には、長調にも短調にも縛られない感じがします。
とても不思議な響きのする和音です。
それぞれの音の間隔が1音半ずつ。
ですので、根音(ベースとなる音)は、
「ド」でも「ミ♭」でも「ファ♯」でも「ラ」でもいいのです。
実は、せせらぎでは、しょっちゅう「ディミニッシュもどき」を練習しています。
「ドレミファソラシド」の音階練習の後、
「ド」からスタートする人、
「ミ」からスタートする人、
「ソ」からスタートする人に分かれて、
それらを一斉に鳴らすという音階練習をします。
すると、
最初に響くのは「ド・ミ・ソ」の和音、
次に響くのは「レ・ファ・ラ」の和音、
という具合。
7番目に鳴るのは「シ・レ・ファ」。
音の間隔が1音半ずつ。
あと「ラ♭」が加わればディミニッシュの完成、となる訳です。
私にとってディミニッシュが印象に残る曲として
『コーラスライン』が挙げられます。
今回、『シンフォニア・ノビリッシマ』を読んでいて分かったのが、
この曲もディミニッシュを多用しているということ。
重厚さの中にも、何かポップな感じがするのは、
このディミニッシュのおかげかも知れません。
和音の進行があまりにも気持ちいいので、
ついつい鍵盤で弾いて遊んでいます。